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感想「The Second Confession」

The Second Confession レックス・スタウト Warner Books
ネロ・ウルフもの。アーノルド・ゼック三部作の2作目で、1949年に刊行された。
アーノルド・ゼックが絡むとはいっても、悪の組織と死闘を繰り広げるという体の話ではないのは、前作「And Be A Villain」と同じ。ただ、ウルフ邸の温室が銃撃されるという、激しい場面もあって、ちょっと緊張感が漂う作品にはなっている。
もうひとつ、反共主義者の面目躍如な、アメリカ共産党に対するおちょくりの数々が目立つが、これも基本的には、子供の悪戯みたいな他愛もないもので、殊更に共産主義者を悪役に仕立てるわけでもないし、政治的な意図はあまり感じられない。娯楽小説の愉しさを損なう要因にはなっていない。
ストーリーでは、犯人を特定する推理は相変らず弱く感じるが、筋道立てて事件を解析する部分を、ちゃんと書いている。勘がいいと、犯人は容易に分っちまいそうだけど。
ウルフものの中では、比較的プロットがしっかりしている部類に入ると思う。ウルフの偏屈ぶりやファミリーの活躍など、らしさも随所に見られ、けっこう楽しめた。
アーチ−が、子供の頃、自分に憧れていたという女性に遭遇し、いちゃついてるのが、微笑ましい。それにしても、随分、乱暴な調査をしているよな。調べてる相手を襲わせて、気絶させてる間に身体検査したりするんだものな。

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