感想「ネロ・ウルフ対FBI」
「ネロ・ウルフ対FBI」 レックス・スタウト 光文社文庫
ここで書いたけど、結局再読した。
やはりFBIをイビる趣向が、この小説のメインテーマであることは疑いないし、それを除けば、プロットにしてもファミリーの活躍にしても、それほど見所のある作品ではないと思う。元々そう思っていたけど、それを再認識した。何より、事件を探っていたら、ぐるっと元の所へ戻って来て、それは偶然だったというんだから、ちょっといただけないやね。趣向の面白さはあるとしても、それはあくまでも異色作としての面白さだろう。
依頼者、クレイマー(警察)、FBI、ウルフたち自身のそれぞれが納得し、さらに読者も納得出来る結末へ持って行くのは、それなりに難度が高い構成だったろうとは思うけれど。
ところで、去年10月に放映されたTV版がどんな感じだったが、さっぱり忘れちまっていた。割と原作に忠実な作りだなと思っていて、読み返すとその辺を再確認出来るかとも思っていたんだけど。ただ、ウルフとアーチーの入れ替りの場面は、やはり映像向きだね。
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