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日本ラグビーフットボール選手権大会4回戦NEC対関東学院

2004.2.29 12:00 秩父宮
NECグリーンロケッツ 43ー11 関東学院大学
1試合も見ないまま、ラグビーのシーズンが終っちまいそうだったので、とりあえず見に行った。日本選手権の4回戦。社会人と大学なんで、内容は期待出来ないかと思いつつ、関東学院は大学選手権の優勝チームなんで少し期待。もっとも、NECもマイクロソフト杯で、ついこないだ優勝したチームだから、ハードルも高かったわけで。
結果的には、やっぱり、という感じの最終スコア。関東学院は、いきなり先行されたすぐ後に、NECのイージーなキックをカットしての棚ボタ1トライと1PGで逆転。NECが浮き足立ったことにも助けられて、しばらくリードを保ったけど、30分過ぎにぎりぎりの所で一旦トライを阻止したものの、凌ぎ切れずに直後に失点すると、勢いを失ってしまった。その後、後半立ち上がりに立続けにPGを2回得たけれども、それを両方外した所で、万事休した。
NECは、再逆転した所で落ち着いた気がする。後半は、落ち着き過ぎて、しばらくまったりしちまったけど、ラスト15分で立続けに3トライを上げて、面目を保ったかな。
関東学院は、まともにぶつかったら勝ち目がなかったから、一工夫欲しかったところだったけど、あんまりそういうアイディアも感じられなかった。関東学院が頑張っちゃいたけど順当な結果、という程度の試合だった感じ。

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またまたアクセスカウンタが

また一晩でカウンタが大爆発してるし。昨晩1300くらいだったのが、どうしたら一晩で29000まで上がるかね。
こちらを見ると、提供元でシステムをいじった影響なのかな、という気がするけど。
まあ、無料だし、目安程度に付けてるだけだから、いいけどね。数字がばんばん上がる分には、景気もいいし。
それにしても、あんまり無茶な数字だし、おまけに付いてるアクセス解析に出ている数字の方は、とりあえず正しいみたいだから、そっちに合わせて数字を直しておこうかと思う。
なお、先日のトラブルの話はこっち
[追記]アクセス解析の数字を確認するのも面倒なので、カウンタの数字は1300に修正。昨晩、最後に見た時は、だいたいそんな数字だったと記憶してるので。

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明治通り(池袋ー新宿)

上赤塚から池袋に出て、気紛れで池袋から明治通りを新宿まで歩いた。45分くらいかかった。
大久保から代々木の間くらいの明治通りは、比較的馴染みの道なんだけど、南北へずれるとほとんど縁がなく、いろいろ発見があった。特に高田馬場は、池袋や新宿に対する相対的な位置を、初めて理解した気がする。もう随分前から、時々立ち寄ってる場所だけど、山手線でそのまま出入りすることしかしたことがなかった。やっぱり、歩いてみないと、勘が働かない。
あと、新宿あたりでも明治通りを掘り返している地下鉄工事がどういうルートなのか、沿道の看板で初めて分ったけど、どれだけ需要がある路線なんだろう。山手線が並行して走ってるし、明治通りにはバスも走ってるし。
途中、しきりに覆面パトカーが回転灯を載せて(その時点で覆面ではない、か)、新宿から池袋方面へ突っ走るのに出くわしたけど、なんかあったんかな。

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ディック・ブルーナ展

お付き合いで板橋区立美術館へ。ミッフィーなど、ブルーナの作品の展覧会。
ミッフィーの絵そのものは見慣れているし、何年か前に新宿三越?であった展覧会も行ったから、それほど目新しいものではないけど、ブラックベアというオランダのペーパーバック・シリーズのカバーを、ブルーナがデザインしていたということで、それの展示が充実していたのには興味を引かれた。三越の展覧会でも展示はあったと、同行者は言っていたけど、ここまで大規模なものではなかった気がする。ハヤカワ・ポケミスみたいな叢書のようで、かなりさまざまなミステリの表紙が展示されていた。特にシムノンが目立ったけど、ブルーナとイメージがかけ離れているレスリー・チャーテリスやピーター・チェイニーなんかも多数あったのが、面白かった。
併設のカフェでは、素人の手作りみたいなミッフィー・パンを売っていたけど、700円たあ驚いた。ライセンス料が高いんだろうか。
bruna.JPG 美術館は外壁までいじってた。

美術館を出た後、上赤塚の駅まで歩いた。途中、東京大仏という、怪しいものも見物出来た。

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「ピチブー」は「狂犬」か?

今週の「サッカーダイジェスト」は名古屋のウェズレイのインタビューが載っているけど、ウェズレイの愛称の「ピチブー」を「狂犬」と表記してる。というか、去年の後半にゴールを量産し始めて露出が上がった頃に、既にそうなってたと思う。「ピチブー」って「猛犬」のはず。いつから「狂犬」になったんだ? ひとんちのチームのエースを、狂った犬呼ばわりされるのは、かなり不愉快。もっとも、原語が判らないんで、ほんとは「狂犬」だったりするのかも知れないけどね。
インタビューの中身も、どことなくぞんざいな喋り方に訳されている気がする。名古屋系のメディアでインタビューを随分読んでるけど、たいていもっと丁寧な口調で訳されているし、実際、プレーの場面以外で見るウェズレイって、物腰が柔らかくて、「オレ」よりは「私」の方が似つかわしい雰囲気。これも結局、喋ってる言葉そのものは判らないから、ほんとの所がどうなのかは判らないんだけど、どうも「ダイジェスト」の記者が、顔立ちやプレイスタイルからの思い込みで書いてるような気がする。
こっちが書いてることこそ、思い込みかも知れないが。翻訳の口調の選び方ってのが、難しい問題なのも確かなんだけど。

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感想「ネロ・ウルフ対FBI」

「ネロ・ウルフ対FBI」 レックス・スタウト 光文社文庫
ここで書いたけど、結局再読した。
やはりFBIをイビる趣向が、この小説のメインテーマであることは疑いないし、それを除けば、プロットにしてもファミリーの活躍にしても、それほど見所のある作品ではないと思う。元々そう思っていたけど、それを再認識した。何より、事件を探っていたら、ぐるっと元の所へ戻って来て、それは偶然だったというんだから、ちょっといただけないやね。趣向の面白さはあるとしても、それはあくまでも異色作としての面白さだろう。
依頼者、クレイマー(警察)、FBI、ウルフたち自身のそれぞれが納得し、さらに読者も納得出来る結末へ持って行くのは、それなりに難度が高い構成だったろうとは思うけれど。
ところで、去年10月に放映されたTV版がどんな感じだったが、さっぱり忘れちまっていた。割と原作に忠実な作りだなと思っていて、読み返すとその辺を再確認出来るかとも思っていたんだけど。ただ、ウルフとアーチーの入れ替りの場面は、やはり映像向きだね。

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感想「モンティ・パイソン・スピークス!」

「モンティ・パイソン・スピークス!」 デヴィッド・モーガン イースト・プレス
モンティ・パイソンのメンバーや協力スタッフへの膨大なインタビューを構成し、一連のモンティ・パイソンの作品が、どのように作られたかを解き明かしている。部分的にはどこかで聞いたな、という類の話も含まれているけれど、これだけの分量の情報が一冊にまとめられているのを見たのは初めて。「パイソニアンのバイブル」という帯の文句に嘘はない。
モンティ・パイソン作品が成り立つに至った複雑な背景は、それ自体充分に面白い。各人によって、話すことに微妙なズレがあるあたりもスリリング。
あとがきで訳者(須田泰成)は、テクニック論が少ないのは残念と書いているけれど、パイソンズ自身が言っているように、笑いの中身を分析することに意味があるとは思えないな。それをやらなかったことが、この本の長所のひとつじゃないだろうか。この訳者が以前に出した「モンティ・パイソン大全」で、必要以上にギャグの背景や成り立ちを解説しようとしていて、かえって面白さを損なっているように感じたのを思い出した。

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感想「恋人よ、われに帰るな」

「恋人よ、われに帰るな」 カーター・ブラウン ハヤカワ・ポケミス
ダニー・ボイドもの。ボイドがオーストラリアへ渡る異色篇。カーター・ブラウンがオーストラリア人だったことが有名な今では、なるほどという感じだけど、訳された当時は、ちょっと奇異に見えていたかも知れない。
内容的にもやや異色。これから自分を殺す犯人を捕まえてくれ、と言う依頼人が現れる、ミステリアスな冒頭には引き込まれたし、それ以降も、プロットはかなり意外な展開をたどった。一方で、お色気はあっても、お笑いネタにはやや乏しく、カーター・ブラウンらしさが少し薄い。そういう観点で見ると、この作家にしては、普通のミステリっぽ過ぎた気もする。
(追記)ダニー・ボイドものには、ボイドがハワイに出向く「ハワイの気まぐれ娘」があることに気付いたし、他にもフロリダあたりへ出掛ける作品があるようなので、オーストラリアへ行ったからと言って、一概に異色篇とは言えないかも知れない。
あと、カーター・ブラウンがオーストラリア在住というのも、かなり当初から知られていた話で、単にみんな、あんまり信じてなかっただけだった、というのも分った。いろいろ確認して、勘違いに気付いたので、訂正しておく。

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スワローズ・オープン戦日程

今週末から、ボチボチ、プロ野球のオープン戦が始まるので、スワローズの日程を確認しておくことにした。まあ、沖縄まで見に行くなんてことは、有り得ないけど、一通り、リストアップしとく。
なお、正確な日程は、オフィシャルサイトを参照のこと。

2/28(土) 横浜(宜野湾) 13時プレイボール 9-4
2/29(日) 中日(浦添) 13時 6-3
3/6(土) 日本ハム(札幌ドーム) 13時 4-4
3/7(日) 日本ハム(札幌ドーム) 13時 8-9
3/9(火) 福岡ダイエー(福岡ドーム) 18時 9-0
3/10(水) 福岡ダイエー(福岡ドーム) 18時 8-5
3/12(金) オリックス(ヤフーBB) 13時 3-10
3/13(土) 阪神(甲子園) 13時30分 6-8
3/14(日) 大阪近鉄(大阪ドーム) 13時 4-8
3/16(火) 日本ハム(神宮) 13時 4-2
3/17(水) 福岡ダイエー(神宮) 13時 5-5
3/18(木) オリックス(神宮) 13時 降雨中止
3/20(土) 福岡ダイエー(神宮) 13時 降雨中止
3/21(日) 中日(神宮) 13時 4-1
3/23(火) 千葉ロッテ(千葉マリン) 13時 3-6
3/25(木) 巨人(神宮) 13時 5-9
3/27(土) 阪神(神宮) 13時 9-9
3/28(日) 広島(大田スタジアム) 13時 3-4

1試合くらいは行きたいもんだけど。

[追記]試合結果をまとめて追記。また、見に行った試合にはリンク。

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神保町

神保町へ足繁く(というほどでもないが)通っていたのは、10年以上前のことだけど、今年は新年早々、たまたま神保町を通りかかり、なんとなく入った古本屋で、10年来探すともなく探していた本を見つけて以来、機会があれば寄るようになってる。
今日も行って、4冊掘り出しで、結構いい気分。昔は毎週のように、こんなことしてたな。でも、そんなに成功確率は高くなかったと思うんだけど、今は以前に較べると、神保町自体の敷居が低くなっている気がする。ブックオフみたいなタイプの店やインターネット販売との競合が厳しかったりするせいなんだろうか。あと、もしかすると、10数年前というのは、古書価が一番高かった時代だったんじゃないだろうか。
その後、ミステリ関係の古い知人に会って、9時過ぎまで延々話し込む。これだけ長時間話してたのは、かなり久しぶりのことで、いろいろ事情もあるんだけど、やっぱり、時々はそういう機会を作るべきだなと思った。

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F1速報F1グランプリ天国LAP1

衝動買い。「サッカーダイジェスト」で一番面白いとか、唯一読むに足る(笑)とか言われる4コママンガの描き手・村山文夫が、F1ネタで描いた4コマを集めた本。
元々、そんなにF1に入れ込んでたことはないし、1999-2000あたりが舞台になってるから、いよいよよく知らない時期。まあ、元ネタを知らなくても、それなりに楽しめたけど、やっぱり「ダイジェスト」のような訳にはいかなかった。あと、結局、時事ネタだから、笑い以前に懐古が入っちゃったりするんで、そういう意味でもおかしさは減ってしまう。「ダイジェスト」の「スーパーさぶっ!!劇場」も、単行本が出たりして、後から読み返したとしたら、こんな感じになっちまうのかも知れないな。

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ヘニング・マンケル作品リスト

ヘニング・マンケルの邦訳を、作品リストで整理しておく(ただし、クルト・ヴァランダーもののみ)。なんせスウェーデン語なので、表記が難しいんだけど。

ヘニング・マンケル Henning Mankell 
 オフィシャルサイト 英語/スウェーデン語
 ヴァランダーもののファンサイト(オフィシャルか? 非常に詳細) 英語

「殺人者の顔」 Mordare utan ansikte (1991) (oは、上に‥が付く)
「リガの犬たち」 Hundana i Riga (1992)
「白い雌ライオン」 Den vita lejoninnan (1993)
「笑う男」 Mannen som log (1994)
「目くらましの道」 Villospar (1995) (aは、上に丸が付く)
「五番目の女」Den femte kvinnan (1996)
「背後の足音」Steget efter (1997)
「ファイヤーウォール」Brandvagg (1998) (vaggのaは、上に‥が付く)
Pyramiden (1999)

<非ヴァランダーもの>
「タンゴステップ」Danslararens Aterkomst(2002) (slaのaは、上に‥が付く AterのAは、上に丸が付く)
「北京から来た男」Kinesen(2008) 東京創元社

邦訳は創元推理文庫(そうでないものは独自に記載)。訳者は柳沢由実子。

[追記 2004.10.23]3作目の邦訳が出ているので記載を追加。しかし、文庫一冊で1500円を超える定価はキツイ。なので未購入。検討中。
[追記 2005.3.30]3作目の邦訳を読んだので、リンクを追加。同時に記事内容を大幅見直し。
[追記 2006.1.1] 4作目の邦訳が出ているので、記載を追加。ただし、現時点では未入手。
[追記 2006.1.24] 4作目の邦訳を読んだので、リンクを追加。
[追記 2008.1.14] 5作目の邦訳感想のリンクを追加。
[追記 2009.7.22] 「タンゴステップ」追加。

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感想「箱の中の書類」

「箱の中の書類」 ドロシイ・L・セイヤーズ ハヤカワ・ポケミス
これも古本屋で妙に安かったので買ってしまった。唯一のウィムジイ卿ものではない長篇だそう。
1930年の刊行なので、レトリック的な部分や謎解きで使われる科学知識などはさすがに古臭さがあるし、プロット自体もそれほど意表を突いたものではない。構成的に目を引くのは、全篇書簡から成るという特殊性くらいか、とも思う。
ただ、複数の視点から浮き彫りにするように描かれる登場人物の人物像にはさすがに厚みがあり、それがすべてを救っている感じがする。気取った言い廻し(書簡なので、それも登場人物を描く一環なんだけど)がやや鼻に突く序盤を除けば、読んでいて引き込まれるようなサスペンスだった。雪崩れ込むようなエンディングも迫力。ちょっとルース・レンデルを思い出した。もちろん、あっちの方がまるっきり後だし、レンデルなら、もっと破滅的な結末を用意しそうではあるけど。
ところで、P86下段の「二軒の家」というのが、何を指すのか判らなかった。伏線か?、と思ったけど、そうでもなく、結果的に少しミスリードされた。誤訳の可能性もあるか?

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アクセスカウンタ

無料のアクセス解析付きカウンタを付けているけど、どうも動作が不安定で、カウント数は当てにならないぽいし、一昨日からアクセス解析は全然機能してないみたい。
で、試しに他のアクセス解析も載っけてみた。でも、動いてるのかな、これ。アクセスカウンタと同じ所が貸し出してる解析だし、当てにならないかも知れない。まあ、うまくいかないようなら、とっとと外しちまうつもり。
(追記)追加したアクセス解析は動いていたけど、情報量が多過ぎて鬱陶しいので、アクセスカウンタも復旧したようだから、外してしまった。まあ、そのうちまたアクセスカウンタがおかしくなったり、気が向いたりしたら、戻すかも知れないけれど。

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吉野屋のマーボー丼

食ってみたが、まずまず。それほど独自の味みたいなものは感じなかったけど、先日、別の店で食ったいくら鮭丼よりはマシ。あれは、文字通り、どんぶり飯にいくらと鮭を載っけただけで、敢えて吉野屋で食うような代物ではなかった。そういえば今日の店のメニューにはなかったけど、店が違うせい? でもカレー丼の方がいいかも知れないな。
店頭に牛丼中止の貼紙がしてある隣に、牛肉は安全ですという貼紙も残されていたのが哀れっぽかった。
それにしても、近頃の牛丼関連報道は常軌を逸してる。メジャーな外食になって、たかが20年そこらしか経ってないものの、どこが日本の味かね。一般人が洒落で騒いでいるならともかく、牛丼が食えないことを、真面目な面して一大事みたいに語っている政治家や評論家の類を見ると、アホかと思う。こういうのは覚えておいて、そいつの主義主張の信頼性を測る尺度にすべきかも知れないな。

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感想「リガの犬たち」

「リガの犬たち」 ヘニング・マンケル 創元推理文庫
クルト・ヴァランダーもの2作目。スウェーデン南部の田舎町を舞台にした警察小説のシリーズ。もっとも本書は、ヴァランダーがソ連崩壊前夜のラトヴィアへ赴き、事件の主要な部分はそこで繰り広げられる。マルティンベックのハンガリー遠征を思わせるが、バルト海対岸での重大事件に作家としての好奇心を刺激されたのか。(1992年刊)
前作は陰気な作風だったが、舞台がラトヴィアに移ったことで、いよいよその傾向が強い。作風にそぐわないドジ刑事のヴァランダーも、いきなりあくびして顎が外れる以外、あんまり面白いことをやらないし。やたらと惚れっぽいのは相変わらずだが、警察小説というよりは、異国で一人、陰謀に立ち向かうヒーローのような役回りなので妙に格好良かったりする。
その分、ラトヴィアの陰欝さが際立つ。独立前後という言葉から想像する熱っぽさはなく、不透明感ばかりが強調されるのは、この「独立」が、共産圏国家の将棋倒しのような瓦解から生まれた、突発的な出来事だったからということか。ただし、もちろんマンケルはスウェーデンの作家なので、どこまで本当のラトヴィアの姿を描き出せているのかは分からないとは思う。

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FMながおか

夕方、何気なく長岡駅でラジオを付けてダイヤルを廻していたら、クリス・ペプラーの声が聞こえてきてびっくり。FM新潟はTOKYO FMのネットのはずだし、どっかのローカルなFM局でJ-WAVEをネットしてたりするんだろうかと思ったら、そうだった。FMながおかだそう。
J-WAVEってのは、こういうローカルネットを全国に張ってるんだろうか。それで、J-WAVEが届くはずのないような地方から、メールやFAXが来てたりするのかな。まあ、Japan FM Leagueとかいう大都市圏のネットを持ってたり、スカパー(だったかな)で流れてはいるらしいけど。

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感想「ロウソクのために一シリングを」

「ロウソクのために一シリングを」 ジョセフィン・テイ ハヤカワポケミス
古本屋で安く売ってたので、買ってしまった。「時の娘」はかなり気に入った記憶があるけど、読んだのは20年前くらい? 細かい中身は、もう忘れてる。
そんなに古風な感じはしないが(1936年刊)、エリカが素人捜査でコートを見つけてしまったりとか、いかにものどかで絵空事風。黄金時代のイギリス本格ミステリだな。もちろん、それが悪いということではなく、登場人物にくさみがなく、自然な感じで描かれている所が、のどかさとうまく噛み合って、楽しく読めた。
もっとも、プロットに関しては、冒頭の奇妙な青年のキャラクターが小説の半ばでほとんど消えてしまって、終盤はまるっきり別の話になっているあたりは、構成の破綻だと思う。解決がいかにも取ってつけたように見えるのは、そのせいじゃないかな。解決のアイディアを先に考えて、後から青年の挿話をはめ込んで行ったのかな、という気がする。

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ニコラス・ブリンコウ作品リスト

ブリンコウの邦訳を一通り読み終わったので、リストの形でまとめておいて、感想へはリンクを張っておくことにする。

ニコラス・ブリンコウ Nicholas Blincoe

「アシッド・カジュアルズ」 Acid Casuals (1995)
「ラリパッパ・レストラン」 Jello Salad (1997)
「マンチェスター・フラッシュバック」 Manchester Slingback (1998)
The Dope Priest (1999)

邦訳は全て文春文庫 玉木亨 訳。
本人のオフィシャルサイトは見つけられなかった。ないのかな?

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感想「ラリパッパ・レストラン」

「ラリパッパ・レストラン」 ニコラス・ブリンコウ 文春文庫
ドラッグを巡ってイカレた連中が右往左往という展開は、「アシッド・カジュアルズ」に似ている。ただ、核になる人物の存在感がやや薄く、話の方向性がなかなか見えないので、とりとめなく進んでしまい、話の流れに乗りにくかった。出て来る連中が軒並み、ラリっては支離滅裂な行動を繰返すあたりも、その印象を強めている。ブラックなドタバタコメディという狙いは判るけれど、いまひとつ空回りしている感じ。
ただ、唐突な転調で衝撃的な場面を作り出す手際は、小説の技巧というより、映像的な作り方という気はするものの、けっこう鮮やか。それもあって雰囲気は悪くなく、つまらない小説ではなかったと思う。
相変わらず、イギリスのポピュラーミュージックに関する言及が非常に多いけれど、ほとんど判らないのは残念。小説の背景作りに、かなり影響していると思われるので。

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「ネロ・ウルフ対FBI」再刊

レックス・スタウト「ネロ・ウルフ対FBI」が、光文社文庫から新装版で出ていた。見開き2ページの解説追加と、シリーズの長篇・中篇リスト付き。リストは欲しいような気がするけど、買い直すほどのことでもない。
「シーザーの埋葬」も再刊されるそうで、これでネロ・ウルフものの小ブームくらいは起きるか? ついでにシリーズの未訳長篇が訳されたりすると有難い。もっとも、既に読んじまったものが相当あるし、そういうのが邦訳されるのは、ちょっと悔しい。「EQ」掲載のみの「究極の推論」は、原書も未入手だから、この辺を刊行してもらえると嬉しいんだけど、そうそう都合のいい話もないよな。
「ネロ・ウルフ対FBI」は読み直して、感想を書き直すか。

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スワローズ・ファンクラブの会員証(続き)

metro.jpg

写真のアップロードとトラックバックのテストを兼ねて。これが会員証の実物。
あんまり鮮明に写ってないが。

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スワローズ・ファンクラブの会員証

今年のスワローズのファンクラブの会員証が来たけど、東京のスカイラインの上を燕が飛んでいる図柄で、そこに「METROPOLITAN BASEBALLTEAM」という文字が描かれている。大きく出たな、ってえ感じ。でも、考えてみれば、日本で一番、都会な環境にある野球チームなんだから、それくらい言ってもいいのか? なんせ、新宿から歩いて行ける。温泉と遊園地があるような、鄙びた所にあるどっかのチームとは違うぜ、ってぇとこで。
その割に、客が入んねえけどなあ。今年はあんまり話題性がないし、優勝争いでもしねえと、観客動員は、また相手チーム頼みになっちまいそうな気がする。

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Mac OS 9

旧型のiMacで、Mac OS9.0.4で使っていたけど、USBの外部機器をつなごうとすると、「言語解析ライブラリが見つかりません」というエラーで使えないことが多い上に、近頃はUSB周辺の動作自体が怪しい気配も出て来たので、仰せに従って、Mac OSをアップデートすることにして、11日に半日がかりで、Mac OS9.2.2までバージョンアップ。もはや時流から外れているので、情報を集めるにも苦労したし、9.0.4から9.2.2に上げるには、9.0.4→9.1→9.2.1→9.2.2と3段階踏まないといけないというんで、さらに一苦労。
で、上げたおかげで、とりあえず、エラーが出るんで使えなかったマウスのホイールが使えるようにはなった。ついでに、Internet Explorer5でココログの作成画面にアクセス出来ない不具合も直らないかと思ったけど、そっちは全然直らない。原因は他の所にあるらしい。(今はNetscape7で、なんとか運用してる) 苦労した割には、見入りが少ないような。なんか他にメリットはあるんだろうか。
そうは言っても、今出ているMac OS9の解説本なんかは、9.2.2になってることを前提に書かれてるし、上げとかないと後々面倒そうだから、仕方ないと思うけど、今まで使ってた環境がちゃんと動いてくれるかどうか、心配。もっと時流に乗ったマシンなら苦労も少ないんだろうけど。

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感想「地球を測った男たち」

「地球を測った男たち」 フロランス・トリストラム リブロポート 
子午線」を読んだ時に、イメージと違ったのは、どうもこの本の書評と混同したせいかも知れない。翻訳も比較的近い時期(1983年)に出ていたので、印象が混じり合ってしまったみたい。
何しろどちらも子午線を測る話で、アカデミーの命を受けたフランス人が取り組むというのも同じ。こちらの方が50年ほど時代が前で、測った場所もエクアドル(当時はペルー)、アンデスの山の中。「子午線」は、フランス革命の最中とはいえ、フランスとスペインだったから、作業の難度としてはこちらの方がはるかに上で、「子午線」よりもずっと冒険ものらしい。史実に沿って書かれて、あまり作為的な演出はないように見えるにもかかわらず。
また、「子午線」の調査隊が、フランス革命の理想主義を背負っていたのに対し、こちらは学術的な関心と個人的な名誉心が動機となっているから、行動にも、より人間臭さが感じられ、そこいらも冒険小説風な趣を感じる一因と思う。中ではジュシューの、気紛れでいながら、結果的には自己犠牲的になってしまった生き方に興味を引かれた。
18世紀初頭の南米の社会が描かれているのも、他ではあまり見ない気がする。混沌としたイメージは、今とあまり変らないけど、それは偏見だろうか。
それにしても、フランス人は、こんなことばかりやっていたのかね。

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刑事コロンボ 完全事件ファイル

別冊宝島で出た「刑事コロンボ」のガイドブック。知り合いが関わったというんで、買って、ぱらぱら読んでみた。
「刑事コロンボ」は好きだけど、意識して網羅的に見たことはないから、かなり見てない話があるはず。その割には、よく話の種になるから、中途半端に中身を知ってたりして、何を見ていて、何を見ていないのか、もはや定かでなくなっている。その傾向に拍車を掛けちまいそうな、懇切丁寧なガイド本。あらかたのストーリーだけでなく、ネタ的な部分まできっちりカバーされているので、これを読んでれば、知ったかぶりが出来そう。
ともあれ、そういうレベルの半可通でも、愉しく読める本だった。今度機会があったら、見て見ようなんて思ったり。でも、TVドラマや映画を見るのに執念が持てなくて、朝、見ようと思ってても、夕方には忘れてるくらいだから、無理だろうな。そういう意味では、先日の「ネロ・ウルフ」はよく続いたな。

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Live at the Grand Olympic Auditorium(続き)

CDとDVDのカップリング。CDを聴いた時の感想はこちら
で、ようやくDVDの方を見た。
ビジュアル的にそう面白いものではない、と思ってたけど、そんなことはなかった。なにせ言葉が判らないから、音だけだと隔靴掻痒な部分が、確かにあるんだけど、映像で見せられて、なるほどこういう感じか、と思った。
見ていて、非常に気持ちを揺さぶられる。
メッセージ性の強さがあるからそうなのか、それを後付けで知っているからそう感じるのか、そういうのとは全然無関係に、音に自分が反応しているのか、ってのは、判断のしようがない。ただ、この際、切り離して考えても、別に問題はないのかも知れない。このバンドの音は、とても好きだし、彼らのメッセージにも共感を覚えるということで。(基本的に彼らのメッセージは、直接はアメリカの状況を指すものだけれど、日本も例外とは言えない、普遍的なテーマもかなり含まれている)
ただし、オーディエンスの熱狂は、あまり信用出来ない、と思うが。
かなり迷いながら(少なくともDVD付きの点に関しては)買ったものだけど、買って良かったと思う。

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Googleの検索窓

こちらなどを参照させていただきつつ、Googleの検索窓を付けることに、どうやら成功した模様。ただ、サイト内検索も出来るようにしようとしていたが、どうもうまく行かないので削ってしまったから、一般の検索しか出来ない状態。
あと、いろんな環境で見てみると、ココログの見え方って、かなり違うので(うちの環境では、見えないココログもあったりする)、どの環境でも、うまく見えるようになってるのかどうかは疑問。見れる環境では一通り確認しとこうと思ってはいる(未検証)ものの、基本的にはMac系しかチェック出来ないという事情もあるし、そこまで大層なページでもないし。まあ、見に来られて、変な所に気付いた方が居られたら、御一報下さい。
手軽なホームページってのが、ウェブログのひとつの売りだと思うけど、ココログに関しては、Macを使ってる人間にとっては、必ずしもそんなに手軽ではないような気がする。(Macでも、verやブラウザによって、使い勝手が違うみたいだけれど)

ついでに、Google検索窓追加を試行錯誤している間に、カウンタの設置場所の決め方もなんとなく分って来たので、ちょっと位置を手直しした。

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テーブルウェア・フェスティバル2004

東京ドームで開催されているテーブルウェアのフェスティバル(ここが情報サイト)。成り行きでなんとなく見に行った。
全国各地の陶磁器や漆器などの展示と、オリジナルのテーブルウェアやテーブルセッティングのコンテストの展示と、テーブルウェア各種の即売会。
陶磁器の展示はそこそこ面白かったが、テーブルセッティングに関しては、見た目のアピールのみに気を取られて、そういう食器や食卓で本当に旨い飯が食えると思う?、みたいな本質を見失ったものが多かった気がする。コンテストなんて、そんなもの、という気もするけど。
即売会も、結局何も買わなかった。折れたバットの廃材利用で作られた箸を売っていて(「かっとばし」という名前)、スワローズロゴのもあったから、よっぽど買おうかと思ったけど、1800円はちょっと高かった。
それを言えば、入場料1900円も高過ぎ。まあ、招待券が相当出回ってて、金払って入る客は、あんまりいないんだろうけど。

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感想「職業欄はエスパー」

「職業欄はエスパー」 森達也 角川文庫
超能力者について描いたテレビのドキュメンタリー番組を作る過程での、超能力者との交流を綴った記録。
「超能力」への人々の対し方を、異質なものに対してヒステリックな拒絶を示す、今の日本の偏狭な社会状況に重ね合わせようとしている感じ。そういうテーマの取り方は、本書の著者の基本姿勢。日本の社会のそうした捉え方に対しては、かなり同感するものを感じる。
「超能力」の受け止め方については、また話が別。知覚的な部分については、本書にも出て来る話だけど、自分が見ている紫が、他人にとってはピンクなのかも知れない、みたいな感覚は、かなり以前から持っていたし、それを延長したイメージの中で、見える人にしか見えないものがあるというのは、あり得る話だとも思っている。もっとも、それをテレポーテーションや宇宙人、幽霊の実在に直結してしまうのは、ためらいを感じるけれども。
また、そこから念力の存在を認める所まではただの一歩なのか、どうなのか。自分の身近で、そういう現象を見たこともないし、何とも言えない。何とも言えない、というのは、本書の著者自身の述懐でもある感じ。

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感想「二度のお別れ」

「二度のお別れ」 黒川博行 文春文庫
国産ミステリの新刊を、割と熱心に追い掛けていた時期があって、当時、印象が強かった作家の一人が黒川博行だった。その後、読まなくなっていたが、最近、創元推理文庫が初期の作品を発掘し始めたので、読んでみることにした。もっとも、今回読んだのは、古本屋で見つけた文春文庫版。1984年に初版が刊行されたデビュー作。
決して手を抜いたプロットではないが、著者自身があとがきで書いているように、真相はかなり容易に見当がついてしまった 。デビュー作らしい、素人っぽさのあらわれか。とはいえ、不自然な描写をしてまで無理に隠そうとせず、小説としての自然さを優先しているあたりは、好感を持って読めたし、結末に至って鼻白むこともなかった。こうした潔さも作風のうちかも知れない。薄くて手軽なことでもあり、達者な文章と語りくちの愉しさだけでも、充分読む値打ちはあったと思う。

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大映特撮予告篇大全集

昨日の夜中に、日本映画専門チャンネルでやってたのを、だらだら見てしまった。
子供の時に見れなかったせいもあるんだろうけど、昔のガメラシリーズは、やたらとチープという印象しかない。大魔神シリーズは割と重厚感があるし、この特集で、それ以外の映画の予告篇とも並べて見たら、いよいよそのチャチさが目立つ感じだった。なぜなんだろうな。ただ、やたら豪華な俳優陣が、みんなでインド人ごっこしてる「釈迦」とか、中国人ごっこしてる「秦始皇帝」なんてのも、考えようによっては随分ゲテ物だし、そういう意味ではガメラと通じるものはあるのかも。大映の社長の永田雅一(製作者として、予告篇のあちこちに名前が出ていた)は、アイディアマンで知られた、という話も聞いているから、要は大映が、そういう映画会社だった、ということなのかな。

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丸かぶり寿司

関東で節分の丸かぶり寿司(だか、恵方巻だか)が流行り始めたのは、4年前くらいですかね。何が火元だったか知らないけど、年々、コンビニやスーパーや寿司屋の取り扱い店が増えていって、いまや、やってないところはないみたいな感じ。一体どこが火元だったんだろう。
あまりにも商売っ気が見え透いてるし、だいたい「丸かぶり」という語感がなんか嫌だし、自分からは絶対食わないと思ってるけど、晩の献立を考えるのに飽きてる時とかには、ちょうどいいってばいいのは確か。多分、そういう理由で、主婦とかに受けて、あっという間に普及しちまったんだろうな。
とか思いつつ、今日の晩飯は駅ソバ。

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感想「妖精」

「妖精」 カーター・ブラウン ハヤカワ・ポケミス
ダニー・ボイドもの。ボイドはニューヨークの私立探偵なので、タフガイが軽口叩いて痩せ我慢、みたいな、洒落っ気のある雰囲気が濃い作品になっている。場面の切替えの巧みさや、人の入替りによるプロットの複雑化など、きっちり作り込まれているし、お色気ギャグに笑っていると、終盤の突然の転調に、この小説がハードボイルドであることを思い出させられたりもする。巧い。
田中小実昌訳なので、これぞ決定版みたいな翻訳で、これがさらに愉しい。小実昌訳に欠かせない「おヒップ」とか「おヌード」とかいう言葉は、今は死語だと思うんだけど、そういう言葉抜きには、カーター・ブラウンは語れない気がする。それは、こういう作品が、今の時代に存在しないことを象徴しているかも知れない。

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感想「殺人犯はわが子なり」

「殺人犯はわが子なり」 レックス・スタウト ハヤカワ・ポケミス
ネロ・ウルフもの。ほんとは去年の10月に読んでしまっている本なのだけど、ちょっとまとめときたいことがあるので、それを込みで。

ミステリマガジン(1981年6,7月号に2回分載)掲載時に読んでいるが、かなり以前なので、内容はほとんど忘れていた。
本格物というよりは捜査小説に近く、謎解きの要素はかなり薄い。登場人物の掛け合いの楽しさや、展開の切れの良さに、このシリーズの愉しさは充分に出ているのだけど、クラシックな名探偵ものを期待して読んだ読者がいたら、納得しないだろうな。
訳文はミステリマガジン(以下HMM)連載時から、微妙に手が入っているが、基本的には同じもの。なのに訳者名が違うのはちょっと不思議。HMMでの翻訳は汀奈津子。ポケミス(以下HPB)は大沢みなみ。
なお、最後の方で、少し細かく手が入っている所があることに気付き、HMMの旧訳の方が意味が通っていたので、たまたま持っていた原文(AVENEL社版)と較べてみた結果が以下。

気付いた点は2ケ所あって、まずウルフが5万ドルの報酬を3分割する場面。
HMMの訳「これで残額は16,666.66ドル及び必要経費となった」
HPBの訳「これで残額は16,666.66ドル及び必要経費1セントとなった」
原文「That left $16,666,66, plus expenses, …」
HPBの「1セント」というのは、一体どこから出て来たんだか? HPB版は、文章の内容的にも変なので、確認してみたら、こういうことになっていた。

一方、旧訳の方が誤りと分ったのは、エンディング。
HMMの訳「一瞬、彼女はこのまま出て行こうかと考えた。ぼくもそうだった。しかしもどってきた彼女のほほにはきれいなピンク色が広がっていた。ぼくはなにかいった。なんといったかは憶えていない」
HPBの訳「一瞬、彼女はキスしようかと考えた。ぼくもそうだった。しかし、そのほほにきれいなピンクが広がるにつれて、彼女はたじろいだ。ぼくはなにかいった。なんといったかは憶えていない。この女性には良識があった。世の中には引き受けるには大きすぎるリスクというものがあるのだ」
原文「…、and for a second she thought she was going to, and so I did. But as pink started to show in her cheeks she drew back, and I said something, I forget what. That girl has sense. Some risks are just too big to take.」
旧訳は、「draw back」の翻訳を間違えているみたい。それに引きずられて末尾の文章がうまく訳せなくなり、しらばっくれて削ってしまった、のかな? これは旧訳の終り方が余韻があって好きで、記憶の底に残っていたので気付いた。旧訳の方が間違いというのは、ちょっと残念。

原文で全部読み直す根気はないし、読んだとしても、こっちの英語の読解力では、翻訳の半分も理解出来ないはずだから、難癖付けようという気もないけど、怖いなとは思う。翻訳ひとつで、登場人物の人物像が変ってしまってるんだものな。もっとも、原文の方も複数の版がある、という可能性もあるのだけど。

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