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感想「職業欄はエスパー」

「職業欄はエスパー」 森達也 角川文庫
超能力者について描いたテレビのドキュメンタリー番組を作る過程での、超能力者との交流を綴った記録。
「超能力」への人々の対し方を、異質なものに対してヒステリックな拒絶を示す、今の日本の偏狭な社会状況に重ね合わせようとしている感じ。そういうテーマの取り方は、本書の著者の基本姿勢。日本の社会のそうした捉え方に対しては、かなり同感するものを感じる。
「超能力」の受け止め方については、また話が別。知覚的な部分については、本書にも出て来る話だけど、自分が見ている紫が、他人にとってはピンクなのかも知れない、みたいな感覚は、かなり以前から持っていたし、それを延長したイメージの中で、見える人にしか見えないものがあるというのは、あり得る話だとも思っている。もっとも、それをテレポーテーションや宇宙人、幽霊の実在に直結してしまうのは、ためらいを感じるけれども。
また、そこから念力の存在を認める所まではただの一歩なのか、どうなのか。自分の身近で、そういう現象を見たこともないし、何とも言えない。何とも言えない、というのは、本書の著者自身の述懐でもある感じ。

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