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感想「証拠のかわりに」

「証拠のかわりに」 レックス・スタウト
ネロ・ウルフもの中篇。これも「Trouble in Triplicate」所収だが、英語を読むのに疲れたので(笑)、江戸川乱歩編「世界短編傑作集5」(創元推理文庫)収録の翻訳を再読した。以前に読んだのは、10数年前くらいか。他2篇の1/10くらいの時間で読めてしまった。
自分は近いうちに会社の共同経営者に殺されるので、殺された後に犯人を挙げてくれ、という人物がウルフの元を訪れ、依頼金を払って去り、ほどなく、その人物が殺されたという知らせが入る、という話。特別な趣向のない、標準的なウルフものという感じ。だからこのアンソロジーに選ばれたのか? 内容的にも、推理から真相へ行き着くという名探偵ものらしいプロットが整っている。趣向の部分を別にすると、全体的には「Help Wanted, Male」に似ているかも知れない。結びの部分のウルフの捨てゼリフが、以前読んだ時から記憶に残っていた。いかにも強欲なウルフらしい言い草で笑ってしまう。
田中小実昌の翻訳は、アーチーの一人称が一部乱れるなど、割とおおざっぱな部分があるし、ウルフ物の翻訳がそれほど多くなく、全体像が見える以前の時期のものだからか、近年の翻訳とは登場人物のイメージがやや違う気がするが、愉しさは伝わって来る。なお、ネロ・ウルフの表記は「ニーロ・ウルフ」。

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