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感想「東ゴート興亡史」

「東ゴート興亡史」 松谷健二 中公文庫
古本屋で見掛けて、著者の名前で買った本。昨年読んだ、同じ著者の「カルタゴ興亡史」も割と面白かったし。
内容は、5-6世紀にイタリアを支配した東ゴート人の歴史を丹念にたどったもの。王国の興亡が描かれるさまは、いかにもペリー・ローダンの訳者らしく悠然としている。そういう訳者だから、ああいう翻訳が出来たのか、ああいう翻訳をしてるうちに、こういう筆致が身に付いたのか、どっちなんだろう。
東ゴートなんて、世界史の授業でちょっと耳に覚えがあるくらいだけど(あとは「カリオストロの城」か(笑))、スカンジナビアから出て、ウクライナを廻って、最後はイタリアを支配するという、この民族の軌跡を見ると、ヨーロッパってのは一つの国、とまでは言わないにしても、確かに本来一つの共同体なんだな、という気がする。EUがどんどんでかくなるのも、当り前という感じ。なにしろ、日本の戦国時代みたいなことを、ヨーロッパはヨーロッパというくくりの中でやってるんだものな。
そう考えると、ヨーロッパ各国てのは、日本に当てはめたら、せいぜい東北とか関東程度の単位に過ぎないんじゃないのか、という気がする。時々言われることではあるし、自分でも前から思ってることでもあるけど。で、そういうヨーロッパの人たちの国に対する帰属意識を、一部の日本人はやたらと真似こきたがるけど、国自体のあり方が根本的に違う以上、それは本質的におかしいんじゃないんだろうか。日本で言われる「国のため」とか「国の名誉」とかいう言葉には、どこかに根本的な間違いがあるような気がする。

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