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感想「Assault on a Brownstone」

「Assault on a Brownstone」 レックス・スタウト
ネロ・ウルフもの中篇。「Death Times Three」所収。
本篇は「Counterfeit for Murder」の別ヴァージョン、というか、原型だそうで、スタウトがいったんは完成させた作品に満足せず、書き直したのが「Counterfeit for Murder」になるらしい。この辺の細かい事情は、手持ちの「Death Times Three」(Bantam Book版)の序文でジョン・J・マカリアが書いていて、それの受け売り。
この2作は、第1章の半ばくらいまでは同じで、そこからは全く違った展開をたどる。事件の内容自体は全く同じなので、パラレルワールドを見るような不思議な感覚。
「Counterfeit for Murder」で一番印象なキャラクターだった下宿屋のオバチャンが、「Assault on a Brownstone」では開始早々殺され、その犯人を探す形で事件が進む。こちらでは、「Counterfeit for Murder」での被害者になる若い女性が、重要な役回りを担っている。「Counterfeit for Murder」はオバチャンのキャラで持っている作品だし(アントニー・バウチャーは、このオバチャン(ハッティ・アニス)を、ウルフ物の中で最も愉しい依頼人と評しているらしい)、「Assault on a Brownstone」は彼女がいない穴を埋めるだけの魅力が、他にない感じ。スタウトの書き直しの判断は正しかったということだろうな。事件の解決も、成り行きという印象であまり重みがないし。

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