感想「Homicide Trinity」
「Homicide Trinity」 レックス・スタウト Bantam Books
総括として。1962年刊行の中篇集で、以下の3篇が収録されている。
Eeny Meeny Murder Mo 「殺人鬼はどの子?」
Death of a Demon
Counterfeit for Murder
3作とも、持ち味が比較的似ているような気がする。事務所に依頼人がやって来て、その場で何かが起きて、半ば否応無しにウルフが事件に引きずり込まれる所とか、解決篇の構成の仕方など。確かに同時期に書かれた作品らしい、と思ってしまう所だけど、ウルフ物っていつもこんな感じじゃねえの?、という気もする。ただ、比較的後期の中篇集なので、依頼人がやって来て依頼を受けて、みたいな、まっとうな作りからは逸れて、形を崩した作品を書きそうな時期ではあるような気はする。
未訳の中篇は残り少ないことでもあるので、媒体さえあれば、ここで未訳の2篇なんか、すぐに翻訳が出そうに思えるが、現時点でやってくれそうな媒体は「ジャーロ」くらいしかないかな。当分、未訳のままかな。少なくとも、「Counterfeit for Murder」の依頼人のオバチャンは一読に値すると思うのだけど。
| 固定リンク
「小説」カテゴリの記事
- 感想「囚われの世界」(2010.01.27)
- 感想「木曜日だった男」(2010.01.27)
- 感想「アンダーキル」(2010.01.15)
- 感想「歌の翼に」(2010.01.11)
- 感想「闇の奥」(2009.12.23)





コメント