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感想「Homicide Trinity」

「Homicide Trinity」 レックス・スタウト Bantam Books
総括として。1962年刊行の中篇集で、以下の3篇が収録されている。

 Eeny Meeny Murder Mo 「殺人鬼はどの子?
 Death of a Demon
 Counterfeit for Murder

3作とも、持ち味が比較的似ているような気がする。事務所に依頼人がやって来て、その場で何かが起きて、半ば否応無しにウルフが事件に引きずり込まれる所とか、解決篇の構成の仕方など。確かに同時期に書かれた作品らしい、と思ってしまう所だけど、ウルフ物っていつもこんな感じじゃねえの?、という気もする。ただ、比較的後期の中篇集なので、依頼人がやって来て依頼を受けて、みたいな、まっとうな作りからは逸れて、形を崩した作品を書きそうな時期ではあるような気はする。
未訳の中篇は残り少ないことでもあるので、媒体さえあれば、ここで未訳の2篇なんか、すぐに翻訳が出そうに思えるが、現時点でやってくれそうな媒体は「ジャーロ」くらいしかないかな。当分、未訳のままかな。少なくとも、「Counterfeit for Murder」の依頼人のオバチャンは一読に値すると思うのだけど。

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