家族のかたち
敬愛するロバート・カーライルさんの出ている映画なので、見に行った。田舎くさいイギリスの地方都市(ノッティンガム?)を舞台にした地味なコメディで、映画自体も役どころ(こわもてだが、実は情けない小悪党(笑))も、いかにもカーライルらしかった。
田舎暮らしに飽き飽きした亭主(カーライル)が、自分と娘を置いて出てってしまった後、恋人が出来て、その男と楽しく暮らしていたヒロインの所に、ひょんなことから、よりを戻しに亭主が戻って来るという話。ヒロインは、2人の男を弄ぶヤな女だけど、元亭主はそういう奴だし(笑)、恋人はどんくさい野郎なので、迷う気持ちも分らんではない。結局、一番まともなのはヒロインの娘の少女で、自分のためになる「家族のかたち」を、自らつかみとろうとする。
なんて書くと、シリアスな映画みたいだけど、この少女以外の、出て来る他の大人連中はみんな揃って変なやつらで、彼らが絡み合ってドタバタする展開に笑わせてもらった。面白かった。カーライルもはまり役を楽々とこなしていて、個人的にはそれだけでも見る値打はあったし。この手の役が多くて、飽きたりしないのか、と思うけど、一番はまっているのも確かなんだな。
それにしても、街並はビンボ臭いのに、背景に見える芝はやたらと綺麗で、そこにサッカーのゴールが据え付けられているのは、いかにもイギリスだなあと思う。イギリスの田舎の日常を感じさせる映画でもあって、ああいう田舎で他に娯楽もないようなとこなら、地元にサッカーチームがあれば、人気を集めるだろうなあ。イギリスでサッカーが盛んだってのは、そういう背景があってのことなんじゃないんだろうか。
なお、「ケミカル51」と出演者がかなりかぶっているらしい。カーライルの人脈ってことなのかな。
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