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感想「Plot It Yourself」

「Plot It Yourself」 レックス・スタウト BANTAM BOOKS
ネロ・ウルフもの。ウルフもののリストはこちら
作家が盗作の疑いを掛けられ、仕込まれた証拠によって、潔白を証明出来ないという事件が続き、作家・エージェント・出版社の団体が、ウルフに調査を依頼に来る。ウルフは、実際に盗作を告発して来た者たちの背後に、全ての事件に共通した黒幕がいることを推理し、告発者から黒幕をたどって行こうとするが、そこで殺人事件が起きる。
作家と盗作の話だけに、スタウト自身、似たような経験をしていて、それを反映してるんじゃないかと思った。作家団体の会議に、(珍しく)ウルフ自身が出向く場面なんかも、作家団体の活動に積極的だったスタウトの実体験がベースにありそう。
序盤の方、いくつもの盗作事件について、人名と書名が入り乱れて、混乱してしまった。英語の人名や書名は、直感的に頭に入って来ないから。
犯人に裏をかかれて激怒するウルフ、死体に蹴つまずきまくって、トラウマを背負い込みかけるアーチー、妙に愛想のいいクレイマーなど、キャラクター的に愉しい場面は多い。ドル・ボナーとサリー・コルベットもゲストで登場し、ドル・ボナーのウルフ邸への来訪に気を揉むフリッツ、なんて場面もある。
最後の方に、読者への挑戦めいた趣向があり、少しびっくりさせられたが、特にパズラーとして作り込まれているわけではなかった。そこまでの手掛かりで、論理的な唯一の解決が導き出せる、といった類の謎解きではなく、いつものウルフものと大差ない解決篇なので、過大な期待はしない方が無難。

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