感想「優雅な生活が最高の復讐である」
「優雅な生活が最高の復讐である」 カルヴィン・トムキンズ 新潮文庫
フィッツジェラルドの「夜はやさし」のモデルになった夫妻の、1920年代のヨーロッパでの生活を描いたもの。とかいって、フィッツジェラルドなんて、読んだことないんだけど。洒落たタイトルに引かれたのと(元々、そこそこ有名な本だったと思うが)、文庫本で安く出てたので、買ってみた。タイトルに関しては、原題は「Living Well Is the Best Revenge」で、これをこう訳したのは訳者(青山南)のセンスか? 素晴らしい。
趣味的だけれど、趣味に淫して閉じているわけではなく、ポジティブな好奇心がそのまま生活になっている人生ってのは、憧れを感じる。まあ、この夫妻に関しては、金と理想的な環境があったから、実現出来た生活だったのは確かだし、だからこそ、輝かしい時代は10年で終りを迎えもしたのだけど、解説で訳者が書いているように、そんな風に簡単に片付けてしまったら、つまらない。この夫妻が、輝かしい時代が終ってからも、そうした精神を持ち続けていたように(まあ、金はあったのかも知れないけど)、金も環境もなくても、心のあり方を見習うことは出来るんじゃないのかな。むしろそれこそが、タイトルが言わんとしていること、という気がする。
| 固定リンク
「小説以外の本」カテゴリの記事
- 感想「陰謀史観」(2012.05.04)
- 感想「10年後に食える仕事食えない仕事」(2012.05.04)
- 感想「国家の崩壊」(2012.02.19)
- 感想「日本ラグビー 2019への試練」(2012.02.19)
- 2011年に読んだ本(2011.12.31)





コメント