感想「ソングブック」
「ソングブック」 ニック・ホーンビィ 新潮文庫
著者の名前を見て、中身もろくに確認せず買って、よくよく見ると、小説じゃなく、自分の好きな歌を題材にしたエッセイの集成。しかも、こっちはそんなに大した音楽ファンじゃないので、目次に並んだ曲のタイトルを見て、メロディが浮かんだのはツェッペリンとサンタナとビートルズくらい(実際に曲を聴けば、もう少しは思い当たるのがありそうだが)。これは外したか、と思った。
その割には楽しんで読めた。あとがきに書かれているように、「音楽について」書いているのではなく、「音楽を」書いているからだろう。必ずしもその曲を知っているという前提では、書かれていないからじゃないかと思う。もちろん、知ってるに越したことはない(その方が、何を書いているか、何倍もよく分る)と思うが。
楽しめた所は、相変わらずの軽妙な筆致と、自虐的なユーモア。内容は、意見が合う所も合わない所もあるけれど、合わない根本的な理由は、著者は「歌」を聞く人で、こっちは「曲」を聞いてる、という点にありそう。だって、英語の歌を聴いても、歌詞を聴き取れないんだからしょうがない。
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