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感想「ロング・グッドバイ」

「ロング・グッドバイ」 矢作俊彦 角川書店
久々に二村を主人公に据えた小説。こんなにミステリ的な小説(ハードボイルド小説とか書くと、矢作が怒りそうだ。実際、ハードボイルドではないと思う。でも帯には、ハードボイルド探偵小説と書いてある)を書くこと自体、久しぶりか?
タイトルの通り、チャンドラーの「長いお別れ」をモチーフにした小説。ただし、こちらのロングはwrongだったりする。その辺のおちょくったようなセンスが、作品全体を覆ってもいる。それは、矢作の持ち味でもあるよな。随所に、矢作らしいセンスの良さを感じて、楽しめた。
ただ、本家同様、長過ぎる、という気はする。センスだけでは持たない長さで、プロットがややダレ気味。読んでいて、かなり早い段階で、こうじゃないかなと思った部分に、二村が気付くタイミングが遅過ぎるのも、構成が緩い印象を受ける。冒頭と結末のシーンは印象的でいいので、まるでキセルのような、と思ったけど、これも本家にも言えること。
近年の矢作が書いた小説にしては、ごくまっとうなミステリなので、少し物足りないようにも思えた。ずっと、現代の日本を(斜めから)見据えたような作品が続いていたからだろうな。
ところで、2000年の事件という設定だと思うんだけど、二村の年齢は、整合してるんだろうか。

[追記10/15]本書の原型になった「グッドバイ」については、こちら

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» 「ロング・グッドバイ」矢作俊彦 [図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜]
「ロング・グッドバイ」矢作俊彦(2004)☆☆☆★★ ※[913]、国内、小説、現代、ミステリー、ハードボイルド [Long]ではなくThe [Wrong] googbye。[長い]でなく、[間違った、誤った]お別れ。 591ページに及ぶ長編。ハードボイルド・ファンはしびれているようだが、正直、ちょっとだれた。ちょっと風呂敷を広げすぎの感はある。ベトナム戦争にまで世界が広がるのはどうなのだろう。いや、横須賀、米兵、米軍をテーマにした場合は決して遠くない題材なのか。 ネット..... [続きを読む]

受信: 2005.07.27 06:30

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