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今年の「このミス」

本屋に行ったら、「このミス」が出ていた。もうどうせ買わないし、どうでもいいんだけど、それでもさすがに、法月の「生首に聞いてみろ」が1位で、矢作の「ロング・グッドバイ」が4位なんてのが、でかでかと貼り出してあると、おいおいと思う。国内のベスト10のうち、読んでるのは、この2冊だけだったけど(ちなみに翻訳はゼロ)、どっちもそれほど大した出来とは思わなかったし(特に法月)、これがこんな順位に来るんなら、他の本は、ほとんど読む値打なんか無いってことになる。
まあ、分ってる人は分ってることだけど、このベスト投票の仕組みは、どれだけ票を集めるかというだけだから、どんなに凄い本でも、読んでる人が少なかったら、おおぜいが読んでるそこそこの出来の本にはかなわない。上の2冊は、普通、ハードカバーの新刊なんか買わない当方が、うかうか買っちまうくらい話題性のある本だし(名前が売れてる大物作家の久々の新作だものな)、さすがにそこそこは読ませるから、この結果は必然と言えば必然。でも、所詮その程度のものでしかないベスト10が、権威を持って、大手を振ってまかり通るんだよな。それに加担してる気分になるのが嫌で、「このミス」を買わなくなった訳で。
ざっと見た所、読みたくなるような本も見当たらないし、今年も無視でいいかと思った。海外2位のディーヴァーは、達者な作家だと思っているから、そのうち(文庫に落ちたら)読むかもしれないけど。あと、9位に「犬は勘定に入れません」が入ってるな。迷い倒して、結局、いまだに読んでないが、どうしたもんだろう。少なくとも、「このミス」でベスト10入りしたことで、読もうという意欲が増してはいない。

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小説」カテゴリの記事

コメント

初めてコメントさせていただきます。
ウィルフォードやカーター・ブラウンの作品リストがいいな、と思い、以前からのぞかせていただいている者です。
〝このミス〟がスタンダードであるかのように扱われることへの反対意見、まったく同感です。
個人的には、あの冊子に少しかかわっているので、全否定をする気はありませんが、あまりスポットがあたりすぎるのは、問題ですね。
面白い本は、自分で探してこそ読書だという気もしますし。
ま、同じことは、〝週刊文春〟やほかのベストテンにも言えることだと思いますが。

投稿: 蜜蜂 | 2004.12.25 06:19

蜜蜂さん、コメントありがとうございました。
まあ、それほど目新しい意見でもないとは思ったのですが、法月と矢作がクローズアップされてた所がツボだったので(笑)、ちょっと書いてみたくなった訳です。
ベスト10選びというのは、所詮、お遊びだと思いますし、「このミス」も初めは、権威的な文春のベスト10に対する、そういう立場からの相対化だったと記憶しているのですが、年数を重ねるとやっぱり、自分自身が権威になってしまった印象があります。それと、本を売る側が、こういうランキングを利用した方が本を売りやすいので、使ってしまうという所も、権威化してしまう原因として大きいのだろうなという気もします。
受け取る側が、そういうものだと理解して見ている分には、特に問題はないと思ってますが、そういう理解のない所で、ああいうリストが本の売れ行きや一般的な評価に影響してしまったりするのは嫌だな、とも思います。

投稿: wrightsville | 2004.12.25 10:11

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» このミステリーがすごい!2005年版 [a piece of cake !]
このミスの2005年版が出てますね。 昨年につづいて、海外部門ではサラ・ウォータ [続きを読む]

受信: 2004.12.26 10:19

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