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感想「最後の一壜」

「最後の一壜」 スタンリー・エリン ハヤカワポケミス
エリンの邦訳としては3冊目の短篇集。63年の「エゼキエレ・コーエンの犯罪」から、78年「不可解な理由」までを収録。
あっちこっちの短篇集や雑誌で、ほとんど読んでるかもと思ったが、半分くらいだった。毎年エリンの短篇が書かれていた時代には、まだミステリ雑誌なんか、読んでいなかったから、不思議はないんだけど。ちなみに初めて買った「EQ」に「不可解な理由」(当時の訳題は「ゆえ知らぬ暴発」とかなんとかだったと思う)が載っていたんだ。
普通のミステリっぽい短篇が多く、ちょっとエリンらしくないな、という印象を受けた。晩年は、作風がそういう風に変わっていたのか? 普通のミステリぽい作品だと、丁寧に書かれていることがあだになって、ネタが割れやすくなっているような気がする。既読作品が多いこともあり、読んでいて、驚きはあまりなかった。ただ、それでも、語り口の良さで、愉しんで読めるあたりは、作品の質か。
比較的地味目な作品が多い本書の中では、やはり「最後の一壜」が突出している感じがする。アイディアといい、筋の運びといい、エリンと聞いて思い浮かべるイメージそのものの作品という感じ。他に一篇上げるとすると、「内輪」かな。
仁賀克雄が巻末でエリンの短篇ベスト5を選出してる。「特別料理」「パーティーの夜」「決断の時」「ブレッシントン計画」「最後の一壜」だそうだけど、うーん。自分でも、ちょっと考えてみるか。

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