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感想「黒い天使」

「黒い天使」 コーネル・ウールリッチ ハヤカワミステリ文庫
黒沼健の旧訳は読んでいるんだけど、訳の悪さでは定評があったものだし、やっぱり新訳で読んでおくべきだろうな、と。もっとも、旧訳も、思ってたほどひどくなかった、と思った覚えがある。それ以上の感想は、忘れた。
ベタベタなメロドラマ。でも、ウールリッチの良さは、元々、この極端さにあるわけで。読んでいて、多感な年頃(笑)に熱中してた時のような素直な興奮はなかったけれど、当時、自分がこの作家を愛読してた理由はよくわかると思った。とにかくロマンチックだし、サスペンスとしてもよく出来ている。スレた読者になる前に、こんなの読んだらイチコロだろう。
ウールリッチの傑作は、「暁の死線」「幻の女」「喪服のランデヴー」ってとこかなとずっと思ってたけど、「黒い天使」も加えていいような気がした。どの本も、10年以上昔に読んだきりだから、正確に判断出来ているか、心もとないけどね。
ちなみに、「黒衣の花嫁」が入ってないのは、多分、「喪服のランデヴー」を先に読んじまってたせい。
傑作と思う3冊とは別に、好きな長篇3冊てのもあって、「黒いアリバイ」「夜は千の目を持つ」「死刑執行人のセレナーデ」。
なんてぇことを、だらだら書いてしまうのは、やっぱり、昔、大好きだった作家だから。

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Scissor Sisters

シザー・シスターズのデビュー盤。
去年の年末に、ラジオで「Take Your Mama」を聴いて、けっこうええな、と思ってレコード屋にCD探しに行ったけど、その時点で出てたCDは、限定発売かなんかだったらしく、見当たらなかった。
最近、再発になったらしく、今では容易に入手出来るようになってて、「Take Your Mama」も、ラジオで聴き飽きるくらいかかってるから、逆に迷ってたんだけど、まあ買ってみた。
「Take Your Mama」一発だけだったらやだなと思ったが、そうでもなかった。良かった。ジャケットなんかいかにもキワモノぽいし、バンドの成立ちを読んでも、やっぱりそういう感じなのに、音はとてもまともなのが不思議。テンポのいいダンスミュージックぽい曲が多いが、そういう形容におさまらない幅の広さを感じる。
ピンク・フロイドの「Comfortably Numb」をカバーしてて、笑っちゃうようなアレンジの仕方だけど、一方で「Return to Oz」なんて曲が、妙にピンク・フロイドっぽく聴こえたりして、洒落でやってるんじゃないということかな、と思ったりもした。

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感想「取るに足りない殺人」

「取るに足りない殺人」 ジム・トンプスン 扶桑社
破綻した人間たちが、破滅へ向かってまっしぐらという、毎度おなじみのパターンだが、小説としてはあまり破綻していない感じがする。最初期で多作が始まる前の作品なので、余裕を持って書いていたということなのか。トンプスンの作品の特徴のひとつは、その破綻ぶりにあるように思っていたけど、それは乱作で引き起こされたもので、必ずしもトンプスン自身が意図したことではないのかも知れないと思った。
もっとも、乱作を選択したのも、トンプスンの意思なんだろうから、単純には決めつけられないが。後年の作品に頻出して、ある意味、小説を壊している不条理な要素は、本書にも事欠かない。そういうものを書きたいという意思が、本書にも感じられるし。
だいたい予想したように話は転がっていく。ストーリーにひねりはあるけれど、読者を驚かせるためというよりは、主人公を追い詰めて行く運命の回転のような感じ。小悪党の主人公が状況の変化によって気持ちがぶれまくるあたりの、複雑な人物像を巧く描いて、ストーリーに説得力を持たせてもいる。そういう無常感の醸成の巧みさが、この作家の身上だろうと思う。

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レイナスが浦和レッズの女子チームに

レイナスが浦和レッズの傘下に入るという話を聞いて、へえと思ったけど、傘下に入るどころか、レッズの女子チーム化するということらしい。
東京新聞の地方版の記事を読むと、ここまで特定の母体を持たずにやってきたものの、運営が苦しく、レッズの援助を受けることになった、という感じ。レッズにとっても、チーム内に新しいカテゴリーが増えるのは、チームの裾野を広げる上で悪い話じゃないので、双方の利益が一致したというところ。
企業チームがどんどん破綻して来た中で、レイナスはずっと市民クラブでやってきたのをアピールしてる風だったんだけど、背に腹は代えられないってところか。昨年は、地元開催の国体がターゲットだったんだろうと思ってるけど、大規模な強化をしていたから、その陣容を今後も維持するとすれば、負担も大きいだろうし、やむを得ない流れなんだろう。まあ、昨年からのチームの振舞いを見てると、既にレッズの傘下にあるような感じだったし、選手もお客さんがいっぱい入って、応援も貰って嬉しそうだったから、それを悪く言おうとは思わないけど。所詮、Lリーグの強いチームってのは、それくらいのテコ入れがないと、やってけないのが現状だってことだろう。
元々「浦和レイナス」だったのを、「浦和」を外して「さいたまレイナス」にしたが、「浦和」に逆戻り。ずっと見て来たチームとはいえ、さすがに、「浦和レッズ」を名乗るチームを、ひいきにして見に行く気はしない。今年はLリーグとは縁遠くなるかも知れないな。

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難民に関する東京新聞の特報記事

2/20の朝刊に特報記事が載っていた。
このところ、東京新聞には、難民関係の記事が随分多いような気がする。それで気にするようになって、やたらと記事を拾うようになったのだけど。特に注力して、追い掛けてる記者がいるんだろうか。
もっとも、そういう出来事自体が多くて、他紙での報道も、同じように多いのかも知れないけど。やはり、一紙しか読んでないと偏る、とは思うが、複数読むほど、カネも時間も余裕がない。

ついでに、最近の記事で引っ張ってこれるものをいくつか。
これは難民じゃないけれど、類似した話。何日か前に先行して、入管が「同居を証明する住民はいなかった」と主張してる、という記事が載っていた。
こんな記事もある。

一方では、こういうことがあったりするから、世論が外国人に冷淡になりがちで、入管の杜撰さの背景には、そういうことの影響もあるのだろうと思うのだけど、だからといって、全ての外国人をひとまとめに考えていいわけはないし、非人道的とも思える措置を正当化出来もしないだろう。

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2005年オープン戦日程

そろそろオープン戦が始まるので、スワローズのスケジュールを入れておく。
3/15から3/26までの神宮連戦は凄いけど、何試合行けるかは不明。例年通り、1試合くらいは行きたいな、というところ。

2/26(土) 日本ハム(浦添) 降雨中止
2/27(日) 横浜(宜野湾) 4-7
3/5(土)  日本ハム(札幌ドーム) 4-5X
3/6(日)  日本ハム(札幌ドーム) 5-3
3/9(水)  ソフトバンク(福岡ドーム) 4-9
3/10(木) ソフトバンク(福岡ドーム) 8-3
3/12(土)  阪神(甲子園) 1-2
3/13(日)  中日(岐阜) 5-6X
3/15(火)  楽天(神宮) 2-10
3/16(水)  ロッテ(神宮) 3-5
3/17(木)  オリックス(神宮) 降雨中止
3/19(土)  ソフトバンク(神宮) 3-8
3/20(日)  オリックス(神宮) 0-12
3/21(月)  中日(神宮) 11-2
3/23(水)  阪神(神宮) 降雨中止
3/24(木)  巨人(神宮) 10X-9
3/26(土)  広島(神宮) 0-3
3/27(日)  中日(ナゴヤドーム) 2-3

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J1リーグ選手名鑑

J1リーグの選手名鑑号が出たので、サッカーダイジェストのやつを買った。(というか、単にダイジェストを毎号買ってるだけだが)
定価550円は、えらく高いような気がしたが、毎年こんなものだったっけか? 名鑑自体が異様に立派だから、これくらいの値段はするだろうとは思うが。
審判の顔写真が載ってるのは新機軸、という感じ。
各個人の顔写真の所に、国際大会の経歴が記載されていて、名古屋だと古賀と中谷に、95年U-17、97年ワールドユースなんてマークが付いてたりする。そんな時代もあったんだよな。で、新潟のページに岡山が載っていて、シクシク。
大宮、扱いがでかくなった。こういうのを見ると、昇格したんだな、という気がしてくる。それにしても、チームの看板は桜井かよ。地味なチームだから、しょうがないかも知れないが、元から居る選手を、もう少しアピールできんもんだろうか。

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稲葉、大リーグ断念

稲葉は大リーグ断念で、日本ハム入りか、だそうな。
まあ、スワローズ退団した時点で、どっちになってもどうでもいいと思ってたけど、宙ぶらりんではこっちも気持ちが落ち着かないので。稲葉の夢は実現しなかったわけだから、決まって良かった、という言い方は筋違いだろうが。
日本ハムなら、交流試合で見る機会はあるかも知れないし、また会おう、ってとこかな。

[追記2/26]「日本ハムと正式契約」の記事もリンクしておく。

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感想「ラグビー・ルネッサンス」

「ラグビー・ルネッサンス」 日本ラグビー狂会(編・著) 双葉社
今年の狂会本。去年は3月くらいに出たので、今年もそんな気でいたら、昨年末に既に出ていたらしい。
ここ2-3年のうちでは、一番面白く読めた気がする。ちょっと、惰性で読んでるかな、という気がし始めてきた所だったので、良かった。
「2011年ワールドカップ招致への見取り図」という文章と、「レフリー」について書かれた文章が興味深かったのは、ラグビーよりはサッカーの方に関心が強い、こっちの嗜好の反映と思う。どっちも、多分にサッカーに通じて来る内容なので。
ただ、サッカーにしろ、あるいは野球にしても、年を追うごとに、ビジネスライクな色彩が強まっていて、なんとなく味気ないような気がし始めている昨今。狂会本を読む気になるのは、ラグビーにはまだ色濃く残っているように思える精神性みたいなものが、語られているからじゃないかという気がする。松山吾朗を描いた文章とか、大阪朝鮮高校についての文章とか、今泉清を書いた文章とか。
もっとも、以前はそういう所がラグビーのくさみで、あんまり好きじゃない所だったんだけど。とはいえ、今も、無条件で肯定出来るわけではないし、一方で、ラグビー自体の精神性も、昔よりは薄まっている気もする。まあ、双方から歩み寄ったというところなのかな。

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iPod shuffle買った

iPod shuffleって、最初に聞いた時、ディスプレイが何もついてないってんで、それじゃダメだろうと思ってたけど、値段が512Mで11000円を切ってるのを見て、気持ちが変わった。
前々からオーディオプレーヤーを何度か買おうとしては、どうせそんなに使わねえしな、と思って止めてた。大して使わないものに大金払ってもなあ、と思ってたし、環境がMacしかないんで、使えるものにも制限があって、安いやつを適当に買うというわけにもいかず。
そういう意味で、iPodで11000円以下ってのは、あまりにもこっちの需要に合っていたから、ディスプレイがないことくらいは妥協する気になった。
店頭に全然現物がなくて、取り寄せになった。2週間くらいかかると言われてたんだけど、3日で来ちゃった。使いこなしはこれから。
しかし、こんな安い製品出して、大丈夫かね>Apple。昔、パソコンの投げ売りして、業績が急激に悪化したのを思い出しちまうんだけど。(その頃に初めてパソコンを買おうとしてて、一番安く買えるからってんで、LC475を買って以来の、Macユーザーなんだが)

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日本選手権準決勝 東芝府中対トヨタ自動車

2005.2.19 14:00 秩父宮
東芝府中ブレイブルーパス 19−24 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
温泉に行こうと思ってたが、宿が取れなかったので、結局、極寒の秩父宮へ。冷たい雨が降ってて、寒かった。屋根のある所に居たので、濡れはしなかったが。
トヨタが早い時間にPGで先制したが、そこからは東芝が押しまくり。トヨタ陣内に深く入り込んで、マイボールのラインアウトからモールを形成し、ごりごり押し込む。何度となく繰り返されるそういう攻撃に、トヨタは予想外によく耐えたけど、25分にティアティアがシンビンで抜けると、29分、とうとうトライを許して逆転。36分にも東芝がまたモールで押し込む。トヨタも地道に廣瀬のPGで点を積んでたが、試合運びは圧倒的に東芝が上だった。12-9での折り返しで、まだ絶望的な点差ではなかったけど、トヨタが力尽きた時点で雪崩が起きるかもしんないな、と思っていた。
ところが後半立ち上がりに、トヨタがいきなり得点をあげる。トヨタが東芝陣内へ深く蹴り込んだボールを、東芝のバックスがミスキック。トヨタWTBの水野がタッチライン際でキャッチすると、その前方はがら開き。一直線に突っ走って、再逆転のトライ。これで東芝がおかしくなった。(日刊スポーツを見たら、東芝はファールがあったとセルフジャッジして、ディフェンスに行かなかったんだそうだ。確かに後でニュースの映像を見たら、タックル出来るポジションに、東芝の選手が何人も突っ立ってるねえ)
その後、トヨタの相手陣内へ蹴り込んで走り込む攻撃が、うまく廻り始めた。23分には、東芝がマイボールのラインアウトで焦ってノットストレートを犯し、ゴールライン寸前でのトヨタボールでのスクラム。スクラムから転がり出たボールにSH麻田が飛び込んでトライ。
トヨタは、東芝の縦への速い展開にも、タックルで食い下がって早い段階でよく止めていた。さすがに、終了前には自陣前で必死で耐える展開になり、ロスタイムにペナルティトライを奪われたものの、そのまま逃げ切った。
今年見に行った中では(大して行ってないけど)、一番面白かった試合。東芝の3冠てのもつまんねぇなと思ったし、サッカーの絡みもあって(笑)、微妙にトヨタ寄りで見ていたから、ってのもあるが、トヨタがここまで健闘するとも思わなかった。トヨタはかなり大人数の応援団を送り込んでいて、ちょっとウザかったりもしたが、彼らも勝てるとはあんまり思ってなかったらしく、えらい喜びようだったのは、ちょいと微笑ましかった。
東芝は、前半に関する限り、先行されてもいつでも追いつける、ぐらいの気持ちを持ってたような気がする。実際、リードしての折り返しだったし、結構余裕こいて試合してたんじゃないかと思うんだが、後半、ミスから失点を重ねて、自滅した感じ。気がつけばPGくらいでは追いつけない点差になってて、なりふり構わず攻め始めたが手遅れ。強いチームが負ける時ってのは、こんなものかも知れない。
それはそうと、トヨタのマスコットは、確かに野菜にしか見えなかった(笑)。まあ、チーム名にちなんだ、緑のカミナリ坊やなんだろうけどねえ。

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ドコモの社長って

今日、偶然知ったんだけど、NTTドコモの社長って中村維夫という人で、なんか聞いたことある名前だな、と思ったら、98年にNTT関東が大宮アルディージャになった時のNTT埼玉支店の支店長、要はオーナーだったんだ。聞き覚えがあるはず。去年の6月に就任したらしい。
アルディージャのオーナーって、NTT埼玉支店長が自動的に就任するから、人によっては、義理でやってるのが見え見えで、挨拶とか聞いてても、あんまりいい気分がしないんだけど、中村さんはどうだっただろうな。
というか、ドコモのチームをスポンサードする熱意が、ちっとは違ってたりするんだろうか。

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感想「悪党パーカー/電子の要塞」

「悪党パーカー/電子の要塞」 リチャード・スターク ハヤカワミステリ文庫
悪党パーカーものの20作目。復活してからは4作目。
書名を見て、「電子の要塞」はねえだろ、スーパーマンじゃあるまいし、と思ったが、タイトルから想像するほど、コンピューターやエレクトロニクスが飛び交う、今風な小説ではなかった。むしろ、復活後の4作の中では、一番、以前のシリーズに近い雰囲気のような気がした。言い切るのは、少し自信がないが。前3作をまとめて読み返すくらいしてみないと、それは難しい。
でも、復活後の作品をここまで読んで来た中で、一番、ストレスを感じず、楽しめたのは確か。徹頭徹尾、パーカーを筆頭とする犯罪者たちの、計算づくな行動と非情さが貫かれて、中途半端な浪花節が感じられなかったからのような気がする。復活後の作品には(実を言えば、中断前の最後の方も)、その辺で不満を感じることが多かったような気がする。
それにしても、内容的にも「電子の要塞」ってのは、大袈裟過ぎるタイトルだし、誰が付けたんだろう(原題も、Firebreakなので、全く関係なし)。センスを疑う。まあ、前作の「地獄の分け前」ってのも、たいがいだったけどね。

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ANTHOROGY

70年頃のイギリスのグループ・コロシアムのベスト盤。ほとんど(全然?)聴いたことのないグループのアルバムを衝動買い。2/13にレコード屋に行って、1曲目に「ヴァレンタイン組曲」が入っていたから…というのは嘘で、ただの偶然。
もっとも、ジョン・ハイズマンやディック・ヘクトール-スミス(最近亡くなったらしい)という、ジャック・ブルースの古い仲間が噛んでることは知ってたし、音の見当は付いてたんだけど。
プログレとハードロックのあいのこみたいな感じだな。でも、解説には、ジャズロックと書いてある。この辺のジャンル分けは、よくわからない。ハードロックの方に振れている曲は、クリーム(のライブ)に近いと思った。Toadにそっくりなドラムソロもあったりするし。でも、もっと似てるのは、ジャック・ブルースのソロアルバム。実際、ジャック・ブルースのソロの曲が2曲も入ってたりするし。
Beware The Ides Of Marchという曲は、元ネタは「G線上のアリア」なのかも知れないけど、どうも「青い影」に聴こえてしょうがない。

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スタウトの新刊

ハヤカワ文庫を買ったら、挟み込みの新刊案内にスタウト「編集者を殺せ」というのが掲載されてた。ポケミスで今月末に出るらしい。
紹介文の内容から見て、Murder by the Bookの翻訳と思う。「シリーズ中、幻の名作と謳われた本格ビブリオ・ミステリ」とある。元々、シリーズの未訳作の中では、上位に来る作品と思っていたので、これが選ばれて翻訳されるのは納得だけど、「幻の名作」だったとは知らなかった。その辺のいきさつは、ポケミスを買えば、分るのかな。久々の長篇の新訳なので、楽しみではある。

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感想「ちか目の人魚」

「ちか目の人魚」 カーター・ブラウン ハヤカワポケミス
マックス・ロイヤルもの。失踪したテレビ局の技術者を捜索するロイヤルが、テレビ局に絡んだ厄介事を探り当てる話。
お色気シーンは頻出するものの、ロイヤル自身はボイドやホルマンに比べると、けっこうまっとうな私立探偵で、その辺の普通っぽさが、これがあんまりメジャーなシリーズではない理由かも知れない。
口うるさいボスのいる私立探偵事務所に所属する、雇われ探偵であるあたりも、少し毛色が違っていて、どっちかというと、アル・ウィーラーの私立探偵版という感じだけど、むしろ、ウィーラーの方が一匹狼的。本書のロイヤルは、手伝ってくれる事務所の仲間もいるし、警察にも知り合いが多い。
小説自体も、すっきりまとまっていて面白くは読めたけど、ややひねりがなさ過ぎる気がするし、全体的に普通過ぎる、という印象。

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トップリーグ入替戦 リコー対豊田自動織機

2005.2.13 13:00 秩父宮
リコーブラックラムズ 42−7 豊田自動織機
ラグビーを見に行く、今季最後の機会かもと思って見に行った。日本選手権の準決勝と決勝は行けなさそうなので。
入替戦だし、競り合った試合になったら面白いと思ってたが、ちょっと、力の差があり過ぎた感じ。さすがにトップリーグの下から3番目とチャレンジリーグの上から3番目では、そうならざるを得ないのかな。リコーの圧勝で、リコーが来季のトップリーグ残留を決めた。
豊田自動織機は、序盤こそ、ミスを多発したリコーと五分に競り合って、リコーのパスミスをきっかけに、8分に先制のトライも挙げたものの、15分にリコーの河野にディフェンスラインをすり抜けられ、同点のトライを許すと、以降、ついに主導権を取り返すことが出来なかった。
リコーも、たいしていい試合運びが出来てたわけじゃないが、23分に織機陣内深い位置でのラインアウトから、モールで押し込んで逆転すると、その後も力づくで得点を積み上げた。序盤に目立ったミスは、試合が落ち着くにつれて、減りはしたけれどなくなることはなかったし、全体的に動きももっさりしていて、ほんとに力任せのチームだな、という印象を持った(妙に迫力はあったが)。
もっとも、織機にもそこにうまくいなして、付け込むだけのスピードやスキルはなかったという感じ。後半途中に投入されたサタラは当り負けしてなかったから、彼が周囲と噛み合えばもう少しなんとかなったのかも、と思った程度。
リコーでは、あちこちで、SOの河野がいい動きをしてる、と思ったのを覚えてる。
双方、ミスが多かったし、途中からワンサイドゲームになってしまったこともあり、入替戦となると内容的にはやっぱりこんなもんになっちゃうのかな、とは思った。

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アルディージャ昇格記念DVD

大宮のショップに行って、大宮アルディージャ昇格記念DVDを買って来た。「ONE WAY TICKET」ってぇタイトル。どうでもいいが、この「ONE WAY TICKET」というキャッチフレーズは、ネガティヴな雰囲気があって、あんまり気に入らない。逆転のイメージで使って、印象を強めようという工夫なのは分るけど。
あと、ついでに大宮サッカー場を眺めて来た。改修工事が何か始まってるんだろうか、と思って、見に行ったんだけど、まだ何の動きもなかった。いつ始まるんだろう。要するに、シーズン序盤に大宮サッカー場でやる試合は、キャパ不足を大目に見てもらう前提なんだろうな。

で、DVDの内容。基本的には2004年シーズンのダイジェスト(ダイジェストの出来自体は、まずまず)。清雲が出て来て、1999年のJ2参入当時の話を少しするし、6年間は長過ぎた、みたいなコピーは流れるものの、その6年間を実感させるような映像は全然ない。もっとも、昇格シーズンを振り返るためのDVDだろうから、これで充分なんだろうと、いったんは思ったものの。
U14チームのオランダ遠征記録とかいう特典映像を見て、バカバカしくなった。昇格に全然関係ないし、見てて大して面白い映像でもない。さらに、フリットや小野伸二も登場というのがパッケージに書いてあるが、そもそも、ほとんど通行人みたいな登場の仕方だし、だいたい、こいつらがアルディージャの昇格に何の関係があるんだ?
こんなのを付けるくらいなら、過去5年間のダイジェストでも入れたら良かったのに。映像がないわけはないんだし。それとも、ONE WAY TICKETで、J2には戻って来る気はないし、いまさらJ2の5年間なんざ、振り返りたくもないってこってすかね。

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レイナス・山郷がアメリカへ移籍

久々にレイナスのオフィシャルHPを見に行ったら、山郷の移籍が報じられていた。アメリカのアマチュアリーグのチーム(カリフォルニアストーム)だそう。前々から、海外への移籍願望が強かった山郷だから、驚きはしないけど、レイナスには、いきなり暗雲が垂れ込めて来たんでは。このチームは、山郷の神の如き(笑)存在感あってのディフェンスの安定だし、ディフェンスが安定してこその昨年までの躍進だから。イメージ的には、山郷が居なくなったら、戦力半減以下という感じ。まあ、昨年の結果が、多分に自信につながってもいるだろうから、現時点では、そこまでのことはないだろうけど。控えのGKって、どれくらいの選手なんだろうな。なんせ、見たことがない。
でも、アマチュアチームへの移籍で、どうやって生活するんだろう。貯えで食いつなぐのかな。だとすると、それほど長いこと行っているつもりはないのか? 案外、Lリーグが始まった頃には戻って来てる、なんて。
それにしても、川上といい、山郷といい、大物に大きな動きがあるオフシーズンだな。彼女たちのメンタルに、昨年のオリンピック出場と女子サッカー・ブームが、かなり影響していそうな気がする。

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プロ野球選手名鑑号

毎年恒例の週刊ベースボールの選手名鑑号が出ていて、買った。今年は臨時増刊号だったらしい。例年は通常号の特集の位置付けだったと思うけど? 今年は話題が多いので、特別扱いになったのかな。
名鑑のスワローズの項を見ると、退団したはずの稲葉が、所属球団が未定なので、片隅にひっそり載ってたりする。
それ以外は、総じて地味だなあ、という感じ。話題性のある新加入選手もいないし。話題の多い年だけに、何もないのは寂しい。古田一人が目立っているだけでは…。ここはひとつ、ホリエモンあたりに参画してもらって、話題作りとか、していかないといけないんじゃないかなあ。
名鑑以外の記事では、四国独立リーグの徳島のコーチに、柳田聖人の名前を見つけたのは、嬉しかった。

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スワローズファンクラブの会員証(2005年)

fanclub3
ちょっと、ありきたりという感じ。右半分は、背景に高層ビル街が写っているんだけど、画像が薄くてよく見えない。「都会のチーム」をアピールしたいんだろうけど。去年の方がよかったな。

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クルド人難民強制送還未遂

またこれ同じような話。しかも、ここに書かれている通りだとすれば、都合が悪くなったんで、追い出そうとしたと取られても仕方ない状況。こんな話はいくらでもあるんだろうと思える。

[2/8追記] さらにまたあったらしい。ただし今度の件は、東京新聞夕刊に続報として、法務省が仮放免を検討していて、法相がUNCHRを尊重すると述べた、という記事が載っていた。こうも立続けで、さすがに風当たりがきつくなってきたのか?
あと、いろいろ検索していて、この辺の問題をテーマの一部として扱っているブログを見つけて、興味を引かれたので、リンクを張っておいてみる。

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川上の移籍の経緯

今日の日刊スポーツのコラムに、川上の移籍についての記事が載っていた。いきさつを簡単にまとめると、

(1)川上は、サッカーに専念したいという気持ちから、社業から離れつつ、チームに留まりたいと考えた。(必ずしも報酬(プロ契約)は求めなかったらしい)
(2)企業チームであるペルーレは、チームの理念として、それを認めなかった。
(3)川上は田崎真珠を退職してベレーザへ。でもベレーザでもプロ契約ではなく、他に仕事を探すらしい。

この記事を見る限り、そんな風に夢のある話ではなかった、ということになる。
やっぱりそんなもんなんだろうなあ。

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マイクロソフト杯決勝東芝府中対ヤマハ発動機

2005.2.6 14:00 秩父宮
東芝府中ブレイブルーパス 20ー6 ヤマハ発動機(ジュビロ)
東芝が勝つのは順当過ぎてつまんないけど、「ジュビロ」が優勝するのも腹立つよな、と思いつつ秩父宮へ(だからほんとは、花園はトヨタに勝って欲しかったんだ)。行ってみると、サッカーつながりとしか思えないヤマハ応援者が、やっぱりけっこう目立って、東芝びいきで見るしかないな、という気分に。
立ち上がりから東芝が攻勢。15分に立川が抜け出し、タックルを受けつつ粘ってトライに持ち込み先制。25分にはモールからそのまま押し込む。これで12ー0で、またワンサイドかと思ったが、そこでヤマハが切れなかった。組んでも持ちこたえ、左右に振られてもディフェンスに穴を作らない。30分頃の東芝の好機をしのぎ切ると、試合運びが安定し始め、38分にPGで3点返した。
ヤマハは、さらに後半立上りにもPGを決め、6点差まで詰め寄り、そこから優勢に試合を進めた。ただ、その後、トライのチャンスを何度か作ったが、やっぱり東芝のディフェンスが堅い。ヤマハの攻め自体、もう一つアイディア不足・駒不足という感じで攻め切れず、そうなると、後半半ばくらいまで無失点で耐え続けた東芝に、次第に流れが戻って行った。30分過ぎ、PGで9点差まで突き放し、ロスタイムにはついにヤマハが根負けした感じで、立川が完全に裏へ抜け出し、ダメ押しのトライ。
終ってみれば、やっぱり東芝が強かった、という感じ。ヤマハがよく粘って、東芝に気を抜かせない展開だったから、リーグ1-2位での決勝戦らしい緊張感が保たれていたとは思う(ちょっとガチガチ過ぎて、試合の流れが淀んでいたような気はしたが)。ヤマハの頑張りは、「ジュビロ」でなかったら応援したかも(笑)と思うくらいだったけど、それでも東芝の方が、一枚も二枚もうわてに見えた。強いだけじゃなく、華々しさもあるし、こういう結果になるのもしょうがないね、という感じ。
日本選手権も、このまま東芝府中が3冠制覇しちまうのかな。

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感想「デーモンの死」

レックス・スタウトのネロ・ウルフものの中篇。昨年、原文で読んだんだけど、個人の翻訳が出てるというのを知人のサイトで知って、問い合わせて入手した。
さすがに翻訳で読むと、原文で読むより10倍速くて、中身も4倍くらい、よく理解出来た気がする。個人の翻訳といっても、細かいニュアンスも、きっちり訳されているから、特にそういう感じ。読んでみて良かった。
読後の印象は、原文の時とあまり変わらない。面白く読めるんだけど、結末はかなり粗い。誤読してなかったということが分ったのは良かった(笑)。
ただ、速く読めてしまう分、原文でたどたどしくのんびり読んでた時に、これは入替えトリックとかあるんだろうか、みたいな妄想が浮かんだような面白さはなかった。すらすら読めないことにも、取り柄がないわけではないのか(笑)。

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感想「聖なる怪物」

「聖なる怪物」 ドナルド・E・ウェストレイク 文春文庫
フラッシュバックを多用した凝った作りだけど、ネタは最初からバレまくり。そもそも、隠そうとしていない節もあって、サスペンスを書こうとしているわけではないのか?、という気もする。元々、普通小説に色気がある作家だからな、と思ったりもする。
なーんて、油断をしてると、みたいな所もないわけではないけど、総じてサスペンスの物足りなさを埋めるだけの要素はなかったという印象。作家が自分のテクニックを見せびらかしてるだけで。ウェストレイクの小説って、多かれ少なかれ、どれもそういう所があるし、いい方に廻ってる時は、スタイリッシュで格好いいんだけど、うまく行かない時は白々しく感じられてしまう。
近年になるほど、空回りな傾向が強いという気がする。(本書は1989年刊)

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ロバート・K・タネンボーム作品リスト

タネンボーム作品リストというより、ブッチ・カープものリストだけど。

Robert K. Tanenbaum

「検事補カープの怒り」No Lesser Plea (1987) (二見文庫)
Depraved Indifference (1989)
「断罪」Immortal Certainty (1991) (講談社文庫)
「さりげない殺人者」Reversible Error (1992) (講談社文庫)
Material Witness (1993)
Justice Denied (1994)
Corruption Of Blood (1995)
Falsely Accused (1996)
Irresistable Impulse (1997)
Reckless Endangerment (1998)
Act Of Revenge (1999)
True Justice (2000)
Enemy Within (2001)
Absolute Rage (2002)
Resolved (2003)
Hoaxed (2004)

邦訳が出ているものは、文庫名を付記している。

ところで、いろいろ検索してたら、タネンボームの作品は、実は代作だったという記事を見つけた。代作してたのは、タネンボームのいとこのマイケル・グルーバーで、2003年の「Resolved」までは、タネンボームが提供した材料を元に、彼が小説を書いてたんだそうだ。
マイケル・グルーバーは昨年新潮文庫から「夜の回帰線」が出ている作家で、そこのあとがきにも、この話は載ってるらしい。未読なので、知らんかった。そういうことなら、読んでみるか。マイケル・グルーバーって、フランク・グルーバーの親戚か?、なんて思ってたんだけど。
時期的には、グルーバーがゴーストライトを止めたのは、自分名義で出したこの本が成功を収めたからのように思える。
[追記2/4]主にこの記事を参考にした。

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感想「さりげない殺人者」

「さりげない殺人者」 ロバート・K・タネンボーム 講談社文庫
検事補ブッチ・カープを主人公にした犯罪小説。これが翻訳3冊目のシリーズものなんだけど、刊行ペースがやたらと遅いし、版元が変わってもいるので、日本でどれだけシリーズものとして認知されているかどうか。ちなみにアメリカでは、昨年、16作目が刊行されているらしい。
1970年代後半のニューヨークを舞台にしていて、洒落てて陽気な雰囲気がいかにも、ってところは、これまでの作品同様。登場人物に好感が持てるところも相変わらずで、楽しんで読めた。ただ、本書については、過去2作に比べ、事件の比重が低いように感じた。取り扱われる事件自体は、充分深刻なものなのだが、シリーズものとして登場人物を描く方に、力点が行ってしまっているように思える。シリーズ作品としての安定感はあるが、単独作品としてはやや物足りないような気はする。
なお、原著刊行が1992年。2005年の今、感じるほどではないにせよ、著者自身も、いくらかノスタルジックな気持ちを込めて書いているものと思う。いかにもな雰囲気が強いのは、多分にそれが理由なんだろう。考えてみると、ニューヨークを舞台にした、洒落た都会的なミステリが成り立ったのは、70年代までなのかも知れない。80年代以降は、アンドリュー・ヴァクスみたいな真っ暗な雰囲気の小説が主流になってた印象がある。マクベインもローレンス・ブロックも、この時代以降は、すっかり暗くなっていたものな。敢えて、時代を遡って書いているのは、そういう意味合いがあってのことなのかも知れない。

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ペルーレ・川上がベレーザへ

かなりびっくりしたな、これ
チームの縮小や撤退が絡まないで(そういうのは、いっぱいある)、Lリーグの中でこれだけの大物が移籍するのって珍しい。少なくとも、他の例を知らない。まあ、Lリーグの歴史に、そんなに通じてるわけじゃないけど。
本当に純粋な戦力強化のための移籍なんだとしたら、ベレーザも、随分頑張ったもんだな。本気でリーグ戦チャンピオンの奪回に乗り出した? 優勝にそれだけの値打があると、親会社が判断したんだとしたら、これはLリーグが活性化してるのを示す移籍だろうな。

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