感想「悪党パーカー/電子の要塞」
「悪党パーカー/電子の要塞」 リチャード・スターク ハヤカワミステリ文庫
悪党パーカーものの20作目。復活してからは4作目。
書名を見て、「電子の要塞」はねえだろ、スーパーマンじゃあるまいし、と思ったが、タイトルから想像するほど、コンピューターやエレクトロニクスが飛び交う、今風な小説ではなかった。むしろ、復活後の4作の中では、一番、以前のシリーズに近い雰囲気のような気がした。言い切るのは、少し自信がないが。前3作をまとめて読み返すくらいしてみないと、それは難しい。
でも、復活後の作品をここまで読んで来た中で、一番、ストレスを感じず、楽しめたのは確か。徹頭徹尾、パーカーを筆頭とする犯罪者たちの、計算づくな行動と非情さが貫かれて、中途半端な浪花節が感じられなかったからのような気がする。復活後の作品には(実を言えば、中断前の最後の方も)、その辺で不満を感じることが多かったような気がする。
それにしても、内容的にも「電子の要塞」ってのは、大袈裟過ぎるタイトルだし、誰が付けたんだろう(原題も、Firebreakなので、全く関係なし)。センスを疑う。まあ、前作の「地獄の分け前」ってのも、たいがいだったけどね。
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