東京大空襲60年
今日のニュースで随分流れてた。それで、平和を願うとか、語り継ぐとかいうコメントが、ついて廻っていて、それは当然そうだと思うのだけど、本当に教訓として語り継ぐのであれば、抽象的な言い方じゃ駄目だろうと思う。なんでそういうことが起きたのか、ということを明確にした上でないと、先へは進まない。そういうことをやって来たから、いろんなことがなし崩しになってるのが、今の日本なんじゃないのか。
加害者は民間人の頭上に大量に爆弾を降らせたアメリカ。この国は、今もあちこちで、おんなじようなことをやってるけど、日本はそれを支持したりしてるんじゃなかったっけ。読売新聞のこの社説は、明解にアメリカが戦争犯罪を犯したと言い切っていて、スッキリはするが、読売って、アメリカのイラク侵攻を支持してたんじゃないのか? アメリカにとっては、日本を空襲したのもイラクを空爆したのも、多分、気分的には大した違いはないだろうに。
アメリカを批判しないのであれば、そういう事態に日本を追い込んだ当時のこの国の体制を批判するしかないはず。でも、そういう時代を正当化しようとする主張が、大手を振ってまかり通ってるのが今の日本。
そうやって、なぜそれが起きたのか、という責任の所在を明確にしないまま、天災に遭ったかのように、悲劇的な出来事だけを語り継いでも何にもならないし、同じような出来事が繰り返されていくと思う。現にユーゴスラヴィアやアフガニスタンやイラクで、そういう出来事が起きてるわけで。
原因を追及しようという意識を持っている人は確かにいるが、広がりがない。メディアや権力に総括されて広報される時点で、そういう要素が切り落とされ、あたりさわりのない曖昧な「戦争の悲惨さ」みたいな言葉だけが残っていくような構図がある印象。さもなければ、読売みたいに無責任な言説だったり。
ちなみに、朝日新聞の社説も、責任の所在を曖昧にぼかした煮え切らない社説と思った。申し訳みたいに、自分たちにも責任があった、みたいなことを言ってみたりするが、そういう一億総懺悔みたいな姿勢が、根本的な問題なんじゃないか。
[6/10]一部書き直した。
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コメント
はじめまして、岡枝と申します。同じく東京大空襲について少しばかり自ログに書いてみました。その後、他にもこの史実について触れられている方を探し求めてこちらに辿り着きました。
‘なんでそういうことが起きたのか、ということを明確にした上でないと、先へは進まない。そういうことをやって来たから、いろんなことがなし崩しになってるのが、今の日本なんじゃないのか。’
↑仰る通りだと思いました。かの戦争の悲惨さは今以って機会あるごとに取り上げられますが、何故あの戦争がそもそも起こったのか?について認識している人達がどれだけいらっしゃるのやら?
新聞各誌の社説につきましても大変勉強になりました。有難うございます。私の方のログからも後ほど、リンク&TBさせて頂きます。今後も宜しくお願いいたします。
投稿: 岡枝佳葉 | 2005.03.11 15:56
岡枝佳葉さん、はじめまして。丁寧なコメントをありがとうございました。
書き飛ばし気味に書いてしまった文章なので、一日経ってみると、言葉不足な所や余計な所が目に付いて、少し書き直した方がいいかな、と思ってもいるのですが、送っていただいたトラックバックをたどれば、もっと力のこもった記事のリンクへ行けるようですので、自分の所は、まあ、ほどほどにしておこうと思います。また、似たようなことを感じている人が、少なからず居るというのも、よく分りましたし、そういう意味でもありがとうございました。
結局、声はあるけれど、聞こえないというのが、一番問題なのかも知れません。
投稿: wrightsville | 2005.03.11 23:49