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セリーグ ヤクルト対阪神(9/30)

2005.9.30 1820 神宮
T 010030000 4
S 01000250X 8
[勝] 吉川 [敗] 江草 [H]リグス2、岩村 

フジテレビ739で見てた。
阪神が優勝決定した翌日の試合だから、てっきり勝たせて貰えるものと思ってたが、なかなかそう甘いもんでもないらしく、テレビ付けたら5回表で、石川が3点取られて突き放された所だった。
6回には同点機での土橋のいい当りを、金本がファインプレーで捕ってしまうし、阪神、大人げない、と思ってたんだけど(^^;
7回にラミレスのタイムリーで追い付き、リグスの逆転3ラン。米野の犠牲フライもあって、4点リード。8回2死からは、亮太で逃げ切る余裕も見せて、久々に勝利。連敗を7でストップ。
7回表の吉川の好投(3人を内野ゴロに打ち取った)が、いい流れを作ったように思う。
なんか、雰囲気の悪い試合が続いてたが、この勝ちで吹っ切れるといいな。せめて3位は確保しないと、格好が付かないって。

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感想「コースアゲイン」

「コースアゲイン」 北方謙三 集英社文庫
ハードボイルド小説というより純文学の部類かな。もっとも、犯罪小説ならハードボイルド、そうでなければ純文学、というちょっと乱暴な割切りを前提にしての話だけど。
北方自身を想像させる、初老の無頼な作家の生活のあれこれ(女、酒、車、船、等など)を題材にした短篇集。めったやたらとカッコ付けてて、そこが読み所だけど、これを格好いいと思うかどうかは、人によるだろうな。
個人的には、意地張って痩せ我慢してるみたいな気持ちの持ち方は格好良く感じるが、モノにこだわって見せてる所なんかは流儀じゃないな、と思う。でもそれって、単にビンボ臭いだけかも?、と思わなくもない(^^;。
そういう味とは別に、ひねりが効いていて、単純に、読んで愉しめた短篇も結構多かった。小説そのものが面白いという裏付けがあるから、そこでキザぶって見せてもあんまり嫌味にならないんだろう。いつもながら、巧い作家だと思う。

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イースタンリーグ ヤクルト対巨人(9/30)

2005.9.30 13:00 戸田
G 00010000000 1
S 00100000001X 2
[勝]田中充 [敗]條辺 [H]S鈴木健(條辺)

今季、戸田(ホーム)最終戦ということで、ちょいとやりくりして見に行った。
2回裏から見ていた。ヤクルト先発は丸山で、直球主体のイキのいいピッチングで悪くなかった。
3回裏、内田のヒットから、巨人のサード・原のエラー絡みでヤクルトが先制。しかし、4回から登板した小森が、原の2塁打、吉川のタイムリーで簡単に追い付かれてしまう。
以降は投手戦というよりは貧打戦。ヤクルトは小森の後、三澤、杉本、鎌田、田中充とつなぎ、巨人は先発・佐藤宏志が5回まで投げた後、東野、真田、條辺。4回裏以降、双方でランナーが3塁まで進んだのは1度切りという状態。
イースタンリーグの規定で、11回で同点なら引分けで、その11回裏も先頭の畠山が倒れ、引分けを覚悟した所で、代打に鈴木健が登場。
kens
條辺の球を、ライトフェンスの向こうへ放り込む、サヨナラホームラン!
戸田最終戦に相応しい(かどうかはともかく)、劇的な幕切れになった。

ここんとこ、負け試合ばっかり見てたんで、本当に嬉しかったよ。健さん、最後に(少なくともファームでは(^^;)頼りになるとこを見せてくれたなあ。まあ、この先、1軍昇格もないとは言えないけど。なんせ、まだ10試合以上残ってるし、せめてAクラスは取りに行きたいだろう。
結局、今年は戸田で12試合観戦。行き過ぎだな(^^;。ちなみに、イースタンの全チームを戸田で見た。戸田での観戦成績は8勝4敗。チーム成績(最下位)を、全然反映してないな。まあ、戸田以外を入れちゃうと、16戦(行き過ぎ(^^;)8勝8敗。これでもまだいい方か。ファームで観戦の勝ち運を使っちゃってるから、1軍の勝ち試合が見れんのかなあ。

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セリーグ ヤクルト対横浜(9/25)

2005.9.25 1820 神宮
B 004000000 4
S 000100000 1
[敗] 藤井 [勝] 吉見

晩飯食いながら、フジテレビ721を点けると、5回で1-4で負けてて、見ちゃうと何も出来ないからと思って、早々に切ろうとしたが、マウンドが本間だったんで、切れなくなっちゃった(^^; 本間が投げてる間だけはちゃんと見て、交代してからは適当に見てた。
先発の藤井が早々に崩れたらしく、本間はその後を受け、4回から登板し、3イニングをきっちり。見た限り、ランナーは出しても大きく崩れない粘り強い投球で、持ち味を出したピッチングだった。まあ、制球とか、甘い所はあるよな、とは思ったが、役目をきっちり果たしたし、いい出来だったと思う。
試合自体は、早々に4点先行されてたにしても、打線が打てな過ぎ。ここんとこ、ずっとそう。
これで6連敗で、とうとう横浜に抜かれて、4位に転落。打線に当りが戻らない限り、状況の好転はなさそうだ。冴えんのお。

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感想「こちらニッポン…」

「こちらニッポン…」 小松左京 ハルキ文庫
日頃、読まない作家だが、なんとなく手に入ったので読んでみた。70年代のSF。
世界中の人間のほとんどが突然消滅してしまい、消え残った一握りの人間が、生き残るために苦闘する、という話。読んでるうちに、要するにこれは一種のシミュレーション小説なんだな、と思えて来た。現代の環境の中で少数の人間が生き残った時に、彼らが生き延びる上でどういう問題が起こりうるか、というあたりを考察するための小説。読んでないけど、「復活の日」や「日本沈没」も、もしかすると中心コンセプトはそういう所にある小説なんだろうか。シミュレーションのパターン1、パターン2、みたいな感じで。
そんなことを思いながら読んでいて、結末まで来て愕然。書いてしまうとネタばらしになるから書かないが、この結末は読者をバカにしてるんじゃないのか? それとも、ミステリと違って、謎の解明が小説の重要な要素じゃないから、これでいいのか? メタSFとか言って、妙に高く評価をする奴が居そうな結末だよな、とは思った。
作家の意図を、正しく読み取って読んではいたらしい、ということは分ったし、だとすれば重要なのは、シミュレーションの部分であって、人間が消滅したという謎の解明は、確かにこの小説の重要なテーマではないわけだが、だからといって、これが許されるんだろうか?

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感想「フェッセンデンの宇宙」

「フェッセンデンの宇宙」 エドモンド・ハミルトン 河出書房新社
先日「反対進化」を読んでから、少し気にしていた本。
先に編まれたものだけに、収録されている作品の出来は、「反対進化」より微妙に上かな、という気がした。スケールの大きさ、ペシミズムというあたりの目立った特徴は一緒だが、半ひねりくらい手が込んでる感じ。
30年くらい前のミステリマガジンあたりに、異色短篇としてさりげなく入ってそうな感じの「帰ってきた男」「追放者」なんかが入っていることが、そういう印象を強めている気がする。こっちはミステリの方に根っこがある読者だから、そういう風に振れてる作品の方がとっつきやすいし、評価も高目になるかも知れない。他には「向こうはどんなところだい?」がいいと思ったけど、この辺も理由は同じかも。純粋なSFとしての評価というより、人間味とひねりのある小説としての面白さに引かれる。
あとは「風の子供」「太陽の炎」あたりか。叙情的なファンタジーとSF。後者は似たような短篇が、キャプテン・フューチャーものにもあったと記憶してる。

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J1リーグ第25節名古屋対C大阪

2005.9.24(土) 19時 瑞穂陸上競技場 曇
観客 10353人 主審 砂川恵一 副審 西村典夫、原田昌彦

 名古屋グランパスエイト 1(1-1)3 セレッソ大阪 
              (0-2)

 得点 32分 大阪・古橋
    44分 名古屋・中村(FK直接)
    48分 大阪・前田
    51分 大阪・西澤

 名古屋 楢崎(GK)、秋田、古賀、角田、
    中谷(65分本田)、クライトン、山口(58分中山)、
    安英学、藤田、杉本(78分豊田)、中村
 大阪 吉田(GK)、ブルーノ・クアドロス、柳本、前田、
    ファビーニョ(布部)、ゼ・カルロス、古橋、
    久藤、下村、徳重(69分宮原)、西澤(82分黒部)

 警告 名古屋 なし
    大阪 徳重

見てないので、記録だけ。明日はJSPORTSで録画中継があるけど、すぐ見れるとも限らんし。
ルイゾンを失っての中田新(代行)監督の新布陣。どう来るかと思えば、秋田・古賀・角田の3バックてのは見ただけで、守れなそうと思ったし(まだ増川が居た方が…。増川も不安はあるDFだけど)、直志と杉本の2トップで、点が取れるとも思えなかった。3失点、得点はFK直接の1点だけ、てのは、思った通りのように見えるけど、実際、どんな試合だったかは、見てみないと分らない。
宮原が出場したんだな。

[追記 9/30] ようやく録画中継の録画を見た。
録画を見る前に、あんまり先入観が出来ないようにと思って、この試合に関する情報は、なるべく見ないようにしていたけど、それでも聞こえてくる評判からすると、相当ひどい試合か?、と思っていた。
実際に見てみると、まあ、いつも通りの試合か、という感じ。
もっとも、監督解任・ルイゾン退団という大騒ぎの後だから、スタンドは当然ピリピリしてたろうし、何本も檄文のような横断幕が出てるのは、画面でも見えた。そういう中で、いつものようなストレスの溜まる試合(しかも負け試合)をやったら、そりゃあ荒れるよな。自分自身、あの場に居て見てたら、相当暗澹とした気分になったろうなと思う。

選手はそれなりに、みんな一所懸命やってるんだろうとは思うけど、元々、気合で試合するチームのスタイルじゃないし、必死さは伝わりにくい。もっとも、この日、いつも以上に必死なプレーだったかどうかは、画面で見てる限りじゃ、よく分らなかったが(怠けてるとも思わなかったけど)。

それと、やっぱり布陣の不自然さが、チームの力を削いでたと思う。前半、杉本が後方からのフィードボールをよく追い掛けて拾っては、チャンスを作ろうとしていたけれど、この日の布陣では、孤立してるしゴール前は薄いし、決定機までつなげることはほとんど出来てなかった。杉本が無駄に消耗するだけだった。
そうこうするうち、左サイドを完全に崩されて失点。左サイドは、中谷の判断の悪さ、プレーの不正確さが原因で、しばしば劣勢に陥っていたけど、中谷がいつも以上に酷かったわけでもなく、古賀が中谷をサポートするような布陣を選択した時点で、予測出来た事態とも思える。
それでも終了間際、直志のゴール正面からの見事な直接FKで追い付いた。その勢いで、一気に攻勢に出た後半立ち上がり、ヨンハ・俊哉・杉本と流れるようにつながったパスから決定機が生まれたが、それをシュートする役回りは、よりによって中谷。GKに止められ、そこから逆襲を食らい、そのままCKから失点。さらに数分後、またも左サイドを崩されて、もう1失点。あとは、セレッソの手厚い守りに遭って、ペースをつかめないまま、追加点なく、試合終了。完敗。
中山を投入してバランスが良くなった時間帯はあったし、その中山をターゲットにして、好機を作りかける場面はあった。散発的ではあっても、綺麗なパス回しから決定機を作りかけたこともあった。そうは言っても、ゴール前で単身勝負するFWにしては、中山には力強さが欠けているように思えるし、この日のクライトンは、パスの流れを断ち切って、リズムを崩してばかりだった。いい所も決してないわけではないと思うが、それを肯定的に評価するには、保留事項が多過ぎる。

この試合を見た後でも、チームの持ってる力そのものは、少なくとも降格するようなレベルじゃないと思える。ただ、それを勝ち点として表現出来ていないとも思うし、そういう空回りを重ねて、降格して行ったチームも、過去にはあったわけだし、それを考えると、先々の不安を否定し去ることも出来ない。どこかで流れを変えなければいけないと思うんだが(ある意味、監督の交代はそのきっかけだったはずだが、どうやら失敗した感じ)、どうすればいいんだか。

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J1リーグ第25節川崎対大宮

2005.9.24(土) 15時 等々力陸上競技場 曇のち雨
観客 7023人 主審 片山義継 副審 中込均、前之園晴廣

 川崎フロンターレ 2(0-0)1 大宮アルディージャ 
           (2-1)

 得点 51分 川崎・我那覇
    58分 川崎・箕輪
    88分 大宮・島田(FK直接)

 川崎 相澤(GK)、伊藤、箕輪、寺田、アウグスト、
    マルクス、中村(82分久野)、森(89分黒津)、谷口、
    我那覇(70分佐原)、ジュニーニョ
 大宮 荒谷(GK)、奥野、冨田、トニーニョ、西村、
    金澤、斉藤、藤本、久永(64分島田)、
    山下(57分桜井)、トゥット(76分森田)

 警告 川崎 我那覇
    大宮 斉藤

見に行った。4月に名古屋戦を見に等々力へ行った時は、観客が1万人を越えていて、川崎もここまでになったか、なんて、感慨を覚えてたが、今日は7千人。天気のせいもあるんだろうけど、相手チームの問題もあるんだろうな。不人気チームで、申し訳ない(^^;
大宮の先発は、前節から横山が外れて、故障から復帰したトゥットが入った所が違うだけ。前節、いい試合をしたからな、とも思ったが、落とし穴が一つ。ある意味、前節最大の敗因だった山下が残っていた。
案の定、山下は決定機には絡むものの、シュートを決められない。チャンス自体、それほど多くはなかったが、それに関しては、持ち過ぎて潰れがちなトゥットにも多分に責任があった。見てるうちに、この2トップじゃ、得点は取れそうもない、と思い始めた。ディフェンスは安定感を見せて、川崎の中盤での組立てを封じ込め、バックラインから前へ容易にボールを出させなかった。両チームとも攻めあぐんだ状態で、展開としては五分ながら、大宮の方がゴールに近い所でのプレーの回数は多かったかな、という印象で、前半終了。
後半立上がり早々、川崎の中盤の底(中村憲剛)から前線へロングボールが蹴り出され、これに我那覇が反応して、大宮のバックラインの裏へ抜け出す。トニーニョが追いすがるも、我那覇が荒谷の脇を抜く、見事なシュートを決めて、川崎が先制。好機を決め損なった山下と、きっちり決めた我那覇。これがこの日の両チームの差。試合後の三浦のコメントも、それを指してるんだと思う。
10分過ぎには、ペナルティエリア左手前で川崎にFKを与えてしまい、マルクスが蹴ると、ゴール前で箕輪に押し込まれ0-2。ゴール前でのセットプレーは、この所の大宮の泣き所だし、大型選手を揃える川崎に対し、マーカスを欠いた分、大宮は高さで不利だったな。これで大宮はかなり意気消沈した感じ。
流れが幾分変ったのは、慎に代えて、島田が投入された所からだろうな。入った直後はそうでもなかったが、徐々にパス攻撃の組立てに関わり、形を作るようになっていった。それでもゴールはなかなか遠かったが、43分、ゴール前の競り合いでトニーニョが倒され、直接FKを得ると、島田が直接ゴールへ蹴り込み、1-2とした。この勢いで、同点まで持ち込みたい所だったが、残り時間が少な過ぎたし、川崎も必要以上に慌てることなく、冷静に対処されてしまった。結局、1-2で敗戦、4連敗。
前節感じたのと同様、ディフェンスは回復しつつあると思った。ただ、耐えに耐えて、スコアレスドローを狙えるほど強固なディフェンスではない。1点目のように、ロングボールで裏を取られたら脆いシステムだし、2点目のように、セットプレーに弱い問題もある。だから、点を取らない限り、勝ち点は取れないと考えた方が良さそうなんだけど、とにかくFWが。山下には多くを期待出来そうもないことが見え始めているが、他に誰に頼るかというと? レアンドロは、控えにも入っていなかったが、早々に見切ってしまったのか?
前半戦では勝った相手に負けたというのは、今後に向けて、悪い兆候。今後の対戦は前半戦で引分け以上だったチームばかりで、前半戦並の成績を上げるために、この先、挽回出来るポイントはすごく少ない。前半戦並の成績とまでは言わないにしても、前半戦で勝てた相手に黒星を重ねるようだと、残留争いに巻き込まれる可能性はどんどん増えて行く。ここが踏ん張り所と思えるんだが。

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セリーグ ヤクルト対横浜(9/23)

2005.9.23 1820 神宮
B 000000005 5
S 000000000 0
[敗] 花田 [勝] 川村 [H]佐伯(花田)、村田(花田)、相川(花田)、内川(花田) 

先発ゴンザレスは、崩れかける場面はあったが、尻上がりに調子を上げ、内野も堅守でよく支え、8回まで無失点。
でも打線も土肥を打ち崩せず散発5安打で、無得点。
試合が早く進むのはいいが、このまま0-0だと延長に入っちまうなあ、結局長引くのかなあと、心配してたが、そんな必要はなかったよ。
8回裏、ゴンザレスに代打が出て、9回は花田が登板したが、1死後、佐伯にライトへホームランを打たれちまう。多村は打ち取ったが、種田が際どい内野安打。続く村田にホームラン。次の相川もホームラン。続く代打の内川もホームラン。あっというまに0対5。
その裏、リグスはヒットで意地を見せたがそれっきり。
まあ、三者連続ホームランなんて、そうそう見れるもんじゃないからな。珍しいもんを見せてくれて、ありがとうよ>花田。

最悪。

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感想「斬首人の復讐」

「斬首人の復讐」 マイケル・スレイド 文春文庫
スペシャルXものだが、中でも特に「ヘッドハンター」の続篇。「ヘッドハンター」が未読で、これから読みたい気持ちが少しでもあるんなら、絶対に読んではいけない本。あちらを読んでなくても、本書は愉しめるように書かれているが、こちらを先に読んじゃうと、「ヘッドハンター」の面白味が半減(どころじゃない?)するのは確実なので。解説者があとがきで、そのことを「遠慮がちに」書いてるのは、苦労がしのばれる。文春の商売の邪魔をするわけにはいかんもんな。
内容的には、先行作同様、ちょっとくどくてたるむ部分はあるが、よく書き込まれているし、あざとい仕掛けもあって、面白く読めるサスペンス小説。分厚さの割には、長さを感じない。ただ、スレイドにしては、キワ物度が、かなり低いようには思った。「普通の」サスペンス小説まで、あとひといき、みたいな所まで来ているような。帯でディーヴァーが引合いに出されているのを、そうか?、と思ったが、この内容なら、確かに対比にあんまり違和感がないかも。そういう意味では、スレイドらしさが欠ける気がして、少し物足りなくはある。
法月綸太郎の小説のタイトルを露骨に真似た章題が付けられたりしているけど、本書は別に本格や新本格な小説じゃないと思う。謎解きや意外性はあるけど、それはミステリなんだから、あって当り前なレベル。前作や前々作に、本格ミステリを感じさせる要素があったからといって、本書をこういう趣向で売ろうとするのは、間違ってるんじゃないかと思う。
それとも、近頃は、謎とか意外な犯人さえあれば、それだけで本格扱いされちまうんだろうか? ミステリというジャンルが拡散し過ぎて、今や、謎解きや意外性は、ミステリに当り前な要素ではなくなりつつある、とか?

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感想「栄光の土曜日」

「栄光の土曜日」 デイヴィッド・セラフィン ハヤカワポケミス
82年刊のポケミスで、たまたま入手したもの。特に期待もせず読んだが、案外拾い物だった。
フランコが死んで、スペインに民主制が戻って来た直後の、マドリッドを舞台にした警察小説。著者は、マドリッド在住が20年を越えるイギリス人(またはオランダ人)とのことで、かなりオーソドックスな作りなのは、そのためかも知れない。スペイン人が書いたら、こうはいかないように思える。
マドリッドの風景が、うまく取り入れられているが、やり過ぎてもいない。観光小説にならず、地に足が着いている感じなのは、やはり在住歴が長いからかなと思う。スペインらしい?のんびりした雰囲気と、うまく造型された登場人物像が魅力的。
それにしても、いくらのんびりしてると言っても、主人公の警視の、仕事の合間に極秘に愛人と過ごすのが日課、なんてえ生活が、本当に成り立つんだろうか。二重生活で、それぞれの所で食事もしてるから、飯も多分、食い過ぎてるし(笑)。
プロットは、独裁制と民主制のせめぎあいが重要な軸だが、著者が「外国人」だからか、どちらかに強く肩入れするような感じは薄い。どちらかと言えば、時代の変り目のマドリッドの空気を伝えることに、力点が置かれている印象を受ける。とは言っても、フランコの独裁による抑圧が終った解放感を描こうという意識は、そこここに感じ取れるが。
スペインやポルトガルが、いわゆる民主主義に移行してから、たかだか30年くらいしか経っていない、ということを考えてしまった。それに比べると、日本ははるかに恵まれてると思うが、この解放感を嫌がってる人もいるよな。小泉があんなに人気を集めてるのを見ると、独裁制に憧れてる向きも、結構多そうだし。日本の民主制は、自力で手に入れたものじゃないから、有難みも感じられないのかも知れない。

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ルパン

なんとなく見に行った。
元々、特別ルパンもののファンというわけではなくて(「ルパン三世」は好きだが)、小説ではほとんど読んでない。タイトルとさわりを、創元推理文庫の解説目録(^^;で読んだ程度。だから、この映画が、どれだけ原作に立脚してるのかどうかも知らないので、そういう観点での評価も出来ない。
単純に19世紀末を舞台にした活劇映画として見る分には、結構面白かったと思う。宝飾品はカルティエが全面協力だったらしいし、建物とか人物とかにも贅沢な雰囲気があり、ヨーロッパ的な華麗さがあって、良かった。
ストーリーの錯綜具合も悪くない。ただの犯罪ものというだけでなく、ちょいと幻想的で伝奇的な味付けもあって、それも込みで。
ただ、ルパンが割と三枚目的なキャラクターで描かれているが、ここいらは少し原作と違うのでは、という気がした。この辺は、微妙に「ルパン三世」の影響を感じるんだが、どうなんだろう。「ルパン三世」はそもそも欧米のアクション映画の影響を強く受けているわけで、この映画も同様な系譜に連なるものと考えられるから、それだけなら、敢えて「ルパン三世」の影響を想定する必要もないのだけど、ルパン三世を意識したとしか思えないような身体の動かし方を、ルパンがする場面が目立ったりするし(特に序盤)、全く意識してないとは考え難いような気がする。
「ルパン三世」のフランスでの人気は知らないが、少なくともイタリアでは、相当な人気があるらしいしねえ。

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セリーグ 巨人対ヤクルト(9/19)

2005.9.19 1800 東京ドーム
S 200000010 3
G 02000002X 4
[敗]松岡 [勝]シコースキー

日本テレビの中継を、7回表から、飯食いながら見てた。(途中で中継が終ってからはG+)
先発の松岡は、8月にファームで2試合見た時のイメージが壊滅的に悪かったので、1軍昇格したと聞いて信じられなかったし(ファームでは、その後、2勝を挙げたらしく、その結果を買われての昇格だったんだろうが)、先週、広島相手に先発して、凹にされたと聞いて、そうだろうよ、と思っていたんだけど。
今日は、かなりいい投球をしてたらしい。7回まで、失点は阿部のツーランのみだったし、球数も少なかった。それでも、8回表にリグスのタイムリーで勝ち越した時も、松岡だから、わかんねえぞと思ってた。
そしたら、先頭打者の投ゴロをうまく捌いたはいいが、グローブにボールがはまり込んで外れなくなり、不運な内野安打になってしまう。それでも踏ん張って2死を取ったが、高橋由伸に逆転ツーランを浴びてしまった。ここは、簡単にストライクを取りに行き過ぎた感じで、まあ、リードの責任もあるのかな、という気はしたし、松岡にしては、よく投げたと言っていいんじゃないのかな。個人的には、少し見直した。
試合としては、青木が抑えられちゃったのが痛かったね、という感じ。

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イースタンリーグ ヤクルト対ロッテ(9/19)

2005.9.19 13:00 戸田
M 102000202 7
S 100001100 3
[敗]上原 [勝]浅間

前日、あと1-2試合くらい行きたいと書いて、翌日、即、行ってしまうというのも何だけど。

1回裏半ばに着いて、健さんの同点タイムリーは見れた。状況的には1回表に、上原がかなり悪かったものと思われ、1点で済んで、すぐ追い付けて良かった、という感じだったらしいが、上原は3回に垣内のツーランを食ってしまい、結局ビハインドを残した状態で去ることに。
6回から出た鎌田は悪くなかったが、7回2死取った所で、田中充にスイッチしたのが裏目。四球と3連打で2点を失い、6回の健さんの追撃タイムリーを無駄にしてしまった。それでもその裏に、大原のタイムリーで1点返し、8回表は坂元がまずまずの投球で抑えて、望みをつないだが、9回に河端が崩れて見込み薄な点差になってしまった。
それでも9回裏は、1死満塁まで攻めたが、福川が遊ゴロゲッツーで万事休す。
上原、田中、河端と、見ていて、打たれるべくして打たれているという感じ。コースが甘かったり、球に力がなかったり。この時期で、この状態ってのは、来年の契約を考えると、やばいんじゃないか。上原は今年のルーキーだから、まだまだで済むが、河端と田中。特に田中は…。それは、昨日の樹にも言えることだが。
坂元は、いつ故障から復帰したんだろうか。球速は結構出てるように見えたが、制球はいまいちかも。やや高目に浮き気味に見えた。
高井と畠山が居た(畠山は5番サードで出場)。チームの帰京とともに、2軍復帰?

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J1リーグ第24節大分対名古屋

2005.9.17(土) 16時 熊本県民総合運動公園陸上競技場 晴時々曇
観客 12683人 主審 柏原丈二 副審 戸田東吾、中野卓

 大分トリニータ 2(0-0)0 名古屋グランパスエイト 
          (2-0)

 得点 62分 大分・高松
    89分 大分・マグノ・アウベス

 大分 西川(GK)、三木、深谷、福元、エジミウソン、
    梅田、吉田(89分木島)、トゥーリオ、根本、
    マグノ・アウベス(89分西山)、高松(77分山崎)
 名古屋 楢崎(GK)、秋田、増川、角田、
    中谷、クライトン、山口(67分豊田)、安英学、
    藤田(79分本田)、杉本(74分中村)、ルイゾン

 警告 大分 三木
    名古屋 杉本、角田、ルイゾン

まあ、とりあえず結果・記録。試合映像を見れるのは、早くて明日。
ついにネルシーニョ解任まで追い込まれてしまった。この補強に対して、この成績では、解任止む無しと思うが、時期的に問題ないのかどうか。まだ優勝の望みも持てる時期に、新たなモチベーションを持てるような形で交代すべきだったのでは。もしくは、降格の可能性がほとんどなくなって、チームを好き勝手にいじれる状態になってからのチーム改編の方が、リスクは少なかったのでは。今のタイミングで監督を代えて、次期監督の目標は何? J1残留なのか? 危機感を持つこと自体は結構だが、そこまでのレベルに追い込まれているという認識は正直ないし、低過ぎる目標設定は、かえってチームにマイナスではないのか。

[追記 9/23] JSPORTSを録画しといたのをやっと見た。
そんなに悪い出来の試合じゃなかった、という印象。酷いのを見過ぎてる、というのもあるが…。ただ、守られて攻め切れず、カウンターで失点というパターンは、6-7月頃の酷い試合と一緒だけれど、あの頃の、攻撃に積極性を欠いて中盤でモタモタ廻してた試合展開とは、確かに違っていたように見えたよ。ただ廻すだけでなく、ゴールへ向かうことを前提としたサイドからの仕掛けや中盤からの押上げをやってたと思うし、攻撃のパターンも単調ではなく、前後半通じて得点機もそれなりに作れてた。杉本の前へ出る動きは悪くなかったし、周囲も彼のスピードを生かせていた。データ上は、シュート数や決定機は大分の方が上回ってるが、それは先行された後の名古屋が前掛かりになった裏へ、大分が効率的にカウンター攻撃を仕掛けて来たからで、少なくとも先行されるまでは、名古屋の方が押してたと思う。ただ、なんというか、当りが来てなかった。特にルイゾンに、ここ2試合のような得点機での鋭さが見られなかったよな。
もちろん、前節に比べたら、物足りない展開だったのは間違いない。大分のプレスに遭って、組立てで苦しむ場面も目立っていた。でもそれは、前節の柏が異常だっただけで、むしろこれが普通のレベルだと思う。柏以上に泥沼に沈んでいる大分が、柏よりもずっといい状態だったというのは予想外だったけれど。というか大分は、前節の柏と違って、残留争いの中で勝ち残ろうという気持ちが見える試合をしてた(まあ、この日は柏もそういう試合をしてたらしいんだが)。そういうチームが相手となると、名古屋の状況からして、そんなに楽な試合になるはずはなく、それでいて、後半半ばまで、それなりに見られる攻撃を展開出来てたんだから、悪くはなかったとしか言えない。
結局、大分がチームの能力に見合った、基本に忠実ないい試合をしたんだと思う。ゴール前での集中を切らさない堅実なディフェンス(深谷が良かった)。下がり過ぎないライン。中盤での丹念なプレス。そして、マグノ・アウベスを最大限に生かしたカウンター。失点は2点ともその形で、それに対する名古屋のディフェンスが、安定感を欠いていたのは否めない。古賀が外れたのは希望通りだったが、秋田も今一つだった。
少なくとも、救いのない負け試合ではなくて、他の要因がなければ、チーム作りの過程ではこういうこともあると、割り切れる試合だったかも知れない。前後の状況がそういう呑気な気分を許してくれないのが憂鬱。

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イースタンリーグ ヤクルト対湘南(9/18)

2005.9.18 13:00 戸田
SR 201010100 5
S  030000001 4
[敗]三澤 [勝]龍太郎 [S]吉川

久々の戸田。週末の戸田開催自体、久しぶりだったのかな? それもあってか、妙に人出が多かった。

1回表から見ていた。先発は小森で、本間も松岡も高井も1軍へ上げちまったし、人手不足だよなと思った。案の定、ぱっとしない出来で早々と2失点。2回裏に打線が集中打、敵失も絡んで逆転したものの、3回表には今度は味方のエラーに足を引っ張られて、追い付かれる。
そこから後は、小刻みな継投に移ったが、あんまり大したピッチャーは出て来ない。2番手松谷は1イニングをなんとか切り抜けたが、次の三澤が、5回にウィットにホームランを打たれて、勝ち越しを許すと、4番手の樹も小田嶋にホームラン。その後、杉本、河端とつないで、3-5で9回裏。
打線は、特別いいとも思えない龍太郎に、2回以外は何となく打たされて抑え込まれてた感じ。8回も松家に三者凡退だったが、9回に登板して来た吉川をようやく捉え、1死満塁まで攻め込んだ。ここで大原が倒れた後、代打・田中浩康がレフト前へヒット。3塁から福川が還り、さらに2塁から本郷が突っ込んで本塁上でクロスプレー…タッチアウト。試合終了。
まあ、最後は盛り上がったが、現状の2軍の戦力じゃあ、こんなもんかな、という試合ではあった。

今季の観戦も、ボチボチ終りが近づいてる。あと1-2試合くらいは行きたいところだけど。

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J1リーグ第24節大宮対千葉

2005.9.17(土) 15時 大宮サッカー場 晴
観客 7881人 主審 山西博文 副審 木島栄、西尾英朗

 大宮アルディージャ 0(0-0)1 ジェフユナイテッド市原・千葉 
            (0-1)

 得点 81分 千葉・佐藤

 大宮 荒谷(GK)、奥野、冨田、トニーニョ、西村、
    金澤、斉藤、藤本、久永(82分レアンドロ)、
    山下(76分森田)、横山(54分桜井)
 千葉 立石(GK)、斎藤、ストヤノフ、水本、
    坂本、佐藤、阿部、山岸(77分水野)、
    羽生(79分工藤)、巻、林(68分高橋)

 警告 大宮 金澤、桜井
    千葉 なし
  
見に行ってた。大宮は、今季最高とも思える内容のサッカーをして、終始、ジェフを圧倒していたが、得点を奪えずじまい。終盤、ジェフのFK一発でゴール前混戦を押し込まれ、そのまま終了。痛過ぎる敗戦。
本当に危険な場面は、あのFK以外には、ひとつあったかどうか、ぐらいだったんだものな。それに比べて大宮は、前半に本当に決定的な場面がふたつあったし、それ以外にも、好機は山ほど。前半終盤の、最大の決定機を山下が決めてさえいれば。山下、主税や久永からボールを引き出す動きは絶妙だったし、ポストプレーも悪くなかったが、シュートだけが。それが全てのポジションだけに、これでは…。
バックライン・中盤は、本当によくやってたと思う。マーカスの出場停止で、シーズン序盤に近い布陣に戻し、トニーニョをバックラインに入れたら、安定感は桁違いに上がったし、このところ、あんまり機能してなかった、相手のパスコースを消す中盤のディフェンスも、うまく行っていた(これは、磐田戦も、そんな感じは見えてた。メンツは、かなり入れ替っているんだけど)。攻撃面では主税(故障明けとは思えなかった)・久永からの仕掛が機能してたし、西村・冨田の両サイドバックの攻撃参加も噛み合っていた。斉藤・金澤の両ボランチの攻守のバランスも良かった。
いや、横山も彼にしては、悪くない出来だったと思うけどね。結局、決定的なFWの不在が痛かった。クリスティアン移籍後、チームは強がったコメントを出していたが、今日あたりは、失った痛みを感じているのでは。
しかし、ジェフは、ユルかったね。運動量はそこそこあったが、集中力がなかったし、スピードもキープ力も大宮に劣っていて、臨海でやったのとは別のチームみたいに見えた。ハースの不在だけの問題ではなさそう。時々やらかしてしまうというのが、よく分る試合運びだった。負けてて言うのも、何だけど。

[追記 9/18] 大宮サッカー場の荒れた芝。ただし、荒れてた割には、プレーにはあまり影響が出ていなかったように思う。さすがプロ、って感じ?
   ohmiya050917a
改修する予定だから、あんまり手入れしてないんだろうと思う。で、結局、改修はどうなる? ようやく予算がついて、この冬から始まる見込みという話も見掛けてるんだけど、だとすると、昨日の千葉戦が改修前最後のリーグ戦だったことになる。工事用車両出入口なんて場所の確保もされていたので、とりあえず、何か動き始めるのは確からしい。
改修予定がさっぱり公にならなくて(というより、予算の関係とかで、決まってなかったというのが実態らしいが)、流れた報道を受けて、フライング気味にこんなエントリを書いたりもしたけど、とうとうこれが現実のものになるのか? 
だとすると、昨日の試合は、ある意味、記念試合みたいなものになるはずなんだけど、そういう趣は一切なかったね。まあ、まだこの先も、分らないのかも知れないけど。

新外国人のレアンドロが最後の方で、ウィングで起用されてた。ポジションが合ってないんじゃないか、という印象を受けたが、まあ、FW3人投入のスクランブル状態だったし、短い時間だったから、まだ何とも言えないかな。

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J1リーグ第23節磐田対大宮

2005.9.10(土) 19時 ヤマハスタジアム 晴
観客 10232人 主審 長田和久 副審 山崎裕彦、蒲澤淳一

 ジュビロ磐田 2(2-0)0 大宮アルディージャ 
         (0-0)

 得点 14分 磐田・カレン・ロバート
    34分 磐田・太田

 磐田 川口能(GK)、田中、大井、金珍圭、服部、村井
    太田、福西(88分河村)、船谷、前田(81分中山)、
    カレン・ロバート(70分崔龍洙)
 大宮 荒谷(GK)、西村、冨田、三上、平岡、ディビッドソン、
    金澤、トゥット(68分斉藤)、久永、
    横山(45分山下)、森田(61分島田)

 警告 磐田 大井、田中、船谷、福西
    大宮 久永、ディビッドソン、荒谷

JSPORTSの中継録画を録画して見た。とっくに見てたんだけど(あんまり丁寧には見なかったが)、雑事に紛れて、まとめるのが遅くなってしまった。

三浦の意気消沈した感じの試合後コメントをちょっと見掛けてたので、手も足も出ない完敗だったかと思ってたが、そうでもなかった。前半に関しては、主導権は向こうにあったものの、ディフェンスはそれなりに機能していて、決してザルではなく、磐田の好きなようにプレーさせてはいなかった。それでも、14分に、セットプレーからまず失点。CKからのボールがゴール前へこぼれたのを、カレン・ロバートに押し込まれた。ただ、荒谷が正面で待っていたんで、間に慎が挟まってたりしてなきゃ、止めてたかもとも思う。34分には、カウンターからもう1失点。磐田は、誰それ?みたいな若造が多くて、メンツ的にはそんなに怖くなかったし、ビルドアップも甘かったが、カウンターは鋭かったし、抜け目なさを感じた。そういう意味では、三浦の「クオリティの高さを感じた」というコメントに同感ではあるのだけど。
ただ、後半は大宮にも決定機があり、ある意味、五分の戦いだったと思う。磐田は警告連発の荒いディフェンスだったし、相手をそこまで追い込むくらいのことは、大宮も出来てたということじゃないかな。後半途中から出た島田の、攻撃的で正確なロングパスは効いてたと思う。ゴール前での混戦が2回あり、どっちかを押し込めてたら、展開も変ってたんだろうけど。後半半ばには、荒谷がペナルティエリア内で崔龍洙を倒してPKなんて場面もあったが、崔龍洙自ら枠外へ蹴ってくれたりして、流れは来てたんだけどな。ちなみに荒谷は、決定機を2つくらい止めて、依然好調。だから、前半の1失点目が悔やまれるんだよな。
まあ、力の差を感じる試合ではあったけど、収穫もあった試合だと思う。島田がそうだし、山下も、前線でのボールへの絡み方は、悪くない雰囲気だった。ディフェンスも、一時期よりは機能するようになってきている。三上の守備は、相変わらずダメだったが(2失点目は三上がちぎられた形)。
ただし、トゥットが足を痛めての交代だったというのが、やや気になった。主税のケガで、攻撃の起点になれるメンツが、明らかに不足している現状だけに。この試合、非常事態を反映してか、久々に出場した慎も、うまく流れに乗れていたとは言い難い。まあ、元々、うまく流れに乗れないまま出場機会がなくなっていった選手ではあるのだけど。島田の奮起に期待するしかないか?

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セリーグ ヤクルト対広島(9/14)

2005.9.14 1820 神宮
C 100000001 2
S 20020202X 8
[勝]館山 [敗]デイビー 

訳あって、フジテレビ721に加入したので、神宮での試合の中継が見れるようになった。見ちゃうと他に何も出来なくなるから、と思ったこともあって、加入は止めてたんだけど。案の定、今日、見始めたら、他に何も出来なくなっちゃった。
まあ、磯山さやかが実況?して、タレント性の高い解説者が脇を固めるという中継の形は、これはこれでユルさが愉しめた。実際には、結構ちゃんとしたことも喋っていたし、妙にイベント的に盛り上げようとしたり、大して分ってもいなさそうなアナウンサーと解説者が、いい加厳なことをくっちゃべってる、地上波の巨人戦中継なんかより、内容的にもずっと良かったと思う。

中継は、4回表から見ていた。館山は、マメを潰して登録抹消になっていて、今日が復活登板。時々、崩れそうになりながらも、粘りのピッチングで、よく投げていた。ここんとこ、リードしてても先発が突然崩れるパターンが多いし、館山もそういうことが時々あるので、そうそう安心してはいなかったんだけどね。今日は7回1失点で持ちこたえた。ナイスピッチング。
一方で打線は、手堅く安打や犠打を列ね、コンスタントに得点を加えて館山を援護。最後は、弘寿が新井に一発浴びたものの、後続は断ち、見ていて気持ちのいい快勝。
スワローズらしい勝ち方だったと思うけど、こういうらしい試合が、もう少し安定して出来てれば、チーム成績ももっといいんだろうになあ。

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感想「地下組織ナーダ」

「地下組織ナーダ」 J・P・マンシェット ハヤカワポケミス
「狼が来た、城へ逃げろ」と同時に入手して、立て続けに読むことになった。
「狼が来た…」よりも、しばらく後の作品らしく、ずっと小説的になっているように感じた。シーンは相変らず格好いいが、人物の内面、行動の必然みたいな所に、重心が移って来ているように思う。
半端者のアナーキスト数人が集まって、在仏アメリカ大使を誘拐しようとする話で、犯罪小説として、それほど珍しくないパターンでもある。 すべてにおいて型破りな「狼が来た…」とは、かなり違った趣きにも見える。
ただ、犯罪自体は、冒頭で失敗することが宣言されている。蟻が象に踏み潰されるような身も蓋もない形で、あっさり計画は潰えていく。だから要するに、普通の犯罪小説では読み所になる、犯罪計画の遂行や破綻(または成功)みたいな部分は、本書では重要ではないんだろう。日常や体制に押しつぶされそうな鬱屈や閉塞感から、絶望的な計画に関わって行くアナーキストたちの心理こそが、テーマなんじゃないだろうか。
そして、彼らの動機が思想などではなく、そうした閉塞感にあることを象徴的に示しているのが、ナーダ(何もない)という、彼らのグループ名であり、それが本書のタイトルに据えられている所に、本書のテーマのありかを明確にしようとする意図があるようにも思える。
今日の選挙の結果なんかを見てると、そういう閉塞感を自分自身でも感じるし(改革を振りかざす連中の勝利に対して閉塞感を感じるってのを、不思議と感じる向きもあるかも知れないけどね)、そういう意味では、他人事とは思えないような気もする小説ではある。

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感想「狼が来た、城へ逃げろ」

「狼が来た、城へ逃げろ」 J・P・マンシェット ハヤカワポケミス
数年前から少し探していて、なかなか入手出来なかった本。借り物だが、ようやく読めた。
精神病院に居る、犯罪歴のあるおねえさんが、富豪に雇われ、その甥っ子の面倒を見ることになるという出だし。この部分だけでも、かなりイカれてる。
格好いい場面ばかりをつなげた、スタイリッシュな映像作品の原案みたいな趣きで、とにかくシーンが鮮やか。峡谷の犯罪者のアジトの場面、スーパーでの銃撃戦の場面、「城」の場面、などなど、映像が脳裏に浮かび上がって来るような感じ。当然、ゴダールの映画あたりを思い出し、イカレた設定といい、さすがフランスと思った。
一方で、小説のプロットは、そうした場面を導き出すきっかけに過ぎず、あまり重視されていないように見えなくもない。かなりキワ物的だし、粗くもある。ただ、そうした中でも、ひとつ大きな仕掛は仕組まれていて、ミステリ的な趣向を意識してはいるのかな、と考えたりもした。
もっとも、そうしたプロット的な部分の完成度とか、テーマ性みたいな部分は別にして、映像的な格好の良さだけでも、後世に残って欲しいと思う。それくらい、鮮やかな印象が受けた。まあ、残るにしても、カルト的なものにしかならないだろうが。

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J1リーグ第23節名古屋対柏

2005.9.10(土) 19時 瑞穂陸上 曇
観客 10396人 主審 扇谷健司 副審 高橋佳久、柳沢和也

 名古屋グランパスエイト 4(2-0)0 柏レイソル 
              (2-0)

 得点 9分 名古屋・ルイゾン
    36分 名古屋・杉本
    63分 名古屋・ルイゾン(PK)
    88分 名古屋・豊田

 名古屋 楢崎(GK)、秋田、増川、角田、
    中谷(74分本田)、クライトン、山口、安英学、
    藤田、杉本(81分豊田)、ルイゾン(82分中村)
 柏  南(GK)、小林亮(67分平山)、薩川、波戸、土屋、
    明神、クレーベル、矢野(45分谷沢)、大谷、
    レイナウド、玉田

 警告 名古屋 増川
    柏 薩川、波戸、大谷、玉田

何も期待しないで見に行ったら、近頃、ホームへ見に行った中では、最高の試合だった。ここまで脳天気に愉しかった試合は、久しく記憶にない。ホームの試合ってだけなら、今年も磐田戦とか鹿島戦とか、あったかも知れないけど、行ってないからねえ。まあ、弱いものいじめの虐殺と言っちまえば、それまでだが、近年、それすら滅多に出来なくなって来ているから。
序盤から、ほとんど一方的に攻める展開。ヨンハが戻り、俊哉が先発した中盤は安定感があったし、攻撃のリズムもあった。後で考えてみると、慶の存在も大きかったと思う。そういやあ、なんか無理矢理選手を当てはめたみたいな、といういびつな感じが、この試合のスタメンにはなかった。本田も直志も(調子が良ければ)使うべき選手だけど、似たような所のある選手を強引に11人に押し込んでしまうと、結果的にバランスの悪いチームになりがちだ。
いい流れから、前半早々に、ルイゾンが決めて、さらに良い流れ。柏のバックラインを完全に崩し切って、ゴール前でいい形でルイゾンにボールが出た。ゴール前でいい所にボールが来れば、きっちり決められるという、ある意味、前節同様、持ち味を確認しただけのゴールではあるが、本来、出来なきゃいけないはずの、それが出来ないFWが多い訳だし、見事だったのは間違いない。
その後も押し続けたが、ゴールまでは届かず、ややもどかしい感じになりかけてた前半終盤、杉本が右サイドでボールを貰い、柏ディフェンスをかわしながら、中へ強引に切れ込んで行って、シュートを放って追加点を決めた。流れを途切れさせない、いいゴールだったし、杉本のプレー自体、見事だった。この日も杉本は、スピードを生かして、チャンスを作りまくっていた(最後は走り過ぎて、足がつってたぽい(^^;)。杉本なしでは、今の名古屋は成り立たない。
後半、柏がちょっと巻き返しそうな気配もあったけど、すぐにまた名古屋ペース。18分に、俊哉がボールを受けて、ペナルティエリアに入った所で、柏DFに倒されてPK。ルイゾンが決めて3-0。さすがにこれで決まった感じ。実際は、前半からそうなっていたけど、柏は集中が持たない状態に陥っていて、名古屋がちょっとプレスを掛けるだけで、あっさりボールを奪えるし、名古屋が甘いプレーで(それは結構あった)ボールを失っても、簡単に取り戻せるので、全然怖さがない。意表を突いたミドルとかが、ブラジル人選手から飛んで来て、ひやっとする場面が2-3回はあったが、今日は不運もなく楢崎がしのぎ切ったし、怖かったのはそれだけだった。柏には、技術とか運とか以前に、残留争いをしてるチームらしい、勝ち点への執念や気迫が、ほとんど感じられなかった。前節勝って、気が緩んでたのか? しかし、こんな状態じゃあ、深刻にヤバいと思うよ>柏。
後半終盤、3点勝ってるのに、また妙にバタバタ攻め急いだり、無用に厳しいディフェンスに行って、ファールを取られたりする名古屋。それでも、さすがに点差に助けられて、余裕で廻す場面もないではなく、一方では、攻め急いだ結果の怪我の功名で、豊田のラッキーなゴールも生まれた。豊田は、なにげに経験値を上げて行ってるような気がする。名古屋のこういうタイプのFWにしては、意外に幸運に恵まれてる選手なのかも。どさくさに紛れて、うまく化けてくれりゃあ、嬉しいが。
相手がこの状態の柏でなかったら、とか、中谷のプレーは全部中途半端、とか、ルイゾンが決定的なのを一発外してたな(ゴール以外はほとんど見所がないので、決定機は全部決めるくらい期待しても、バチは当らんだろう)、とか、いろいろないわけじゃないんだけど、基本的に悪くはなかったし、これをベースにチームを作っていける試合だったと思ってる。
とりあえず、大分戦も、このスタメンを希望。出場停止明けの某選手は戻って来るが、とりあえず、もう1試合は秋田でやってみて欲しいかな(^^;

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感想「ビー・クール」

「ビー・クール」 エルモア・レナード 小学館文庫
「ゲット・ショーティ」の続篇。ギャング崩れの映画プロデューサーが、旧知の音楽プロデューサーが眼前で射殺された事件を機に、音楽業界に首を突っ込み、次々起きるトラブルを、ハッタリで切り抜けて行く。
度胸と口達者で窮地を突破していく主人公がイカしてる。いかにもレナード的なキャラクターだが、中でもベストの部類じゃないかな。完成されている感じがする。
主人公以外の登場人物も、みんな独特で強烈だが、ストーリーにフィットしていて違和感がなく、キャラクターが生きている。そうした登場人物同士のやりとりも絶妙。のらりくらりと、どこへ行き着くのかシッポをつかませないプロット廻しも達者。
これはレナードの作品の中でも、傑作の部類なんじゃないだろうか。まさに「クール」って感じだね。
音楽業界について、かなり取材して書いたらしいが、マクベインの「歌姫」が、いかにも勉強しました。という風だったのに比べ、非常によく消化して書かれているのにも感心した。その時のマクベインとそれほど違わない年齢で書かれているのに(ちなみに、75歳の時の作品)。新しいものを消化する感性が鈍っていないんだろう。大した爺さんだよ。
まあ、音楽ネタについて、勉強した内容が、一部、唐突にむき出しで出てる箇所もあるのだけど、そこはそれなりの効果を狙った所と思えるので。ただ、エアロスミスがゲスト出演してるあたりは、ちょっと気を遣い過ぎてる気もする(^^;
ちなみに、「ゲット・ショーティ」は、確か8年前に読んだはずで、内容をほとんど覚えていなかったが、全然問題なく愉しめた。むしろ、「ゲット・ショーティ」を読み直してみるべきかも。

サモア人のボディガードが良かったな。

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セリーグ 横浜対ヤクルト(9/9)

2005.9.9 1800 横浜
S 022000001 5
B 00000600X 6
[敗]石川 [勝]門倉 [S]クルーン 

7回裏からJSPORTSの中継を見てた。4-0で勝ってたが、6回に石川の突然の乱調から6点取られて、逆転されたそうで。昨日、肩に違和感で19球降板した川島といい、先発陣に暗雲。ちなみに川島は登録抹消。さらにガトームソンも、太ももに張りが出たとかで登録抹消。館山もまめを潰してるし、先発、いないっす(^^;。高井でも使うのか?
見てた範囲では、7回をへなへなと乗り切った山部、8回をきっちり抑えた期待の宇野と、投手陣は悪くなかったし、攻撃陣も、9回先頭に代打で出て、しぶとくツーベースを放った土橋といい、2死後、代走の志田をきっちり返すバッティングをした岩村といい、それなりに見所はあった。追い切れなかったけど。
今頃になって、初めてクルーンを見たけど、MAXどころか、平均150km超えみたいなピッチングなんだな。迫力はあるけど、全部ああいう球だと、バッターも慣れて来そうで、決して打てないピッチャーじゃないと思った。現に9回は2本ツーベースも出たし。ただ、青木やラミレスが振り遅れてる感じの場面もあったから、この速球は武器には違いないんだろう。

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セリーグ ヤクルト対巨人(9/7)

2005.9.7 1800 神宮
G 001020000 3
S 12022133X 14
[勝]ガトームソン [敗]高橋尚

6回表からフジテレビの中継を見てた。中継の音声を聞いていると、ガトームソンはあんまり良くない、ということだったけど、見てる限りでは、こんなもんでしょ、という感じだった。大量援護もあるし、いいんじゃないの、と思ってたら、その後もスワローズが打つ打つ。前田、岡島をメッタ打ちでとうとう14点。ツキもあって、ライン際の打球がフェアに落ちて長打になったり、守っては、ピッチャー返しを花田がはじくと、城石の正面に転がったり。点取り過ぎ、ツキ良過ぎで、明日が心配だわ(^^;
2番手・花田も、非常にいいピッチングをしていた。今、中継ぎで一番好調なのは、花田のような気がする。ちなみに、9回表に3番手で宇野が登板したらしいが、中継が途中で終ってしまったので、見れなかった。今年、ファームで見ていて、新戦力の中で一番期待している選手なので、見れなくて残念。畠山の打席も、中日対阪神の映像をインサートされて、見せて貰えなかったし、気の抜けた中継。まあ、ワンサイドゲームだし、無理はないとは思うけど。
無理はないといえば、巨人戦というのに、スタンドはガラガラ。低迷巨人が相手じゃ無理もない、のかも知れないけどねえ。行ってやればよかったかな、と、少し思った。試合時間が3時間を切って、これだけ気持ちいい試合なら、行っても甲斐があったよなあ。

[追記 9/8] 宇野は、巨人・広島時代(合計3年間)を含めて、初めての1軍登録・登板だったらしい。好投したようで、初登板を飾れて良かったと思う。ちなみに、今日も登板して、悪い出来ではなかったみたい。

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クリーム、ニューヨークへ

クリームが、今度はニューヨークで、再結成ライヴをやるらしい(これ)。マディソン・スクエア・ガーデンで、10/24、25、26の3日間だとか。
ロンドンでロイヤル・アルバ−ト・ホールなら、アメリカでならフィルモア・オーデトリアムじゃないかと思ったりするけど、もうない所じゃ、ライヴはでけんもんな。あと、アメリカでの最後のツアーの時の会場の一つが、マディソン・スクエア・ガーデンではあったらしい。

まあ、行けないけどなあ。でも、こういうことなら、日本上陸の望みも、ないではないのかな、なんて。

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J1リーグ第22節大宮対新潟

2005.9.3(土) 18時30分 埼玉スタジアム2002 晴
観客 9233人 主審 野田祐樹 副審 宮島一代、金田大吉

 大宮アルディージャ 1(0-1)4 アルビレックス新潟 
            (1-3)

 得点 37分 新潟・菊地
    54分 新潟・リマ
    59分 大宮・藤本
    84分 新潟・エジミウソン
    87分 新潟・ファビーニョ

 大宮 荒谷(GK)、奥野、冨田、三上、平岡(61分斉藤)、
    ディビッドソン、藤本(75分島田)、久永(68分横山)、
    トニーニョ、トゥット、森田
 新潟 野澤(GK)、萩村(73分喜多)、高橋、リマ、菊地、
    本間、桑原、ファビーニョ、エジミウソン、
    上野(86分末岡)、鈴木慎(77分寺川)

 退場 41分 大宮・トニーニョ(一発)
  
 警告 大宮 藤本、奥野
    新潟 桑原

テレビ埼玉の生中継を録画しといて、後から見た。

攻撃の形が確立していた新潟に対して、大宮は、クリスティアンが居なくなり、主税やトゥットは故障で離脱していた時期があったり、桜井は今も故障していたりで、攻撃の連携を作り直さないといけない状況。その差かな、と思った。新潟は余裕を持って、シンプルに攻めて来るのに対し、大宮はいちいち考えながらぎこちなく攻撃を組み立てているし、最終的には個人の力に大きく依存した攻め方になって、新潟にその個人を集中的に潰しに来られると、そこで終ってしまう。必然的に新潟優位な試合展開になった所を、奥野がライン上でスーパークリアしたりしながら持ちこたえていたが、40分にとうとう失点した。
この失点は、新潟の右からのクロスを、トニーニョがゴール前で手で(^^;弾き出し、それを再度押し込まれたもの。トニーニョはこのプレーで一発退場になった。ただ、トニーニョが反則を犯して退場なら、その反則の時点で試合は止まっているはずで、その後のゴールは無効じゃないか(当然PKなので、限り無くゴールに近くはあるが)みたいなクレームが大宮から付いていたらしい。それでかなりもめていた。この辺のレフェリングの正否については、正直、よく分らない。どこかで解説してくれないかな。
いずれにしても、これで大宮は数的不利になった。劣勢な状況下でこれは厳しく、ハーフタイムを越えても流れは変らない。後半序盤には、中盤で振り回された挙句、左サイドでリマが荒谷と1対1になり、リマの当り損ねなシュート(意図的?)に荒谷がタイミングを狂わされて決められ0-2。
ただ、このすぐ後に、大宮が攻撃的にいい流れをつかみ始め、5分後に、森田のポストプレーからのボールを主税がゴールに叩き込む。0-2にされてから、あまり時間が経っていない時点だったから、試合の流れがこれで変ってもおかしくないような得点だった。
実際には、ここで数的不利がのしかかって来たように思う。流れをつかんでもいい展開なのに、つかめない。さらには、75分に主税が足を痛めて島田に交代。少し前に、戦術的に久永を横山に替えていたから、ここまでの試合の中での中盤からの起点が、これで完全になくなってしまった。
そうこうしてるうちに、ディフェンスがとうとう崩れて、84分にエジミウソンに決められ、87分にはファビーニョのとどめのミドル。完敗。

やることが明確になってる分、内容的に新潟の方が勝っていたとはいえ、1-4というほど差はなかったと思う。最後の4点目はおまけみたいなもんだし。決定機の数でも負けていたんだけれど、1-2の時点でトゥット(確か)のポストを叩くシュートなんかもあって、あれで追い付いていれば、ドローに持ち込める目はあったんじゃないかな。この先の対戦相手を考えると、清水・新潟のホーム2連戦で、勝ち点4は取っておきたかった気がするんだが。
内容ということで言えば、新潟だって、ついこないだまでは攻めの形がさっぱり見えなくて、相当苦しんでいたわけで、長期のリーグ戦の中では、どのチームも山あり谷ありってことだと思うし、大宮がそうそう悲観し過ぎることはない、とも考えてる。ただ、ここんとこ、前半の出来が悪く、試合への入り方が悪い、と言われている試合が続いているのは、少し気になる。改善が進んでいないということだと、今の不調が長く続いてしまいかねないものな。清水戦で、ちょっと上向き加減かな、と思ったけれど、やはりまだ厳しいのかも。

[追記 9/8] トニーニョの退場は、警告に変更になったそうだ。ただし、警告累積4なので、次節の出場停止は変らない。
結局、あの場面は、トニーニョが退場になるんなら、得点機会阻止が理由になるから、菊地のゴールは認めずに、PKとするべきだったということらしい。ところがゴールを認めているので、得点機会は阻止されてないわけで。ハンドで得点機会を阻止しようとした試みが、反スポーツ的行為と見なされたか何かで、警告になる、という判断だと思う。それならそれで、話は分るよ。
しかし、審判団がその場で、かなり協議していたようなのに、なぜ、そういう結論に達しなかったんだろうな。そこんとこが、よく分らない。Jリーグでは、時々見れる場面だが。

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J1リーグ第22節横浜対名古屋

2005.9.3(土) 19時 日産スタジアム 晴
観客 25885人 主審 家本政明 副審 中込均、佐藤秀明

 横浜F・マリノス 2(1-0)2 名古屋グランパスエイト 
           (1-2)

 得点 23分 横浜・グラウ
    46分 名古屋・ルイゾン
    84分 名古屋・ルイゾン
    89分 横浜・山瀬功(PK)

 横浜 榎本達(GK)、松田、中澤、河合、那須、
    ドゥトラ、上野、田中隼、大橋(85分山瀬功)、
    大島、グラウ(76分坂田)
 名古屋 楢崎(GK)、古賀、増川、角田、山口(45分ルイゾン)、
    クライトン、渡邊(73分秋田)、中村(45分藤田)、
    吉村、杉本、豊田
 
 退場 89分 古賀(警告2回)

 警告 横浜 大橋、河合、田中隼
    名古屋 ルイゾン
 
見に行ってた。

俊哉とルイゾンを外し、前節から大幅に構成をいじった名古屋のスタメン。でも、なーんにも出来ないまま終っちまったな、ネルシーニョは何を期待したんだろう、という印象の前半。
もっとも、ルイゾンの代りに豊田が入って、少しはマシになるかもね、と、試合前にこっちも、多少の期待は持ってた…駄目だったが。それでも事態を打開しようとする動き自体は、豊田の方がルイゾンよりはマシかなあとは思ったのだけど、俊哉を欠いて、直志が絶不調の中盤から、まともなパスもサポートも来ない状況では。中盤の出来は、ここ数試合の中でも、ひときわ酷かった感じ。久しぶりで渡邊を先発させているのに、その渡邊のポジションを試合中にいじくってるようでは、当然の成行きとも思える。ディフェンスも安定感を欠いて、前半半ばに、田中隼磨に左サイドをえぐられて、グラウに押し込まれ、当たり前のように失点。何の見所もないまま、前半終了。

後半、ルイゾンが投入され、豊田と2トップを形成。杉本が右サイドに廻る。司令塔は直志から俊哉へ。杉本のポジションだけは改善された、と思っていると、開始1分、その杉本からのボールでゴール前に混戦が生まれ、ルイゾンが押し込む。ハーフタイムの修正がまんまと当った形。立ち上がりでマリノスが試合にまだ集中出来ていない隙を突いた感じ。ルイゾンに関しては、こういう形なら強いんだろうなという、予想を裏付けてくれるような得点だった。
ただし、その後は膠着。名古屋は、前半に比べれば安定感のある試合運びが出来ていたものの、決定的な場面を作り出すことはほとんどなく、マリノスも大差ない出来映え。マリノスの方が、まだゴールには近かったとは思うが、決め切れない。そのままズルズル、試合は終盤、という所で、名古屋の前線でうまく攻撃がつながり、右サイドに出たボールを杉本がゴール前へ入れて行くと、またもルイゾンが叩き込んで逆転。
これで勝ったかな、とは思ったが、前々節も88分にやられてるので、あんまり楽観はしてなかったさ。そうしたら89分に古賀のファール(?)でPK(古賀は警告2回目で退場)。それで同点に追い付かれて、結局、またドロー。ぬか喜び。

PKそのものに関して疑念はあるが、TVで細かくリプレイとか見てないんで、ごちゃごちゃ書くのは止めとく。そもそも、古賀が安直なファールで与えたFKが元になったPKなんで、古賀の自作自演かよ、みたいな感もあるし、ロスタイム含め、残り5分を切った時点で、チーム全体としても軽いプレーが多過ぎたし。必然的と言ったら言い過ぎだけど、ああやっぱり、程度な失望しかない同点ゴールではあったよ。というか、マリノスがまともなチームなら、前節同様惨敗してたな。とりあえず、順位では名古屋の方がマリノスの上、というのが、ある意味、納得出来る試合ではあった。
ルイゾン初ゴールだが、ここまで出来なかった得意な形が、ようやく出来たことで生まれた得点のように思える。確かに動き自体、ここまで見た試合の中で、一番良かったのも確かなんだけれど、得意な形以外では、何も出来ないんじゃないか、という疑念は拭えないまま。あとは、そういう形を、名古屋の中盤がどれだけ創り出せるのかということになるんだろうが、それについては、正直、かなり疑問がある。
で、またも気分は晴れないまま、帰路に就くことになったわけだ。

[追記] ルイゾンの移籍話が、かなり確度が高くなってるみたいだけど、正直微妙。昨日の活躍をきっかけに、これからガンガン点を取ってくれるかってえと、上に書いた通り、あんまり期待は出来ない気がしてる。でも、これからまた新しい選手を連れて来て、一からやり直すってのもありえないよな。
まあ、どうせ、なるようにしかならんのだろうけど。

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感想「ネオンサインと月光仮面」

「ネオンサインと月光仮面 宣弘社・小林利雄の仕事」 佐々木守 筑摩書房
ネオンサイン広告と、黎明期のTVドラマという2つの世界に、大きな足跡を残した、宣弘社社長・小林利雄について語った本。
「アイアンキング」とか見ていたので、宣弘社の名前は当然知っていて、だから、「アイアンキング」のシナリオを書いていた佐々木守が本書の著者であることも、すんなり理解したが、そこへ至るまでの戦後のTVドラマ界に(「月光仮面」に宣弘社が関わっていたのは、知ってたような知らなかったような)、そこまで大きな影響を与えた会社とは知らなかったし、その会社が一人の特別な人物によって作られた会社だったとも知らなかった。この小林利雄という人物の、未来を見通す眼力と、社会への貢献を念頭に置いたビジネスの考え方には、魅力を感じる。こういう人物がいたから、戦後の日本の発展はあったのだろうな、という気がする。ネオンサイン広告や、主に子供向けのTVドラマに、ここまでの社会性を見出すことが出来るというのは、少し驚きではあるけれど、読んでいるうちに正論と思えて来る。
ただ、この本自体の出来は、あまりいいとは言えない。佐々木守は、自分の興味の趣くまま、すぐに話を脱線させたがるし、脈絡なく、自分自身の話を語り始めてしまったり、似たような話の繰返しも多い。ややまとまりに欠け、長さの割には内容の少ない本になってしまっているように思える。それでも、小林利雄という人物の魅力は、伝わっては来るのだけど。
宣弘社が関わったドラマの代表作から、いくつかシナリオが抜き書きされていて、そちらを読む面白さもあるが、これも分量的には、やや中途半端な気がする。
全体として、面白くは読めたが、物足りなさが残った、というところか。

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セリーグ 中日対ヤクルト(9/2)

2005.9.2 1800 ナゴヤドーム
S 006000000 6
D 100000200 3
[勝]石川 [S]石井 [敗]朝倉

JSPORTSで7回裏途中から見た。ちょうど石川がアレックスにツーランを食らって、その後、さらにランナーを出して、吉川に交代する所だった。まあ、6回1/3で3失点なら、石川なら充分な出来だろう。その後は、吉川、花田がきっちり抑え、9回は弘寿で締めくくった。弘寿は、ここんとこいい感じだね。
得点の場面は、全然見られなかったんだけど、3回に2死からの集中打で6点を挙げたらしい。その後、追加点を取れないとこが、スワローズらしいといえば、らしいんだが。
青木が死球で途中交代したみたい。その場面を見てないんで、どういう具合か分らず、ちょっと心配。

[追記9/3]
青木は骨折ではなかったようで、一安心だけど、堀内トレーナーはかなり心配。常にありうる事故だけれど。→記事

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