« セリーグ 中日対ヤクルト(9/2) | トップページ | J1リーグ第22節横浜対名古屋 »

感想「ネオンサインと月光仮面」

「ネオンサインと月光仮面 宣弘社・小林利雄の仕事」 佐々木守 筑摩書房
ネオンサイン広告と、黎明期のTVドラマという2つの世界に、大きな足跡を残した、宣弘社社長・小林利雄について語った本。
「アイアンキング」とか見ていたので、宣弘社の名前は当然知っていて、だから、「アイアンキング」のシナリオを書いていた佐々木守が本書の著者であることも、すんなり理解したが、そこへ至るまでの戦後のTVドラマ界に(「月光仮面」に宣弘社が関わっていたのは、知ってたような知らなかったような)、そこまで大きな影響を与えた会社とは知らなかったし、その会社が一人の特別な人物によって作られた会社だったとも知らなかった。この小林利雄という人物の、未来を見通す眼力と、社会への貢献を念頭に置いたビジネスの考え方には、魅力を感じる。こういう人物がいたから、戦後の日本の発展はあったのだろうな、という気がする。ネオンサイン広告や、主に子供向けのTVドラマに、ここまでの社会性を見出すことが出来るというのは、少し驚きではあるけれど、読んでいるうちに正論と思えて来る。
ただ、この本自体の出来は、あまりいいとは言えない。佐々木守は、自分の興味の趣くまま、すぐに話を脱線させたがるし、脈絡なく、自分自身の話を語り始めてしまったり、似たような話の繰返しも多い。ややまとまりに欠け、長さの割には内容の少ない本になってしまっているように思える。それでも、小林利雄という人物の魅力は、伝わっては来るのだけど。
宣弘社が関わったドラマの代表作から、いくつかシナリオが抜き書きされていて、そちらを読む面白さもあるが、これも分量的には、やや中途半端な気がする。
全体として、面白くは読めたが、物足りなさが残った、というところか。

|

« セリーグ 中日対ヤクルト(9/2) | トップページ | J1リーグ第22節横浜対名古屋 »

「小説以外の本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3787/5774257

この記事へのトラックバック一覧です: 感想「ネオンサインと月光仮面」:

« セリーグ 中日対ヤクルト(9/2) | トップページ | J1リーグ第22節横浜対名古屋 »