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感想「ママ、大変、うちにコヨーテがいるよ!」

「ママ、大変、うちにコヨーテがいるよ!」 エルモア・レナード 角川書店
エルモア・レナードの動物小説?、というか、青少年向け小説。ハイアセンの「ホー」とか、リューインの「野良犬」とかを思い出す。犯罪小説の作家って、年を取ると、子供や孫に向けて、こういう小説を書きたくなるものなのかな。自分らのいつもの小説は、あんまり子供向きじゃないものな。
コヨーテが犬のふりをして人に飼われてみる、という話。子供向けらしく、ほのぼのしてるが、主人公のコヨーテの、悪知恵は廻るが、どっか抜けてるチンピラぶりは、いかにもレナード。かわいい悪女、みたいなのとか、老いぼれかけても、誇りは失わない的なキャラも居て、その辺も、らしさがあるのだけど、やっぱりアクは抜かれている。
リューインの野良犬小説が、野良犬に託して、自由に生きることの誇りと厳しさを淡々と語って、かなりの完成度を感じさせたのにくらべ、こちらはいかにもノーテンキで、子供だましとまでは言わないが、気楽に書き飛ばしたなあ、という感じはある。まあ、愉しくは読めたから、いいけどね。

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