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感想「眠れる人の島」

「眠れる人の島」 エドモンド・ハミルトン 創元SF文庫
「反対進化」と対になる短篇集。幻想怪奇篇だというんだけど、どっちかというと、異境冒険もののノリのように思える。「邪眼の家」だけは、明らかにそういうカテゴリーには入らないと思うが、他4篇は、多少ずれてはいても、それでくくれてしまうように思う。むしろ、「フェッセンデンの宇宙」なんかの方が、よっぽど幻想怪奇なんでは。まあ、この辺のカテゴリー分けの感覚は、人によるんだろうけど。
それに、考えてみると、異境冒険ものというくくり方をしてしまうと、キャプテン・フューチャーやスターキングみたいなスペースオペラも、ほとんどその中に入ってしまって、カテゴリー分けの意味がなくなってしまうかも知れない。
異境冒険ものという言い方をしてしまうと、古めかしく感じてしまうが、実際、内容は古めかしいと思う。書かれた時代がそもそも古いんだから当り前だし、そういう時代にしか書けなかった奔放な冒険物語という意味では、こういう小説を無邪気に愉しめた時代が、うらやましいような気もする。もっとも、ファンタジー小説とかゲームとかアニメとかで、この手の物語は、今も量産されているようではあるし、時代というよりは、こっちの年齢の問題か?(^^;
とはいえ、いろいろツッコミ所はあっても、愉しめる短篇集ではあった。中では、「神々の黄昏」「生命の湖」で、余韻に漂う虚無感が物語をただの活劇に終わらせていないあたりが、非常にハミルトンぽかったと思う。

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