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感想「マネー・ボール」

「マネー・ボール」 マイケル・ルイス ランダムハウス講談社文庫
資金力の乏しいアスレチックスのゼネラルマネージャーが、統計の客観的な分析から得られた、従来の球界の常識を覆すような理論に基づいて、安い選手を集めたチームで高年俸チームを差し置いて、高い成績を残していく顛末を描いたノンフィクション。

どこかスワローズを思わせる、というような気分で最初は読んでいたけど、次第に、ちょっと違うな、という感覚の方が強くなった。確かにスワローズは、他のチームが見放したような選手を集めて再生して、成績を残して来たチームではあるけれど、野球そのものは、ある意味正攻法だったと思う。よそのチームがちゃんとした野球が出来てない時に、ちゃんとした野球をするから、強かったんだと理解している。(そう思っているから、最近のちゃんとしてない試合ぶりに、やたらと腹が立ったりするわけだが)
アスレチックスのやり方は、かなり説得力のある理論に基づいてはいるけど、ある意味、型破りなやり方。それに、アメリカのシステムだから成り立つと思われる部分もかなりあって、日本野球にそのまま投影出来ない感じもある。

もっとも、ここで取り上げられている野球理論は、常識的にはこうだけど、感覚的には違うんじゃないかと、日頃思ってるあたりを、結構突いて来ていて、やっぱりそうだよな、と思う所が、結構多かった。アスレチックスが強くなるわけだなあ。(といって、今のアスレチックスも強いのかどうなのか知らないが。本書に書かれているのは3-4年前の話なので)

アメリカ野球がどういう風に運営されているかというあたりが、よく見えて来る本でもある。非常にビジネスライクな所は、やはり違和感があるが、純粋にスポーツとして見た場合、これはこれで良い面もあるのだろうな、という気はする。つまり、自分ではプロ野球を、純粋にスポーツとして見てないってことなんだけど(^^;。だからといって、日本のプロ野球の運営の方が優れている、なんてことを言う気は毛頭ないが。
ただし、そういうビジネス的な側面だけではなく、野球の愉しさってところも、きっちり書かれている。そういうところも全てひっくるめて、面白く読めた本だった。

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