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感想「楊家将」

「楊家将」 北方謙三 PHP文庫
「楊」「家将」さんの話かと思ったら、「楊家」の「将」たち(父一人、息子7人)の話だった(^^;。中国で宋と遼が争っていた時代に、宋の支配下に入った軍人一家の楊家について語っていく。
さすがに人物が多過ぎて、ひとりひとりがうまく描き分けられているとは言い難い。二郎・三郎・五郎あたりは、著者も描き分けを諦めているような気配を感じる。そういう意味では楊家のライバル的な遼の方が、主要な人物が少ないので、各人が魅力的なキャラクターとして描き込まれている感じ。
それでも「三国志」あたりに比べると、全体のスケールが小さい分、小説としての面白さは出せていると思う。登場人物たちも、日本ではマイナーな人々なので、先入観がないのも、いい方に働いているかも。
日本を舞台にした時代物や「三国志」にも感じられた、誰かの志のために戦うというような要素が割と希薄で、活劇小説に徹してる傾向はあるかも知れない。その分、登場人物のヒロイズムで心を打つというような所が、少し乏しいような気はする。
で、ちょっと、尻切れな終り方だよな、と思ったら、どうも続篇があるようで(^^;。

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