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本陣殺人事件

横溝正史原作の金田一耕助ものが、ATGで映画化されたやつ。監督は高林陽一(クレジットを見てたら「音楽 大林宣彦」なんてのも出てた。そうだったんだ)。日本映画専門チャンネルでやってたので、録画して見た。以前から見てみたいと思いつつ、ここまで縁がなかった。

原作は20年くらい前に読んでいて、ほとんど忘れてる。それでも、キーになる部分は覚えていたから、謎そのものへの興味はあんまりなかったけど、結末までのプロセスは新鮮に見られた。ちょっと、あっさりネタが割れすぎるかな、という印象。原作もそうなんだったっけ? 密室殺人というミステリ的な部分が、あまり前面に出て来ていない感じもある。製作者にとって、この映画のテーマはそこにはないということかも、と思ったりした。

全体的には、角川映画の市川崑監督の金田一ものに、かなり似ているという印象を受けた。あっちよりも金が掛かってない分、様式美や映像美を追求しようとしたんだろうなと感じる部分で、あっちより迫力で負けてる気がする。
一方で、因習的な一族や地域社会の中で、どうしようもなく事件が起きてしまう、運命的な痛ましさを描こうとしていると感じる部分があるのだけど、その辺もいまひとつ中途半端な感じ。
金田一耕助というのは、第三者として事件を見守る(よく、見守ってるだけと、揶揄される探偵だが(^^;)ことによって、事件の悲劇性をより鮮明に浮かび上がらせる存在なのではないかという気がしている。特に映画版ではそう思う。普通の青年という雰囲気で出て来る、この映画の中尾彬の金田一は、市川版の演出過剰な石坂浩二よりも、そうした役回りには適していそうな気がするのだけど、そこも必ずしもうまく行っていないのは、やはりこの映画そのものが、狙いが絞り切れていなくて、いまひとつ中途半端な出来だからなのかな。

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