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感想「水滸伝」4

「水滸伝」4 北方謙三 集英社文庫
3巻で早くも微妙なマンネリ感を覚えて、この先、どうするよ、と思っていたが、今回は場面を転換して、新キャラの発掘に励んでいて、そこで目新しさが出ている分、割といい感じで読めた気がする。ここまで今ひとつ存在感が出ていなかった青蓮寺が、本格的に表に出始めて来たこともあって、この先、陰惨な話になって行きそうな気配もあるが(というか、梁山泊側は、いささか脇が甘過ぎる感もある)、物語としては幅が広がっていきそう。

ところで、あとがきは池上冬樹だが、ほのめかす程度とはいえ、以降の巻のネタを割るという、ろくでもないことをやらかしている。こういうことを書く必要は全くないのに、書いてしまうのはどういう神経をしてるんだか。元々、この評論家は、やたらと自分の知識をひけらかした、読んでいて辟易する文章が多いんだけれども、それと同じ流れだろう。
既に単行本で出ているから、とか、元ネタは「水滸伝」の中にあるから(?)、とか、そういう言い訳なのかね。こんなことしか書けないんなら、あとがきなんて、引き受けなきゃいいのに。
(あとで見たら、この4巻の帯に、関連する広告が載っていた。結局、池上は出版社に依頼されて、宣伝のために書いただけだったのかも知れない。近頃、そういう付属物にもまともに眼を通さないんで、全然気付いてなかった)
とりあえず、「水滸伝」4巻のあとがきは、後続巻を読むつもりなら、読まない方がいいと思う。読まなくても、何も問題はないし。
(2007.1.21読了)

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