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感想「日本ラグビー復活の鼓動」

「日本ラグビー復活の鼓動」 日本ラグビー狂会・編 双葉社
近年の狂会本にはなかったような、えらく前向きなタイトルを見て、そんなにジョン・カーワンって、期待が持てそうなのか、と思った。もっとも読んでみると、内容はそれほど今年のワールドカップ(に臨む日本代表)に偏ってるわけじゃなく、JK(ジョン・カーワン)についての記述がそれほど多いわけでもなかった。その辺のばらけ方が、本来の狂会本らしさかなと思う。近年は割と内容が揃っちゃうことが多かった気がするけど(改めて確認してないんで、間違った思い込みの可能性有り)、今年はらしさが出てるように感じた。
それにしても、こういう本を読むと、もうちっと、ちゃんと勉強して、試合を見た方が面白いはずだよな、と思うんだけど、結局、ふらふらスタジアムに行って、なんとなく試合を見てるだけなんだよなあ。

中では、平塚晶人のウィルチェアーラグビーについての文章と、時見宗和の中竹竜二が23歳だった時のインタビューが興味深かった。中竹って、23歳にして、これだけのことを語れる人物だったのか。いや、これだけのことを語れる人物というのは、結構居るのかも知れないが。自分は語れなかったな(今も語れない)、と思うわけで(^^;。

ところで、いつも思うことながら、狂会本にはラグビーは特別なスポーツという思い入れが、所々に見えるし、ある意味、そう思い込むことが、書き手の拠り所にもなっていると感じる。もちろん、自分が関わっている競技に、特別な愛着を持つこと自体は不思議でもなんでもない。ただ、彼らには、その特別さに、ラグビーを再び活性化する糸口があるはずという考え方が、強いように見受けられるのだけど、本当にそうなんだろうか。外側に居るニュートラルな観客にとって(たとえば俺のような)、ラグビーは本当に特別な競技なのかな。特別さを強調することが、そういう観客を呼び込む妨げになっている面もあるんじゃないのかな。
(2007.1.12読了)

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