ラッキーナンバー7
映画を見に行くかということになり、内容は全然知らんかったのだけど、俳優の顔触れと、タイトルがなんか「オーシャンズ11」みたいだな、そういう映画なら、まあいっか、と思って行った映画(でも、ちなみに「オーシャンズ11」は見てない。「オーシャンと11人の仲間」も未見)。
でも、全然、そういう映画じゃなかった。しかも、「ラッキーナンバー7」というのが、多分、そもそも偽り。原題はLUCKY NUMBER SLEVINで、微妙にセブンイレブンみたいではあるけど、7とは全然関係ない(字幕にうまく出なかっただけで、実際はそういう部分があったのかも知れないけど。そういやあ、最初の方に出て来た馬の番号が7だったかな? でも、少なくとも内容的に主要な部分ではない)。俺みたいな、いい加減な人間を映画館に引き込むために、確信犯的に考えられたタイトルのような気がする。
ただ、映画そのものは非常に面白かった。内容は、コミカルな犯罪物みたいなもんではなく(コミカルな部分も一部にはあるが、単なる味付け)、巧妙に組立てられたトリッキーなサスペンス。冒頭にショッキングな殺人シーンが続いた後(残虐なわけではないが、間の取り方が巧い)、謎めいた状況が進んで行き、終盤にかけて謎が一気に解けて行く。最初から最後まで、よく作り込まれていた。映像も、スタイリッシュで格好がいい。
ドラマ的にも、「やるな」と思った後のひっくり返しが、少し甘いんじゃないかなと思ったが、見ていくうちに、それがストーリーの中のある部分と呼応して、意味を持って来ることが分かって、もう一つ盛り上がり、やられたと思った。
細かく書いてしまうと、ネタが割れてしまいかねないから、曖昧に書いてるんだけど、これじゃあ気分は伝わらないだろうなあ。とにかくえらく面白かったし、ある種の感動もあって、入場料を払って映画館へ見に行くだけの値打ちのある映画だった。タイトルに騙されて、見に行って良かった。ここは映画会社の戦略を讃えたい (^^;。
ベン・キングズレーが出てたが、彼は今は「Sir」なのか。映画で悪役ばっかやってるイメージと結びつかない。まあ、昔は、ガンジーとかやってたけど。あと、ブルース・ウィルスが良かった。ルーシー・リューは怪演、かな?(^^;。主演のジョシュ・ハートネットは、ついつい、ジョシュ・バーネットと読んでしまう…。
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