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感想「苦いパテ」

「苦いパテ」 レックス・スタウト 「EQ」32
ネロ・ウルフものの中篇。先日、「苦いオードブル」を読んでから、気になっていたので、古い「EQ」を掘り出して読んでみた(多分、20年ぶりくらいの再読)。
プロットと事件に関する登場人物は「苦いオードブル」からそのまま持って来ているが、探偵側は当然のことながら総とっかえされているので、ストーリーとしては半分以上、書き直している感じ。これだけの改作を11日間でやったらしい。まあ、そんなに長い作品ではないから、やれるかな、という気はしないでもないが、うまく改作されてるなあ、と思った。
元々、食材のパテが事件のとっかかりだったのを、ウルフの嗜好にうまく結びつけて話を始めていて、オリジナルの「苦いオードブル」よりも、ずっとスマートな導入部。全体的にも話がよく整理されていて、オリジナルよりも、ずっと良い出来の作品と思える。書き直すことで作品がブラッシュアップされることの良い見本かも知れない。まあ、元々、中編レベルのおハナシで、水増し気味になっていた部分を切り落としたので、すっきりしたということなのかも知れない、という気はするが。
(2007.4.19読了)

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