感想「水滸伝」10
「水滸伝」10 北方謙三 集英社文庫
全19巻、ようやく半ば。
だいたい9巻の後で思った方向で進んでる感じ。それはいいんだけど、何となく事務的に人の出し入れをし始めたような所もあって、ちょっと気になる。出て来たばっかりみたいな人物が、早々に戦死してしまったり。主要な人物だけで108人も居るはずだから、そうそう全員に目配りも出来んだろうというのは分るんだけど。
あんまり志と関係なさそうな人物が目立ってきたのも、各々を差別化しようとしてるのが理由かな。
でも呼延灼については、うまく処理した、という感じ。ここまで大物だと、さすがにこれくらいきっちりやらないと説得力がないだろう。その辺はちゃんと心得ている>北方。まあ、その分、割を食う登場人物も居るわけだが。
(2007.8.7読了)
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