感想「サンキュー、ジーヴス」
「サンキュー、ジーヴス」 P・G・ウッドハウス 国書刊行会
これがジーヴスものの長篇第1作らしい。確かにウッドハウスの意気込みが感じられる傑作と思った。コミカルな場面が切れ目なく続き、出し惜しみ無し。ギャグのひとつひとつは古典的なものだけども、組み合わせとタイミングが鮮やかなので、それで充分、面白いし、笑える。コメディの本質って、そういうものなんじゃないかと思っている。新奇性は、コメディには本来、必要のないものなんじゃないんだろうか。
それにしても、毎度のことながら、バーティーが哀れだ(^^;。
(2007.7.20読了)
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