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感想「日本廻国記 一宮巡歴」

「日本廻国記 一宮巡歴」 川村二郎 講談社文芸文庫
サッカーの試合を見にあちこち行くうちに、各地にある国分寺とか一宮とかいうものに関心が出て来て、見て廻るのも面白いかもしれんなあ、と思っている所で見つけた本。たとえば、鹿島神宮は常陸一宮だし、臨海のある五井には上総国分寺跡があるわけで。

著者が日本全国の一宮を回った旅行記のような本だが、元々、著者の狙いは旅行記そのものではなく、それぞれの神社の成り立ちに向けられているし、一宮というものは非常に政治的な存在であるから、それがそのまま、この国の千数百年前からの歴史を俯瞰するようなことになっている感じ。日本の古代(神話時代)のことには、戦前にでっち上げられたものが多過ぎて、あんまりポジティヴな関心を持てないんだが、本書に書かれている各地の一宮の由来にまとわりつく神話や伝承を読んでいると、興味深いことが色々ある。少し掘り下げてみるべきかな。

それにしても、以前から思っていたことではあるが、結局の所、日本の国造りの話って、外来民族による先住民族の征服の話に他ならないと思うんだが、なぜそんなものが、大手を振ってまかり通ったのか(今も通っているのか?)不思議。世の中の大抵の人間は、征服するよりされる立場だと思うんだが、そういう想像力を持ち合わせない人間が多過ぎるんだろうか。
(2007.7.29読了)

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