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感想「日本ラグビー未来への挑戦」

「日本ラグビー未来への挑戦」 日本ラグビー狂会(編) 双葉社
今年のラグビー狂会本。昨年のW杯の総括が主体となっていて(序文を含む8本の文章のうち、7本までがそれ関係)、W杯を振り返るにはいい内容じゃないかと思う。もっとも、日本戦以外はほとんど見てない(日本戦も、ちゃんと見た時間はそんなには長くない)自分には、必ずしもピンと来ない所も多いけれども、元々俺は、ちゃんとしたラグビー・ファンではないし(^^;。
ルールに関する文章が興味深かった。中尾亘孝の文章に触れられている、予定されているらしいルール変更というのは、ラグビーの試合内容に、相当影響を及ぼすような気がする。本当にそうなるのかどうかは分からんけど、スクラムが減ってキックが増えたら、別の競技みたいに見えてしまいそうに思えるが。李淳馹の文章に書かれているルールの誤訳の件は、他愛もないミスのように思えるんだけど、これが容易に解決出来ることでないんだとしたら、日本のラグビーは、相当深刻な問題を抱えてるんだろうなと思う。他には、照井康夫の南仏(と一部スペイン)紀行の文章が、W杯についてはともかく、その土地の文化を考えさせられて興味深かった。
それにしても、近年、毎年思うことだけど、狂会本は初期のゲリラ的な作りに比べると、随分正統的になった気がする。以前は、傍観者的に半可通でラグビーを見てる俺にとっても、興味本位で気楽に読める面白さがあったが(ただ、逆に、ちゃんと分かってる人間じゃないと、本当の面白さは分からないんじゃないかという気もする)、そういう色合いは薄れていると感じる。いいことなのか悪いことなのかは分からないけど、今のような狂会本がとっかかりだったら、毎年買い続けることはなかったような気がするし、今ほど自分がラグビーに関心を持つようになったかどうかも、分からない。
(2008.1.12読了)

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