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感想「角のあるライオン」

「角のあるライオン」 ブライアン・フリン 論創社(「ミステリ・リーグ傑作選(下)」収録)
探偵役の設定といい、ストーリー展開といい、いかにも30年代(1933年)の長篇本格ミステリ。イギリスの小説なので、多分、もっと適当な例えが他にあるはずなんだろうけど、自分の知識の中で言うと、とてもエラリー・クイーンぽい小説。ペダンティズムとか、プロットの廻し方(この辺は編者が解説で細かく書いている)とか、いかにもクイーン好みで、クイーン編の「ミステリリーグ」に、これが採られたのも不思議はない。
一部、横溝正史みたいだな、と思った。クイーンもそういう設定で書いてた小説がいくつかあったか? でも、それがそのまま事件の真相につながってるのは、なかったんじゃないだろうか。
プロットはよく作り込まれていると思う。必要以上にややこしくなってる気がする所もクイーン的だが、きっちり論理で謎を解いて行くわけではないので、その辺の緻密さはクイーンほどではない。ただし、ストーリーがすべてプロットに奉仕している感じで、遊びに乏しい所が、小説としてはやや退屈だった。まあ、クイーンの最初期作も、同様にそう感じられるんだが。
(2008.1.4読了)

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