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感想「マタンゴ 最後の逆襲」

「マタンゴ 最後の逆襲」 吉村達也 角川文庫

1963年の東宝特撮映画で描かれた話の、50年後の後日談という設定の小説。50年後の日本にマタンゴが出現するわけだ。
吉村達也って作家は、デビュー直後に本を出しまくってた頃(今もそうなのか?)、2-3冊読んで、文章は量産作家のそれだが、内容はそれなりにちゃんとしてるかな、と思った覚えがある。もっとも、以降は読まなかったわけだが。
本書も、文章については、説明的で奥行きがなくて、当時の印象と変ってない。
話の方は、むやみやたらと風呂敷が広がってくところが、バカバカしくて面白い。ゲテモノな題材を、ふさわしく仕上げている。63年の映画との整合も、当時の製作者が本当にそんな所を意識していたのかどうか、分からないような細部まで、よく考えられている感じ。そういう意味では、本書を読む前に、映画は見ておいた方がいいと思う。俺が見たのも随分昔だけど、ある程度、記憶は残っていたから良かった。総じて、娯楽小説として、かなりいい出来だと思う。
それにしても、なぜ今、「マタンゴ」?、とは思った。読んでいて、どことなく、近年の東宝SFX映画(21世紀版ゴジラとか)的なテイストも感じられたので、やっぱりリメイク絡みか何かなんだろうかと思ったが、解説を見ると、純粋に作家自身のこの映画への愛着によるものみたいだ。まあ、単にまだ表に話が出て来ないだけかも知れないけど。

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