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感想「漢字と中国人」

「漢字と中国人」 岩波新書

古本屋で見掛けて何となく買った。中国での漢字の成立と変化をまとめたもの。

中国では紀元前から漢字の辞書みたいなものが作られていたと聞けば、そりゃあ大したもんだと思わないわけにはいかないし、4000年の歴史を誇るのも無理はないと思うが、それだけ歴史の積上げがあっても、やってることは、そんなことかいと思えば、人間は歴史に学ぶことはないんだな、という気もする。
ただ、リアルの中国人と付き合いがあるわけではないので、本当のところはよく分からんけど、いろいろ見聞きする限りは、非常に実利的な人達という気はするわけで、本書で言及されている古代の名著の多くが、使いにくいという理由で改訂され、原型があっさり捨て去られたりしているのはそのあらわれかな。
そして、そういうメンタリティの人達は、短期的にはともかく、長期的な展望や経験から学ぶのは苦手そうだとも思う。ちなみにその辺については、日本人も似たようなメンタリティだと思ってる。実利的過ぎるのは東アジア的メンタリティ?

中国の漢字の簡略化について、日本では文化を破壊するというような観点からの、批判的な意見を聞くことの方が多いけど、必然性はあるよな。確かにカナがなく、あんなにややこしい文字しかない文化で、識字率を上げるのは至難の技だし、切実な問題だろう。この本を見ると、そもそも漢字は時代とともに常に変化してきた存在のわけで、簡体字への変化も、その一環に過ぎないのかも。

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