« J1リーグ第22節大分対大宮 | トップページ | セリーグ ヤクルト対阪神(8/25) »

感想「半島回収」

「半島回収」 溝呂木省吾 角川書店

新人作家・溝呂木省吾のデビュー作、という触込みだが、実は某有名作家の別名義だとか。ただし、本気でどうしても隠そうとしてる風ではないし、知らずに読んでも、あれえ?と思いそうな内容ではある。ちなみに、単独作ではなく共作らしいが、確かに単独作よりも同じペアで書いた作品の方にさらによく似てる。
北京五輪が終わった後の秋、朝鮮半島を巡って奇怪な動きが起きるというポリティカル・フィクション? 虚実ないまぜ(どの辺に虚実の境目があるのかは、俺にはわからないが)の情報を大量にぶち込んで、それらを繋ぎ合わせて、驚愕の真実(^_^;)を導き出す手法はお馴染みのものだけど、ここまで真っ向からポリティカル・フィクションぽいのを書いたのは初めてじゃないかな。ただ、文体はいつものそれだし、内容的にもシャレで書いてる雰囲気が濃厚。出版時期といい、随分大掛かりな冗談だ。それとも冗談のつもりじゃないのか?
風呂敷の拡げ方は結構面白いが、そもそもタイトルや帯が、多分にネタを割っているような気がするわけで、真相が明らかになった時の衝撃が、いまいち乏しいのは難かも。
ところで、東北工程って、実在するらしい。これがこの小説のアイディアの元になったのかな。案外中国も本当にこんなことを考えているかも知れないが。
あと、タイトルを見て、某有名作家のしばらく前のベストセラーに対する揶揄も入ってるんだろうかとふと思ったが、そっちの方は読んでないので、これも何とも言えない。

|

« J1リーグ第22節大分対大宮 | トップページ | セリーグ ヤクルト対阪神(8/25) »

「小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3787/43052331

この記事へのトラックバック一覧です: 感想「半島回収」:

« J1リーグ第22節大分対大宮 | トップページ | セリーグ ヤクルト対阪神(8/25) »