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感想「危険なささやき」

「危険なささやき」 J・P・マンシェット ハヤカワミステリ文庫

なんとなくJ・P・マンシェットを思い出すことが続いたので、刊行当時から持ってて、ずっと読み返してなかった本を読み返してみた。
行方不明になった盲目の娘を探して欲しいという母親の依頼に応じて、主人公の私立探偵が乗り出してみると、血なまぐさい事件に一気に巻き込まれて行くという話。マンシェットの他の作品同様、スタイリッシュで映像的で華やか、ストーリーは二の次(というか、かなり無茶)だけど、本書は一応、私立探偵小説の枠組がある分、抑制がかかっている。楽しめはするが、そこが少しつまらないように感じた。やっぱり、型にはまらない発散ぶりが、本来のマンシェットの良さだろう。
アラン・ドロン主演映画の原作という事情だったように記憶してるんだけど、1983年にハヤカワミステリ文庫で邦訳刊行されて、その直後に買って読んだ時も、あまり感心しなかった。だから、当時なら新刊でも買えた「地下組織ナーダ」とか「狼が来た、城へ逃げろ」へ手が伸びなかった(ポケミスなので高かったし)。ただ、当時の感性だと、「地下組織ナーダ」とか「狼が来た、城へ逃げろ」も、あまり面白いと思わなかったような気がする。だからまあ、それはしょうがない。
訳者は作家デビューする前の藤田宜永で、こういうフランスミステリを一所懸命紹介してたっけな。刺激されて、レオ・マレとか、ドムーゾンとか読んだけど、結局、ピンと来ないままだった。フランスのこの手の小説が面白いような気がしてきたのは、ここ10年以内のこと。人の嗜好は変わるということだな。

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