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感想「深海のYrr」

「深海のYrr(イール)」 フランク・シェッツィング ハヤカワ文庫

世界中で色々な海洋生物が大挙して押し寄せて、人間を襲う事件が続発。一連の事件には共通した黒幕が居るんではということになって、その存在に仮に付けた名前がYrr。果たしてYrrの正体は?という話。
基本的にはパニック物。次々に華々しく色々な大災害が起きる。ひとつひとつの災害がパニック映画1本という感じだから、この1冊(実際は分厚い3分冊だが) でパニック映画4本くらいの見当かな。いかにも映画的な場面もそこここにあって、著者の意識もそんな所なんじゃないんだろうか。
ただ、このボリュームは、無駄に長いような気がしないでもない。伏線か?、と思えた人物やエピソードがどんどん使い捨てられていき、整理しきれてない感もある。長い割にはプロットは直線的で、意外性や驚きに乏しい。Yrrの正体のアイディアは結構買いだと思うけど、これほどの事態が、こんなもんで収拾出来ちゃうのか?という肩透し感もある。読んでいて、つまらなくはなかったけど、それほど大した本ではないと思う。
ちなみにドイツの作家の小説。アメリカ人にがんがん悪役を振ってるし、基本思想の部分を見ても、アメリカ人は書かないタイプの小説かな、という気はした。「エコ・サスペンス」だそうで、エコロジーの概念がかなり入っているあたりもそれっぽい。まあ、どこまで真剣で、警世的な意味合いが込められているものなのかは分らないが、昨今の流れの海底資源開発なんてのが、それほど単純にシアワセなものでもなさそうだな、ということは思った。

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