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感想「無限軌道」

「無限軌道」 ポール・アンダースン ハヤカワSFシリーズ
以前、この作家が気に入っていて、文庫に入ってるものは一通り読んだが、ハヤカワSFシリーズから文庫に落ちてないのが何冊かあり、それは読めていなかった。本書はその1冊。後になって、古本で結構手頃な値段で出てるのを見つけて、買いはしたものの、その頃はもう関心が薄れていて、結局読まなかった。先日、本棚を整理していて、出て来たので読んでみた。

人口増や資源の枯渇で行き詰まり、抑圧的な体制になり始めた地球から、他の恒星系で発見された惑星に、自由を求めた人々が移住する話。移民団の出発前から、新たな惑星での生活が軌道に乗り始めるまでの各段階を背景にした、4つのパートから成る。
こういうクラシックな(といっても、原著1961年刊行…充分古いか? 邦訳は69年)長篇SFを読んだのは久しぶり。話そのものは充分深刻だし、地球が行き詰まるという背景は、61年よりもむしろ今こそ、差迫って現実的な問題と思えるが、小説としては、のどかで親しみやすく感じた。人間味があるというか。異世界の風景描写も印象的。まあ、こういう小説は、ポール・アンダースンの他の本も含めて、今までも結構読んでるし、こういうのばっかり読んでたら飽きるよな、と思うけども、たまに読む分には面白い。
現地での生活が始まってからは、基本的に開拓の物語になり、いかにもアメリカの小説という感じになる。先住生物を平然と駆除しちまったりしてるが(生態系を乱さない配慮はしてるようだけど。その時期にしては、いくらか先進的?)、今、こういう小説を書くとなると、さすがにこの辺は何か配慮が必要になったりするんだろうか。

イエヤスという名の沖縄人、ヒラヤマサブロウという名の日本人がチョイ役で出て来た。他の小説でも、アンダースンはこういう形で日本人を使っていなかったかな。

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