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感想「大宮アルディージャの反逆」

「大宮アルディージャの反逆」 川本梅花 出版芸術社
大宮アルディージャの成立から今年の開幕までをまとめた本。この手の本は、紹介記事を見た時点で、提灯持ちだなと思って無視しちゃうことが多くて、あんまり読んだことはないから、実態がどういうものなのか、よく知らないんだけど、本書はそれなりにバランスが取れた内容になっていたように思った。現時点で大宮が抱える問題にも目配りしているし、現実を見据えて、無責任なバラ色の未来図を描き出してもいない。「VAMOS」とか読んでると、結構、頭が痛くなることが多いんだけど、そういう内容ではなかった。
「アルディージャの誓い」という、そのうちの何項目かは、聞いた人間の大半が失笑しちゃうような、実現可能性が低く思える高い目標を掲げていることについて、なぜそれが必要なのかを説明している本、という印象を受けた。なぜ今、この本が出たのかというと、もしかすると、球団サイドが、その辺の必要性を感じたからなのかな?

ここまでの歴史を語るくだりでは、いろいろ思い出されて懐かしい所があったし(NTT関東がアルディージャに移行するに当ってたは、中村維夫の存在が大きかったんだよなと改めて思い出した)、当時、不可解に思えたことの裏側が説明されていて、なるほどね、と思う部分も結構あった。まあ、関係者全てに話が聞けているわけでもないので、おそらくある程度は偏っていると思うんだが。中では、清雲の話をあまり聞いてないと思われるあたりが(謝辞には名前はあるが)、やや解せないけども。初期アルディージャの現場サイドでは最重要な人物かと思ってたんだが、実際はそうでもなかったということなのかな。逆に、佐久間悟の存在が非常に大きく見える。単に著者が佐久間から多くの話を聞いたということなのか、実際にそうだったのか、その辺はちょっと引っかかる所。
あと、移行期という点では、当時の監督だった佐々木則夫とか、アマからプロへの切替えという点で話を聞くべきなのは、斎藤雅人よりも岡本隆吾の方が妥当だったんじゃないかとか、そういうのはあるけど、まあ、いろいろ立場の難しさもあるだろうからなあ。
個人的にはNTT関東からアルディージャに移行しなかった(出来なかった)選手たちのことが、もっと書いてあれば良かったと思うけど、無いものねだりだろうね。この本の目的にも合ってないだろうし。

その辺を差し引いても、悪くない本じゃないかなという気がした。まあ、アルディージャに興味が無い人間には、全くどうでもいい本だと思われるけども(^^;。

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