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感想「ストリップ・ティーズ」

「ストリップ・ティーズ」 カール・ハイアセン 扶桑社ミステリー
以前読んだ時の感想が残ってないので、読み直してみた。

常習的犯罪者でヤク中の元夫に娘の養育権を奪われ、取返す費用を稼ぐために、ストリッパーをしているヒロイン・エリンが、ストリップ劇場で起きた暴力沙汰をきっかけにした事件に巻き込まれていく話。
例によって、奇人変人が入り乱れる、コミカルな犯罪小説。登場人物の中では、容貌魁偉で、セコい詐欺を企んでいたりもするものの、案外心優しいストリップ劇場の用心棒のシャドが、特に強烈な印象を残すが、エリンの元夫や色情狂の下院議員など、悪役どももかなりメチャクチャな連中。それを取巻く面々もクセありすぎ。こいつらの繰り広げるドタバタが、やたらとおかしい。

漠然と残っていた印象は、先行4作より、イマイチ落ちるかな、というものだったけど、今回読んでみると、問題なく面白い。クライムコメディとしては決して、そんなに劣る出来ではないと思う。初読時は、先行作でのスキンクのキャラクターが強烈に頭に焼き付いていたので、彼が出て来ないのを物足りなくて思ったのかも。
ただ、以前の記憶なので間違っているかもしれないが、これ以前の作品の方が、悪役はより悪辣で手強かったし、彼らの悪事がフロリダを破壊している様が、より直接的に描かれていたような気はする。主人公の側は、スキンクがそうであるように、その場の戦いには勝っても、本質的な戦いには決して勝てない徒労感のようなものが澱んでいたような気はする。作家が感じている憤りが、強く伝わってきていたような覚えがあり、一方で本書は、そういう要素はないわけではないが、やや薄いように感じられ、そこに物足りなさを感じたという可能性はあるかも知れない。

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