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感想「ひとり狼」

「ひとり狼」 ジョゼ・ジョバンニ ハヤカワ・ポケミス
以前、「ラ・スクムーン」という、ジャン・ポール・ベルモントの映画があったが(タイトルだけで中身は知らない)、訳者の解説を読むと、それの原作っぽい。

子供の頃からの親友が嵌められて殺人罪をしょいこまされたのを救うため、マルセイユにやって来たやくざ者が、苛酷な半生をたどる話。
最初は、その嵌められた事件の真相を追う話なのかな、と思ったが、そういうことは全然ない。伏線かな?と思うエピソードは次々出て来るが、そこで事件が起きても、それとは全然関係ない。行き当たりばったりというか、ミステリ的なプロットが存在しない小説。カタルシス的な場面もほとんどなくて、主人公の暗い人生がひたすら綴られて行くだけなんだけど、主人公の格好つけぶりがそれなりにハードボイルド的に格好よく、とにかくそれで読ませる感じ。
それにしても、「墓場なき野郎ども」といい、この作家はいかにもやくざ者の行く末に対して容赦がない。それでも、あちらに比べると、主人公が格好よく去ることが許されているだけ、本書の方がまだ優しいのかなと思った。

ちなみに主人公の名前はラ・ロッカで、こういう名前はフランスには、やっぱりよくあるのかな。スワローズにも居たことがあるラロッカは、(名前からそうじゃないかと思ってはいたが)フランス系なんだろうか。

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