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J1リーグ第24節名古屋対新潟

2009.8.29(土) 19時 瑞穂陸上競技場

30日午前のJSPORTSの録画中継。うまい具合に結果を知らずに見れたので、それなりに臨場感がある状態で見れた。

ほとんど終始名古屋が押してた試合。20分にブルゾがFKの速いリスタート。ちょん蹴りして、ジョシュアからのリターンをドリブルし、ゴール前の玉田にパス。玉田がDF、GKをかわしつつ持ちこたえて、ゴールに流し込み先制。前半は、まるっきり負ける気がしなかった。ただ、前半の終わりの方から攻撃の組立てにミスが増え、うまくシュートチャンスまで持っていけなくなった。それでも名古屋の優勢は変わらなかったけど、1点差だと、事故でも追いつかれちゃうから、後半はちょっとハラハラした。でも、新潟は名古屋以上に出来が悪くて、決定的な場面はほとんどなかったかな。相当暑かったみたいだから、後半のペースダウンはそれが影響したのかな。かなり早い時点で、名古屋は逃切りを意識した感じの試合運びになって、大丈夫かなと思ったが、つつがなく1-0で逃切り。最後の方で、バキがどっか痛めたみたいで、下がっちゃったのが気になるが。

ブルゾは初めて得点に絡んだのかな? まだ充分噛み合ってるとは言えないけども、この試合は結構ちゃんとパスが通って、チャンスにもつながっていたように見えた。元々、能力はかなり高いみたいだから、そうなってくれば状況はだいぶ変わってくるよな。2週間のインターバルがあるし、ここできっちり合わせてきてくれれば。
しかし、このシステムだと、マギヌンは居場所が無いような…。アレックスの所でもいいのかも知れないけど、守備が弱くなり過ぎる気が。まあ、常にフルメンバー揃うわけでもないから、その時次第で状況は変わるだろうけど。次節(その次も?)は吉村が出場停止だし。 それが、選手層が厚い、ってことかな?(^^;

多分、新潟にペドロ・ジュニオールが居なかったのも大きかったんだろう。レンタル元のわけだから、大宮が金を秤に掛けて、新潟からガンバへ転売したんだと思うけど、えげつない商売をする。

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J1リーグ第24節大宮対鹿島

2009.8.29(土) 18時 NACK5スタジアム大宮

JSPORTS録画中継の録画で見た。

開始直後に大宮ゴール前での交錯でマルキーニョスが負傷(結局、鼻骨骨折だったんだっけ?)。いきなり中断。再開直後、右サイドを主税が上がる。一旦仕掛けた後のこぼれ球を拾って素早く中へ入れると、逆サイドから詰めてきた内田が叩き込んで、大宮があっさり先制。鹿島はリスタートからの大宮のスピードに後手を踏んでいて、試合巧者らしくもない失態。大宮は、その後も厳しいプレッシャーを掛けて攻め続け、鹿島に立直る隙を与えなかった。
それでもだんだん試合は落ち着いてきたから、鹿島が主導権を奪っても良さそうなもんだったけど、大宮の勢いが落ちなかった。先制している分、守ってでも勝てるという意識があっただろうし、マトが居ると、大宮の守りは堅い。鹿島はシュートが枠に当って跳ね返る不運もあったが、大宮の決定機はそれ以上に多かったから、運で片付けられる次元でもない。
結局、そのまま80分を経過し、鹿島がたいがい焦って前掛かって来た所で、右サイドで主税がボールを奪い、石原に渡すと、石原が右サイドを駆け上がって中へクロス。ラファエルがファーで折り返して、土岐田が飛び込んで2点目。鮮やかなカウンター。さらにハヤトのFKからマトが決めて3-0。その後、終了寸前に、ロングボールから鹿島に1点返されるが(マトの頭上を越えてゴール前に入ったボールを決められている。やっぱり、大宮の守備のポイントはマトなんだよな)、3-1で大宮が完勝。天皇杯以外で初めての鹿島戦勝利。

大宮がアクシデントみたいな先制点を早々に上げて、以降は堅く守って優位に運ぶ試合ってのを、今年は何試合か見ているけど、これも基本的にはそんな感じの試合。ただ、ここまで相手が崩れてくれたことはないはず。焦った鹿島が、らしくない試合をしたのは確かで、不調なのがよくわかる。とはいえ、大宮も意欲的な試合運びを見せていたと思う。出場停止明けの主税が張り切っていたことと、ラファエルの存在が大きかった気がする。ラファエルは巧いし、スピードはあるし、高さもあるけど、それ以上に、主税のセンスに対応出来る選手という感じがする。今の大宮には、主税のパシリをやれる選手は何人も居るけど、連携出来るセンスの感じられる選手はほとんど居ないわけで、貴重な存在になるかも知れない。
(2009.9.15)

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セリーグ ヤクルト対中日(8/29)

2009.8.29(土) 18時 神宮

プレイボールから見ていた。
  20090829start
ヨシノリと小笠原の投げ合い。ヨシノリは結構いい立上がりに見えたんだが、2回裏にガイエルがライトスタンドに突刺して、1点先行したら、急におかしくなった。ストライクが入らん。3回は2四球出しつつ何とか凌いだが、4回も先頭の森野に四球。続くブランコは何とかライトフライに打ち取ったと思ったが、ガイエルが届かない(記録はエラー)。無死2-3塁になって、そこから2失点は、ある意味しょうがないと言えなくもないが、さらにランナーを溜めて、ピッチャーの小笠原にタイムリー打たれて3点目ってのはいただけない。ガイエルのエラーだって、ブランコの当り自体は良かったわけで。
ただ、5回以降、ヨシノリはなぜか立ち直った(^^;)。このあとは1安打1四球で、通しで見たら好投の部類かもしれない。今のうちの投手陣を考えたらねえ。
そうなれば、あとは点を取るだけだったが、畠山が5回にバックスクリーンにぶち当てる豪快な一発を放った以外は(畠山のああいうのを目の前で見たのは久しぶり。ファームでがんがんホームラン打ってた頃以来じゃないかな)、さっぱり駄目。ランナーが出ても、盗塁死に牽制死(8回の野口のあれは最悪)。駄目だなこりゃ、と思ったけど、ヨシノリは立ち直ったし、守備でも汚名挽回のガイエルや、青木のファインプレーがあったから、負けるにしても、まあそんなに悪くない試合かなとは思っていた。
9回表に五十嵐が登板し、500試合出場だったらしいが、無死1塁でバント処理の時、どこかを痛めたらしい。運がないやつ。しかし、ここは緊急リリーフの押本が踏ん張って0で抑える。
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9回裏、岩瀬から福地がいきなりライトフェンス直撃のスリーベース。にわかに逆転サヨナラの期待が…。しかし、青木のセンターへの大飛球は犠牲フライで同点にはなったがランナーが居なくなり、後続凡退で延長突入。
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10回表は先週日曜に試合をぶち壊した林昌勇。中日の打順はクリーンアップで、誰かに一発いかれそうな気がもの凄くしてた。森野は打ち取ったが、ブランコにレフトへ打ち込まれてやっぱり。さらに和田がツーベースで続き、最終的に暴投でもう1点。
10回裏は、1死からヒロヤスが山井からヒットを打って食い下がろうとしたけど、後続なく終了。
  20090829endmae
観戦試合は2試合続けて林昌勇が負け投手。今は全然頼りにならない感じなんで、少し休ませた方がいいんじゃないのか? もっとも今日は五十嵐のアクシデントがあったから、使わざるを得なかったかも知れないが。あと、林以外の誰でも、今日の10回表はヤバかった気はしたけどね。
それにしても泥沼。誰も当てにならないってのは…。デントナと慎也が、ケガから戻ってきたのはいいことだけど、これもとりあえず即効性はなかったようだ。

6回表に、隣の国立(嵐のライヴだった?)の花火でタイムが掛かって、試合が中断したのは面白かった。少なくとも、1塁側のスタンドは、試合どころじゃなくなってたもんな。打席に居た井端も、いかにも気勢を削がれた感じで、直後に一邪飛だった(^^;。

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感想「冷戦交換ゲーム」

「冷戦交換ゲーム」 ロス・トーマス ハヤカワポケミス
ロス・トーマスの最初の作品で、内容的にも「暗殺のジャムセッション」の前作。再読だが、前回は、いつ読んだんだか、わからない。内容もほとんど忘れていた。

ボンで喫茶バア(カフェバーであろう)を始めようとしたマッコークルの所に、押し掛け共同経営者としてやってきたパディロは、それを隠れ蓑にスパイ活動に勤しんでいたが、10年後、店でひと騒動起きる中、慌ただしく「仕事」に出かけたパディロが消息を断ち、その後、助けを求める連絡が届いて、マッコークルがベルリンに赴くという話。
冒頭から動きが多く、それがいちいち、洒落ていたり、皮肉っぽかったりするので、いよいよ読まされる。展開自体は衝撃的でも、露骨な感情表現や殊更にえげつない場面はないが、さりげない人物や情景の描写がかえって効いている。それは最後まで一貫していたロス・トーマスの作風。
ウェザビイの死に方なんか、格好いいと思うし、クックやマースも生きているキャラだ。どうしても「暗殺のジャムセッション」との比較になってしまうが、あちらに比べると、登場人物が比較的整理されていて、一人一人の描かれている分量が多いので、よく描けている気がする。
翻訳も、一部の訳語に古さがあるのは仕方ないとして、結構しっかりしているように感じた。もっとも、ロス・トーマスも第一作だから、2作目よりも、翻訳しやすい素直な文章を書いているのかもしれないが。
プロットはちょっとややこし過ぎるが、それも彼の作風のうちだ。後になって、ロス・トーマスの小説のプロットをさっぱり覚えていないのは、そのせいじゃないかという気がする。これには、再読が効くという利点もあるかも知れない(^^;。

結末がとても印象的で、あやうくほろりとさせられそうになった。そして、「暗殺のジャムセッション」へ続くわけで、順番通りに読めばよかったかなと、少し後悔した。いや、元々は順番通りに読んでいるんだが。

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感想「大聖堂は大騒ぎ」

「大聖堂は大騒ぎ」 エドマンド・クリスピン 国書刊行会
ジャーヴァス・フェンもの。
田舎町で、その町の名物の大聖堂に絡んで殺人が起き、フェンが乗り出す話。

このところ読んだ、国書刊行会から出たクリスピンの小説3冊の中では、一番スラップスティックな味わいが濃い。刊行時期が一番古いからかも知れない。そういう作風の変遷をしているそうなので。謎解きやサスペンス以上に、ドタバタしたコメディとしての面白さが目立っている感じがする。それはそれで好み。
コメディとしての印象が強いとはいえ、謎解きの部分での、石盤が倒れた殺人の仕掛けは、なるほどと思う、面白いアイディアだった。その上で、この仕掛けの理由付けの部分も巧いと思ったが、ちょっと「愛は血を流して横たわる」を思い出すものではあったかなと(こちらの方が先だが)。それにしても、クリスピンはこういうテクニカルなタイプの仕掛けが好きだな。

第二次世界大戦下が時代背景になっており、戦時色がところどころに見えている。基本的にはのどかな小説世界ではあるけれども、戦争がもたらす集団的な狂気への反感のようなものを感じた。もうひとつの背景として、その土地でかつて行われていた魔女狩りもあるが、これもある意味、群集心理による狂気だし、これらは意識的に並べて置かれたものなのかも知れないとも思った。

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セリーグ ヤクルト対巨人(8/23)

2009.8.23(日) 18時 神宮

プレイボールから見ていた。
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  20090823start
巨人先発の高橋尚があんまり良くなくて、初回からランナーは出せるんだけど、タイムリーが出ない。もどかしい展開だったが、4回に石川の内野ゴロで吉本の本塁憤死があった後(ちょっとあれで突入は無茶(^^;))、福地がタイムリーを打って、ついに先制。でも、その後は、ランナーが出ても盗塁死が続き、巨人リリーフの好投もあって、追加点が入らない。
しかし、先発の石川が危げないピッチング。2塁を踏ませたのも6回のみ。8回まで無四球無失点で9回に林に交代。これだけ好投してるんだから、石川に投げさせりゃいいのにと思ったんだけどさ。今は林から絶対的な安定感は失われているんだから。まあ、石川も球数は結構多かったはずだから、8回まででいっぱいいっぱいだったのかもしれないけど。
案の定、林がダメ。いきなり連打を浴びた後、1死は取ったが、そこから3連続四球で逆転。勝ちが消えた石川が気の毒だ。
マツケンが後続を断って、最少点差で9回裏を迎えたものの、クルーンに軽くひねられておしまい。不快感200%みたいな後味の試合だった。
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J1リーグ第23節大阪対名古屋

2009.8.23(日) 18時 石川県西部緑地公園陸上競技場

日曜夜のJSPORTSの録画中継を見た。

録画は掛けてあったが、夜に神宮から帰って来て、中継が始まった後でとりあえずTVを点けてみたら、ガンバにいいようにボールを廻されてる感じで、その流れで遠藤に決められて失点。駄目っぽいな、と思いつつ、雑用とかしながらちらちら見てるうちに、カウンター攻撃のレアンドロのドリブルからルーカスに決められて0-2。全然駄目だなと思って、一旦見るのをやめたんだけど、寝る前にと思って、TVを点けたら55分くらいで0-2のまま。ぞのままなんとなく見てた。名古屋は巻が前に入って、それなりに攻めてはいるんだけど、フィニッシュが入らない、決まらない。一方でガンバは、効率的に攻めて、惜しいチャンスを何度も作っていたから、もうどうにもならないと思った。
でも、70分を過ぎた所で、マギヌンのロングボールを玉田が受けて、ゴール前へ折り返し、巻が押し込んで1点返す。少し後に、セットプレーの流れでマーヤがエリア内で倒されたように見える場面があって、ここは取ってもらえなかったけど、その後、80分くらいに、マーヤが攻め上がって、エリア内で遠藤に倒されて、今度はPK。玉田が決めて追いついちゃった。
ロスタイム(5分)に入ったあたりで、ナラが下平と交錯して負傷。全治10週間…。あとで録画を見直した時、注意して見てたが、この後、5分くらいの間、ナラは全然ボールに触ってないぽい。意識的かどうかは知らないが、バックラインが頑張って、ナラの所へボールを廻さなかった感じ。
ロスタイムも進んで、これがラストプレーというマギヌンの距離のあるFK。ボールはゴールに向かって、ふわっと入って行って、飛び出した松代の頭上を越えてゴールに入り逆転。なんか、松代のポカっぽく見えたんだけど(^^;。トヨスタの2点に引続き、ここでも自責点? 今年のガンバ戦は、松代さまさまだな。一人で勝ち点5をくれたような感じだ。

で、その後、録画を頭から一通り見直した。前半も、ちらちら見てた時に思ったほどは、やられ放しではなかったかなと思ったけど、まあ、結果が0-2だし、70分までは、勝ち目の全く見えなかった試合だったと思う。こういう試合もあるんだな、大分で落とした勝ち点3を金沢で拾った感じかな、とか。

日曜の晩に途中から見た時、ジョシュアが出てないぽかったんで、どうしたんだろうと思ってたら、右足を痛めて帯同しなかったとかで…。そりゃあ、攻撃の組立てもおかしくなるわ。ブルゾは相変わらず噛み合ってないぽかったし。その代わり、マギヌンが大貢献した試合だったけど、彼は決勝のFKを決めた後にユニを脱いで、2枚目の警告を貰って退場になってる(^^;。次節、ジョシュアは出られるんだろうか? ジョシュアもマギヌンも抜きってのは、かなりキツイぞ。
(2009.8.26)

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J1リーグ第23節大宮対千葉

2009.8.22(土) 18時 NACK5スタジアム大宮
観客 12656人 主審 岡田正義

中二日でまた千葉の試合(^^;。
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大宮は、流れから形は作れないけど(結局、このチームには、主税(出場停止)以外に、ゴールを意識したパスを出せる奴は居らんのだなというのを、改めて思った)、セットプレーからゴール前に混戦を作って、押し込むことは出来そうな気配がありあり。でもロングボール主体で形を作ろうとして、意図は分かるがミス連発で全く決定機に持ち込めていなかった千葉が、30分頃に右サイドでスローイン起点で、太田がゴール前に簡単に入れたクロスを、ネット・バイアーノが合わせて先制してしまった。
大宮は後半に入ると、ゴール前の混戦も作れなくなり始めたが、20分頃に左サイドでボールを受けたラファエルが、フェイントをかましながらのドリブルで突っ掛け、ゴールへ流し込んで同点。ラファエルはその後も巧いドリブルや惜しいヘディングシュートを見せた。
同点のまま終盤に入り、千葉は89分に太田?が縦パスからシュートを決めるがオフサイド。5分間のロスタイムには、途中出場で復帰戦になった大宮の市川が2回、決定的な場所でボールを受けたが決め切れずドロー。

双方、ミスの山を築いて、内容的にはかなり問題のある試合だったが、大宮は降格圏の千葉との勝ち点差を保って、最低限の結果は残した感じかな。もうひとつの降格圏チームの柏もドローだったみたいだし。それに、主税が戻れば、もう少しマシになるのは見えているので、まあいいんじゃないという感じ。ラファエルも当りぽいしね。
千葉は、水曜の名古屋戦での印象も含め、かなり深刻だと思うな。はまれば面白そうな攻撃を見せていたが、ああもことごとく要所でミスっているようでは。ネット・バイアーノは悪くない人材だと思うけど、このままじゃあ、使い切れないだろう。
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感想「暗殺のジャムセッション」

「暗殺のジャムセッション」 ロス・トーマス ハヤカワポケミス
ロス・トーマスの2作目の邦訳。1作目の「冷戦交換ゲーム」が邦訳されて40年を過ぎているそうだ。手元のを見たら、確かに1968年刊行の初版だった。 41年目の第2作。内容的にも続篇だから、随分間が開いたという感じ。もっとも、自分が「冷戦交換ゲーム」を読んでからは、20年は経ってないと思う。いつ読んだか、覚えてないんだが。
ちなみに本書も、原書で一度読んでるが、だいぶ前なので、内容はほとんど覚えてない。

扉の裏を見るとコピーライトの表示がないので、どうやらハヤカワは、翻訳権が切れたので、出す気になったものと思われる。それにしても、そんなに早く切れちゃうものなんだろうか。ロス・トーマスが亡くなって、まだ14年しか経ってないんだが。
一方、そういう事情なんだとすると、これから続々ロス・トーマスが出る可能性もあるのかな? それには、これが売れないことにはしょうがないだろうけど。

前作で行方知れずになったパディロがマッコークルの前に現れるが、そのパディロに暗殺事件への加担を求める某国の一味が、断ったパディロを翻意させるため、マッコークルの妻のフレドルを誘拐するという話。
いかにもロス・トーマスらしいスマートな雰囲気で始まり、軽妙な会話で話が進もうとする、んだけど、どうももたつく。どうも、訳者がよく理解出来ないまま、適当に訳してしまっている気配がある。事件が本格的に動き出す後半までは、軽妙なやりとりが読ませどころだから、これはけっこうつらい。
それでも役者が揃って、曲者たちの裏のかき合いが本格的に始まると、ストーリーに引き込まれた。それと、マッコークルが妻を想う心情が、リアルに伝わって来て、いい感じだった。それに対するパディロの孤独感、やるせなさが、あまりおおっぴらには描かれないながらも(そこがいいんだが)、ずっと流れていて、これも効いている。原題(Cast a Yellow Shadow)も、それも表現してるはずなんだけど、つまらない邦題を付けたもんだ。

登場人物が裏をかき合うプロット面の面白さは充分に出ているが、一人一人の人物を魅力的に描き出すという点では、少し未熟かなという気がした。ハードマン、マッシュ、ベティといったあたりはよく書けているが、後年のロス・トーマスなら、悪役トリオあたりも、もっと印象的に描けたんじゃないだろうか。その辺、どうなのか、「冷戦交換ゲーム」や「クラシックな殺し屋たち」を読み直してみようと思った。

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J1リーグ第22節千葉対名古屋

2009.8.19(水) 19時 フクダ電子アリーナ

随分久しぶりのような気がする名古屋の試合の生観戦。
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立上がり、4バックぽく見えたが、気がつくと3バックになっていた。真ん中にバキ、左右にマーヤと増川。両サイドが小川とアレックス。直志と吉村のボランチでブルゾがトップ下みたいな感じだったかな。2トップがタマとジョシュア。
川崎戦に較べると、布陣に安定感はあったけど、バキやアレックスの迂闊なミスからピンチが次々生まれて、ヒヤヒヤな序盤。両サイドがズルズル下がって5バックのラインディフェンスになり、そこで裏にボールを通された日には…。ジェフがたいがいな出来で、勝手にミスってくれたから助かってた面はかなり。あと、頼りないバックラインを吉村と直志がよくカバーしてたと思う。特に吉村の今日の貢献はかなり大きかったと思う。
そうこうしてるうち、前半半ばに右サイドで小川が仕掛けて、ゴール前へクロス。ジョシュアが押し込んで得点。後で映像で見ると、千葉のDFとGKが交錯する中で、うまく脚に当てた、割とラッキーなゴールだった感じだが、いい時間帯の先制だった。千葉がミス多発で流れに乗れないのにも助けられて、名古屋優勢でそのまま前半終了。
後半は、いきなり深井に抜け出されて、シュートを打たれるが、きわどく外れ、そこから後は後半も名古屋優勢だったと思ってたけど、後で映像で見ると、攻め込まれた場面は結構あったな。ここもやっぱり、ジェフの勢いの無さが目立った感じ。追加点がなかなか入らない展開だったんで、確かにちょっと嫌な雰囲気はあったけど、後半半ば過ぎ、小川の右からのクロスが、ゴール前でぽっかりフリーになってたタマにピタッと合って、きっちり決めて2対0。これでかなり勝ったかなという感じになって、そのまま逃げ切った。大分戦のことがあるから、結構ヒヤヒヤしたけど、この試合はかなり安定した逃切りを見せてくれたと思う。いや、大分戦も安定はしてたけどやられた、と思うんだけどさ(^^;)。

ブルゾは巧いのは分かるし、惜しい場面もあるんだけど、依然フィットしてない感が強い。周囲と噛み合わないと力を発揮出来ないタイプに思え、それには時間がかかりそうな気がする。
アレックスは、阿部を差し置いて、使う理由は、この試合でも分らなかった。残り10分くらいで痛んで阿部に交代したが、重傷ではなさそう? でも、次は阿部を使った方がいいと思ってるけどね。
ジョシュアはやっぱり素晴らしかったな。広く動いてよく球に絡むし、プレー一つ一つに気が利いているし、キープ力もあるし。

ジェフはかなり重症っぽく、そういう意味でも名古屋は絶対勝たないといかん試合で、それをきっちり取れたのは良かったと思う。ジェフはかなりやばそうだな。
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試合後、ピクシーはえらくご機嫌だった。
勝ったとはいえ、多分に相手の出来の悪さに助けられた勝ちだったし、下位チームにひとつ勝っただけなのに、スタンドで観戦してるオヤジと一緒かい、みたいな(^^;。とはいえ、苦しんでいるから、嬉しい気持ちはわかる(^^;。
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J1リーグ第22節横浜対大宮

2009.8.19(水) 19時半 ニッパツ三ツ沢球技場
観客 11025人 主審 村上伸次

JSPORTSの録画中継を録画で見た。

立上がり、横浜が速くて厳しいプレスを掛けてきて、大宮は耐えるしかない状態。その間に、CKから渡邊に先制ゴールを食らう(11分)。
横浜の勢いは前半半ばくらいに緩んで、その後は大宮もそれなりにやりたいことは出来てた感じだったし、内容的には五分の試合運びだったと思うが(前半終盤から後半半ばは大宮優勢じゃなかったかな。主税が下がって(58分)、横浜が山瀬を入れたあたり(60分)で、ある程度横浜に優勢が戻った印象)、最初の失点が重くのしかかって、そのまま横浜が逃げ切り。
大宮はラファエルが前線でそれなりにポイントを作っていたし、石原もスピードを見せていたけど、連動がなくて崩し切れなかった感じ。ラファエルが新加入なので、まだ噛み合ってない面はあったのかもしれない。もしくは横浜がうまく守ったというべきなのか。
(2009.8.22)

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J1リーグ第21節大宮対磐田

2009.8.16(日) 18時 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
観客 12948人

随分久しぶりのような気がする大宮の試合の生観戦。熊谷だが。
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中盤は磐田が優勢で、セカンドはほとんど拾われていたが、例によってマトが立ちはだかって、ゴール前のFWには有効なボールをほとんど入れさせなかったから、磐田はほとんどシュートを打ててなかったはず。とはいえ大宮も、低い位置で構える石原・藤田にボールは渡るものの、そこからでは彼らはほとんど何も出来ない状態で、可能性の感じられるシュートを打てない状況はこちらもどっこいどっこい。
それでも磐田は25分に、中盤の優位を生かして左から山本修が切り込んで中へ送り、逆サイドから入った西が決めて先制。(間にイグノが触ってたみたいだ)
後半、大宮は藤田に代えて新外国人ラファエルを投入。身長はあるし、結構器用。よく動く。12分、右サイドで主税がフリーでボールを持って、ゴール前へ長いクロスを送ると、ラファエルが決めた、と思ったら、シュートを撃ったのは交錯した那須だったらしい(^^;。オウンゴールだったが、とにかく同点。大宮はその後、石原をドゥドゥに代えたが、こちらは今一つの出来。磐田も、イグノに今一つ力強さがなく、 FW陣不発のまま、同点で試合終了。
大宮の収穫は間違いなくラファエル。何試合か見ないと分かんないだろうけど、もしかしたら、中盤が負けてても、クロス1本でなんとかしてくれる存在かもしれない。
前半は磐田の勝ちで妥当と思ったし、全体的にも磐田優位の試合だったとは思うが、ラファエル効果で追い付いたのも順当な感じだった。
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ハーフタイムに45発の花火が上がったが、神宮の300発を見慣れた目には、ちょっと寂しさが。まあ、運営規模の違いがあるから、仕方ないけど。とはいえ、観客数は、神宮の入ってない日の試合に比べれば、実はそう大差なかったりするが…(^^;。

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J1リーグ第21節名古屋対川崎

2009.8.15(土) 19時 瑞穂陸上競技場

NHKBSの生中継で見た。

一言で言えば準備不足に見えた。ブルザノビッチをどう使うのが最適なのか、見極めがつかないまま起用して、うまくいかないと布陣をコロコロ変えて対応。そんなことに対応出来るほど器用なチームじゃないし、中途半端に組織的なサッカーをやってるから、うまい選手一人放り込めば何とかなるというチームでもないし、迷走しているうちに前半半ばに、中盤でボールを取られて、ジュニーニョに抜け出されて失点。その後も、川崎に何度も決定的なシュートを撃たれたのを、楢崎が止めまくって、0-1で持ちこたえていたが、後半半ばにとうとう、またジュニーニョに決められて(決定的なシュートを楢崎が弾き返したが、ジュニーニョにさらに弾き返されて決められちゃった)、決定的な0-2。
名古屋も決定的な場面はなかったわけじゃないけど、マギヌンを中心にシュートを外し倒し。シュートチャンスがあっても撃たずに、横パスしちまったりするし。せめて中盤でパスカットしてゴール前へ持ち込んだ時くらいは、コースが開いてないように見えても、撃って終って欲しいよな。大切に行ってるつもりなのかもしらんけど、横パスで結局シュートも撃てないままじゃあ、欲求不満しか残らない。
ジョシュアは頑張っていたけど、布陣が混乱してる状況ではゴール前の連携もバラバラで、悲壮感が漂っていたなあ。ヨンセンの代わりにジョシュアが入ることで、やっと形が見えてきたのに、これじゃあ、またやり直しだよ。

バキは安定感がまるでなくて、増川でもいいんじゃねえの、という感じだったし、さっそく先発起用されたアレックスも、気のきいたプレーがひとつもなかったとは言わないけど、阿部の代わりに起用するほどの出来だったとは思わなかったな。

いまいち勝てないにしても、復調の気配はいくらか見えてきてるかなあと思ってたが、この調子だとどうなることやら。

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イースタンリーグ 西武対ヤクルト(8/14)

2009.8.14(金) 12時 西武ドーム

今年は交流戦では行き損なった西武ドームに、イースタンリーグで行ってきた。試合後に野球教室があるとかで、チケット売場が大行列。中に入ってみると、そうでもなかったけど。
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西武先発の長田はかなり出来が悪く、3回には2死満塁まで攻めたが無得点。しかし4回から出て来た許銘傑から4回に鬼崎がタイムリー。5回には志田がタイムリーで2対0。
うちの先発は赤川で、立上がり、毎回四死球でランナーを出していたから、大丈夫かよという感じだったんだけど、次第に安定。というか、四死球はあってもヒットを打たれない。6回以降は体力的にキツいよな、と思ったが、6回7回もノーヒットで乗切った。まさか? さすがに8回になるとドキドキしてきてヤバかった(^^;)。1死はすんなり取ったが、代打野田に四球を選ばれ、大崎にとうとう右前に運ばれた。さらに浅村に四球を出した所で交代。体力的に限界だったと思う。でもよく投げたよ。木田がリリーフし、平尾の内野ゴロを内野陣が気迫の守備で、ゲッツーに取ってここは切り抜けた。
9回裏も木田が相変わらずの出来で、ランナーを溜めて、三振捕逸の間に1失点したが、西武の拙攻にも助けられて、2対1でなんとか逃げ切った。赤川に勝ちが付いてよかった。
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ここんとこ見てる限り、赤川はかなりいい。ただ、球速がせいぜい135kmってのは、やっぱりちょっと物足りないのと、今日も四死球は多かったし、制球力ももう一段階上げる必要があるんじゃないかな。
今日は好投したにしても、今のままだと、1軍ではせいぜい高市レベルじゃないかと思うんだけど、うまく磨ければ、かなり期待できそうな気がする。というか、期待させて欲しい!!

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感想「毒蛇の園」

「毒蛇の園」 ジャック・カーリイ 文春文庫
カーソン・ライダーもの3作目。
女性記者が残虐に殺害された事件をライダーと相棒のノーチラスが捜査していくうちに、猟奇的な連続殺人に気付く。背後では精神異常者と思える謎の人物の暗躍が始まっているという話。
プロットはしっかりしているし、それなりに読ませるんだけど、プロットよりはサスペンスの方が印象が強くて、そっちで読んだという気がする。あと、作者の手つきが気になる箇所が多かったと思う。キンキャノン一族の描き方なんか、実態が見える前から、胡散臭過ぎるし、ローガンについても、かなり不自然な感じ。
レギュラーな登場人物についても、ジェレミーは言及のみで全く登場しないし、微妙な雰囲気だったクレアとの関係をきっちり割り切ってしまおうとしているし、2作目に引き続いて、1作目を特徴づけていた不安定感のある背景を、どんどんきれいに整理してしまおうとしている感じがある。ミステリとしてのプロットを軸にして、シリーズ小説を書いていこうと思っているのであれば、それは間違った方向ではないかも知れないが、シリーズの特徴が消えることにもなりかねない気がする。なんだか、普通のサスペンス小説になっちまったな、という感じがあるんだが、大丈夫なんだろうか。まあ、次作ではジェレミーが本筋に登場するようだけれど。

法月綸太郎が解説で書いている「謎解き小説」という言い方は当らないんじゃないかと思う。自分の感覚では、「ミステリ」だったら、この程度の謎解き的要素や伏線はあって当り前で、無いものが「ミステリ」とされていることの方がおかしい。しかも、上記した通り、本書はプロットよりもサスペンスで読んだという印象が強い。最後の方にある仕掛けの部分を読んで、ああそう、まあ、それもありかな、という程度の印象しか持てなかったことは、法月が書いているような切り口に対して致命的だと思う。謎解きのインパクトが乏し過ぎて、それが重要だとは全然思えなかった。「謎解き」を強調する小説なら、もう一段上の複雑さが欲しい。あくまでも個人的な感想で、誰もがそう思うかどうかは分からないけれどもね。
翻訳ミステリの売行きが悪いので、サスペンスのファンと本格のファンの双方にアピールしたいという、営業的な解説なのかも知れないという気もするが…。

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セリーグ ヤクルト対横浜(8/13)

2009.8.13(木) 18時 神宮

一昨日、途中で帰ったらサヨナラ勝ちで、しょうがないとは思ったものの、やや消化不良気味にはなってしまったので、今日も行くことにした。
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プレイボールから見てたが、先発・高市と聞いて、それはありえなくね?と思った。やっぱり、ありえなかった(-_-;)。制球が命のピッチャーなのにボール先行で、カウントを悪くして打たれる。2回表1死で、三浦にタイムリーを打たれた所で交代。
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後を受けた萩原も、その回を抑え切れずに0対5にしちまったのは、まあ、しょうがないとしても、3回以降も毎回不安定。辛うじて持ちこたえてたが、5回にとうとう2失点。6回はヘチョンで、初球を内川にレフトスタンドへ運ばれた後、シングルヒット5本続けられ3失点。
打つ方も全然ダメ。相手が苦手の三浦だから、2回に0対5になった時点で結果は見えてて、帰ってもいいくらいだったけど(^^;)、それもあんまりだから 8回までは残ってた。一応5回に、横浜のショート石川が武内のフライを落球してくれて、1点恵んでもらい、8回には慶三のヒットから、エラー (あれがエラーってのは、ちょっと厳しいかなと思ったけど。突っ込んだ下園の果敢さを褒めたい気がしたが)も絡んだが、青木の執念のヒットでもう1点。2 対10で8回終わったとこで撤退。結局また途中退場だけど、今日はさすがに消化不良はないだろと思った。
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帰って結果を見たら、9回にも3点取られて最終2対13。神宮を後にする時、背後になんか、不穏な気配があるな、と思ってはいたんだけど。今日の帰り時は適切だったな(^^;。まあ、今日は高市を先発に据えた時点で、負けは半ば覚悟していた試合だったんだろう。
もっとも横浜も、毎回得点とか、最多得点とか、なんかすげえ記録でも生まれそうかな、という気配はあったけれど、結局、単なる大勝止まりだったね。先発全員安打にはなったはずだけど。

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セリーグ ヤクルト対横浜(8/11)

2009.8.11(火) 18時 神宮

神宮に18:40頃着。
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3回裏2対0、1死2塁だったかな。見ているうちにヒロヤスのタイムリーで3点目。スコアボードと4回のピッチング見てると、先発の石川も好投ぽかったし、快調な滑出し。
だったんだけど、5回に石川は2死から3連打食らって1失点。雲行きが怪しくなってくる。5回にはランナー2人置いて佐伯に同点タイムリー。やれやれ。
打線は4回以降立ち直った寺原に6回まで抑え込まれ、7回によーやく2死満塁まで攻めたが点にならず、8回9回も得点圏までランナーを持って行ったが無得点。ズルズル延長。
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10回表、マツケンが1死から下園にライトへ放り込まれて3対4。これでおしまい、と思ったら、10回裏先頭の青木が死球、2盗のあとデントナのタイムリーで同点。でも後続なく10回終了。そこで撤退。最近、くどい試合が多過ぎるわ(-_-;)。ここんとこ、観戦4試合中3試合が延長突入。全部途中退場。
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今日はなんか、手堅く点を取りに行こうとして、バントでみすみす1死くれてやって、墓穴を掘っていたような。苦手の横浜が相手だし、連敗中だから、強気に出にくい面もあるんだろうけどさ。
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で、11回裏に青木のサヨナラヒットで勝ったらしい。打順的に11回ではケリがつかなそうだな、と思ったから、途中で撤退したという面もあったんだが…(^^;。まあ、いいや。
ちなみに先制点は青木のホームランだったようで、最初と最後に決めたわけですかね。

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JFL後期第6節横河対ソニー仙台

2009.8.8(土) 18時 夢の島

横河は開幕戦?以来。その時は、華やかなパスサッカーをしてたという印象があるし、今年は調子いいみたいだから、結構派手な試合をするのかなと思ったけど、立上がりはソニー仙台が主導権を握った。前で11番・町田が走って、横河のバックラインを脅かし続け、それを軸に攻めるという思想もはっきりしてた感じ。それでも開始 10分に左サイドからパスを繋いで、横河がなんとなく先制してしまった(^^;)。それで流れが変るかと思ったけど、あんまり。立上がりほどの攻勢はなくなったものの、ソニー優勢な感じで、それでも横河は当りのあるGK飯塚を中心に凌いで1対0のまま折返し。
後半はキックオフと同時にバックスタンド後方で花火が上がり始め、観客がそっちに気を取られてる隙に(^^;)、ソニーの速攻が決まって、開始 30秒で町田が同点ゴール。後半はそのままソニーペース。23分には右からのクロスを逆サイドで折返したボールに24番・澤口が飛び込んで逆転。
その後、主審が転んで足を痛めて、審判が入替えになるアクシデントがあったり、背後のライブ会場から聞こえる葉加瀬太郎の演奏がいよいよ盛り上がったり、花火はがんがん上がり続けたり、(観客が)集中を維持するのが難しい状況で(^^;)試合は進み、終盤には横河の怒濤の猛攻があったりもしたが実らず、ソニーの逃切り勝ち。
内容的は妥当な結果かな。ソニーはカウンター主体にしても、むやみに縦に蹴らずに、しっかり状況判断して試合を運んでた。横河は後半半ばに交代で高松が入るまでは、とりとめない攻撃に終始してた印象。それでもボールを大きく動かして、ツボにはまれば、それなりにいい形は作れていたけど、それで崩し切れるほど、ソニーは脆くなかったという感じかな。
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感想「迷惑なんだけど?」

「迷惑なんだけど?」 カール・ハイアセン 文春文庫
正義感が強すぎる女性が、無作法な勧誘電話に激怒して、電話を掛けて来たセールスマンを突き止め、性根を叩き直す無茶な計画を立てるが、彼女を含め、奇人・変人ばかりが計画の周辺に集まって来て、大混乱になる話。そこにセミノールと白人の混血で、自身のセミノールとしてのアイデンティティ確立に悩む青年を中心にした話が絡む。

「悪い奴」がいて、ちょっと変だが「いい奴」が、最終的にはそいつらをやっつけるというのが、ハイアセンの小説の基本的な構図だけど、本書に関しては、最初の方はどっちかというと「いい奴」の側の奇矯さが突出していて、誰が「悪」くて誰が「いい」のか、かなり曖昧になっている。このヒロインのようなキャラは、今までの小説だったら、スキンクを筆頭に、やり過ぎだけど、それもやむ無し、みたいな描かれ方だったと思うんだが、スタンスをちょっと変えてきたのかなという印象を持った。
その代わりの肯定的なキャラとして登場しているのがヒロインの息子のフライだと思う。こういう少年キャラの使い方は、少年小説を書いた影響を感じさせる。
多分、その辺の違和感みたいなものがあったせいで、読んでいて出だしは少しもたついたが、フロリダの無人島に奇人変人が吸い寄せられるように集まって来て、ドタバタが始まると、そこから後は一気に面白くなった。個性的な人物を描くのが相変わらずうまいし、人物の出し入れがよく整理されていて、読みやすい。小説のまとまりという意味では、ハイアセン小説の中で、結構上位の部類じゃないだろうか。

今回の悪役(パイジャック)は、久々にパワフルだったという気がした。あと、まともなようでいて、実はかなりまともじゃないジリアンのキャラが好きだな。

登場人物が「殺意のシーズン」とちょっとかぶり、スキップ・ワイリーの思い出が語られる場面もある。ただし、続篇というのとは違って、基本的には別の話。

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イースタンリーグ ヤクルト対楽天(8/7)

2009.8.7(金) 13時半 戸田

時間が出来たもんで、戸田へ。
雨がぱらぱら来てたりして出遅れて、13時40分頃の到着。もう3回くらいかなと思ったら、まだ1回裏2死で0-0。どういうムチャクチャな展開だったんだよ、と思った後で、昨日の楽天がナイトゲームだったことに気付いた。13時半プレイボールか。
小雨が降ったり止んだりで、結構めんどくさい状況での観戦。
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2回裏に1死からユウイチがバックスクリーン横に放り込んで先制したものの、楽天先発の朝井の出来が良くて、6回まで、それ以外では中尾の死球とヒット以外は出塁無し(多分)。うちの先発の高木も、悪くない出来だったが、5回に中川のツーベースから、バントと内野ゴロで1点失い同点。6回まで投げて降板。
7回表に山田君が登板。中川のセンター前への飛球が、野手陣がお見合いして捕球出来ない、やや不運なツーベースになり、平石のタイムリーで楽天が勝ち越し。その裏、朝井が急に崩れて、無死から四球とツーベース、吉本の2点タイムリーで再逆転。8回表の山田君は、2死取った後、ヒットと四球で1- 2塁。ここで代打礒部にうまくセンター前へ運ばれて同点。しかし8回裏、楽天2番手の渡邉から中尾が右中間を破るスリーベース。ユウイチがきっちりセンター前へタイムリーを打って突き放す。
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9回表は鎌田が登板し、すんなりツーアウトを取って、塩川は平凡なファーストゴロ、と思ったら、斉藤がトンネル。それこそ、小学生でも取れそうなゴロだったぞ(__;)。斉藤は2回にもエラーしてるし、8回も1死3塁の場面であっさり三振するし、いいとこ無しだったね。彼は俺が見てる試合では、総じていつもそうだが…。牧田がヒットで続き、塩川は3塁まで行ったから、やばいんじゃない?という雰囲気になったが、銀次の当りは強かったがセカンド三輪の守備範囲。4-6と渡ってゲームセット。最後の方は、なんかバタバタになってしまったけど、勝ちで終われてよかった。
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帰宅してしばらくしたら、かなり激しい雨が降り始めた。延長にならなくて、助かったよ(^^;

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セリーグ ヤクルト対中日(8/2)

2009.8.2(日) 18時 神宮

久々の神宮。
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プレイボールには間に合わず、18:20頃着、1回裏0対0、2死2塁。が見ているうちに2四死球で満塁。畠山タイムリーで先制。中日先発の中田は乱調らしかった。
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でも、ヨシノリももっと乱調らしかった(^^;)。2回表にあっさり同点。3回表にも4連打を食らって2点を失う。全然ダメっぽかったから、その裏、相川のタイムリーで1点返して、さらにチャンスで打順が回った所で、代えちまえよと思ったが、高田さんは代えなかった。ヨシノリは凡退して、この回では追い付き損なったものの、発奮したのか、4回からは見違えるようなピッチングで6回まできっちり抑えた。で、6回裏に慶三が内野安打で出て、バントと暴投2つ (^^;)で同点。
ここから試合は膠着。力が入るというか、やたらと時間のかかる場面の連続で、結局点が入らないまま延長突入。とっくに9時半回っていたので、9回で撤退した。明日が休みならとことん付き合うけどさあ。元々疲れ気味だった上に、小雨が降ったり止んだりで、さらに気力も体力も消耗したし。
球場出てからはラジオで中継を探して、東海ラジオを拾ったので、途切れ途切れに聞いてたけど、11回表2死まではまだ3対3だった。以降は聞こえなくなり、電車を降りて、また聞こえ始めたら、ちょうど終わったとこだった。しかし、5対6ってなんだよ(^^;)。3対6とかいうならともかく。乱闘騒ぎもあったみたいで、見逃しちゃったのは、残念でなくもない(^^;)
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JFL後期第5節高崎対ホンダロック

2009.8.2(日) 13時 浜川

ホンダロック見たさに浜川へ。

試合は立上がり五分だったが、次第にロック優勢。アルテは展開の綺麗なサッカーをやろうとしてたが、まず当って来るロックの守備に手を焼いてペースを掴めない。久保田のポストプレーとか、試合が進むにつれて、ほとんど封じられてしまった。それでも右サイドの上がりからのクロスでいい形を何度か作り、そのうちのひとつが決まって、前半30分に先制(神谷→吉澤)。
しかし流れはあんまり変らず、むしろ5バック気味に構えていたロックが両サイドを上げて、3バックで攻撃的に出て来て、アルテはいよいよ押し込まれ気味になった。
ロックは、あんまり難しいことはやろうとしてなくて、1対1の優位をベースにとにかく前へボールを運んで、終着点がゴールならOKみたいな印象だったな。決定機の数はアルテよりかなり多く、外し続けたが(^^;)、後半20分に自陣からGK川島がゴール前に蹴り込んだ長いFKから、原田がシュートに持ち込み、決めて同点。アルテのディフェンスは、今日も存在感があったGK田中を中心に、よく踏ん張っていたけど、ここは持ち堪えられなかった。
終盤は双方点を取りに行って、めまぐるしくボールが行き来する展開になったが、バタバタになってしまって決め手を欠き、そのままドロー。流れ的にはロックが勝ち損なった試合と思うけど、追いつかれちゃったアルテの方が不満は残る結末だったかな。まあ、妥当な結果だったか、という気はする。

ロックは強さも巧さも感じなかったし、結構えぐいファールも目立ったが、粘り強かった。なんとなく大分を連想した。
今年のアルテは強いとはいっても、そういう相手にきっちり勝てるほどではない、ということかな。まあ、そこまで巧くもないしね(^^;)。でも、引分けで残念がれるってのは、去年とは大違いなんじゃないのかな。

屋根の下には入れなかったので、小降りの雨が降ったり止んだりで、ちょっとめんどくさかったが、強い降りに見舞われずに済んだのは助かった。
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「築城せよ!」

なんとなく流れで見に行った映画だけど、えらい面白かった。猿投が舞台ってのも微妙にツボだ(^^;)。見るまで知らなかったんだけど。

猿投の城跡に城を再建しようとする歴史学者を中心とするグループと、工場を誘致しようとする市長が争っている中に、かつてそこに城を築こうとして、半ばで命運尽きた武将の魂が甦って、築城しようとする話。ムチャクチャなコメディだけれども、話の細部をおろそかにしないことで、そんなアホなで終わらせない、ギリギリのリアリティを確保してるとこがいい。悪役の市長の側にも理がある所を設定することで、一面的な話にもなっていないし、地方の荒廃のような所にも目配りがある。
猿投の宣伝映画みたいな所もあるが、どういう成立ちの映画なのかね。とりあえず、愛知工業大学50周年記念映画だそうだが。記念事業にこういう映画ってのは気が利いてるな。エキストラで学生が使えるし、学生も結構喜んで出てそうだ(^^;)。

豊スタ行くのに、猿投行の電車には結構乗ってるけど(なので、微妙にツボだったわけだが)、終点まで行ったことはないんだよな。今度行ってみるか。この際、城跡まで(^^;)。

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イースタンリーグ ヤクルト対湘南(8/1)

2009.8.1(土) 13時 戸田

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13時5分には戸田に着いたが、1回表が3人できっちり終っていて、1回裏から見ていた(最近、このパターンが多い)。
湘南先発は吉川。1回裏に梶本、中尾、武内の3連打で1点先制。3回裏にも武内のツーベースを上田が返してもう1点。今一つ攻め切れてない感じはあったけど、とりあえず優勢に試合を運んでた。
うちの先発は赤川で、5回までは安定感のあるピッチングで無失点。6回、疲れが出たか、やや乱れて、関口のスリーベースで1失点したが、上々の出来じゃないかな。赤川はこの回で降板。
6回裏に湘南2番手の桑原謙が制球に苦しんでるのを攻略して、鬼崎が2点タイムリーで突放す。7-8回は山田君がきっちり抑えて、9回に石井弘寿が登板。これで勝ったなと思ったが…。
弘寿は1死後内野安打、野選で1-2塁にされ、代打野口にセンター前へ打たれてまず1点。さらに大西に左中間ツーベースで同点。斉藤秀三振で2死としたが、野中にセンターオーバーのツーベースを食らってついに逆転…。ピッチャー鎌田に交代となり、鎌田は続く松本に内野安打を打たれて、さらにもう1失点。後の用事があるんで、そこで撤退した。
弘寿が崩れたのは、打ち取った当りの飛んだコースが不運だったり、守備の乱れも絡んでのものなので、気の毒だった面はあるけど、もう少し持ち堪えて欲しかった気はしたなあ。セットアッパーなんだから、ある程度の修羅場には持ちこたえてもらわないと。
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それにしても、ひでえ結末の負け試合だ、と思ってたんだけど、確認してみたら、9回裏に追いついて、11回裏にサヨナラ勝ちしてら(^^;。まあ、よかった。もっとも、9回ですんなり勝ってなきゃいけない試合だから、サヨナラを見逃したことは、それほど悔しくもないけどねえ。

ちなみに武内が2軍落ちしていたのは知らなかった(後日訂正:落ちてたわけではなく、調整での出場だった模様)。ネクストの時に、バックネット前まで来て素振りする姿を、久々に見た。バッティングはさすがに貫禄があったな。
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J1リーグ第20節新潟対大宮

2009.8.1(土) 19時 東北電力スタジアム

JSPORTSの録画中継の録画。

契約の関係でペドロ・ジュニオールを欠いて、攻撃の迫力が乏しい新潟は、マトを出場停止で欠いた影響もあって、守備意識が高くなっていた大宮の布陣を、有効に崩すことが出来なかった。それでも何度か作った決定機も、マルシオ・リシャルデスや松下が不発。後半半ば、FKから矢野のシュートが、江角を外して枠に飛んだやつも、波戸がライン上でクリア。多分、これが両チーム通じて、一番決定的な場面。
大宮については、神戸戦も実はそうだったけれども、速い攻撃を仕掛けようにも、前線にうまく収まるようなボールがそもそも出ない。石原・藤田の抜け出しも封じられていたので(新潟も警戒してケアしてた感じ)、主税の意表を突いた動きや、ハヤトのミドル(割と惜しいのはあった)くらいしか得点の可能性はなかったが、この辺が滅多に決まらないのはデフォルト。
結局スコアレスドローで、ほとんど見るべきものもない試合だった。
(2009.8.5)

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J1リーグ第20節大分対名古屋

2009.8.1(土) 19時 九州石油ドーム

JSPORTSの録画中継の録画で見た。夜の川崎戦のBS生中継の前に急いで。あんまり気は進まなかったけど、見ないわけにもいかんし。

立上がりは大分が速いボール廻しを見せて、ちょっと押し込まれ気味かな、と思ったけど、徐々に流れを掴んで、前半半ばにジョシュアがゴール。左からの玉田の折返しから直志がシュートして、阻まれてこぼれた所を押し込んだもの。ジョシュアはいい。点を取れるだけじゃなくて、献身的によく動いてくれる。本当にヨンセンに近いものがあるな。
芝がボロボロなのと(聞いてはいたけど、ほんとにヒドい。走った跡がえぐれて残っていくんだもんな。以前、トヨスタで似たような状態になってたことはあるけど、あの時もここまではヒドくなかったような)、大分のえげつないディフェンスと、水曜にナビ杯があった後で、インターバルが短かかったことと、中継のアナウンスで蒸し暑いということもしきりといわれていたし、悪条件がいろいろ重なった影響だったんだろうと思うが、名古屋はそんなに勢いのあるサッカーは出来てなかったけど、少なくとも、大分に対してずっと優位は保っていたし、大きくサイドチェンジして攻めたり、回数は少なかったけど、いい攻撃の形を見せる場面もあった。
最後の方も、状況も考えずに攻めに行ってたとか、そんなこともなくて、残り時間を冷静に判断して運んでいたし、93分までは、これで負けちゃうってのが信じられないような試合だった。でも、ロスタイムが残り1分になった所で、サイドから入った長いクロスが、高松に合ってしまって同点。マークが外れてたとはいえ、多分に事故。その後の逆転ゴールは、名古屋にはありがちというか…。
確かにこれはホラーショーだわ。

まあ、ピチブーへの餞別くらいに思っとくしかしょうがないね。後半半ばで負傷退場して、そのまま引退発表。負傷したのは、名古屋のFKでゴール前へ走り込んで来たマーヤをブロックしての接触プレーだったみたい。いろいろ感慨を覚える場面だった。
ピチブーにはいい思い出もいろいろあるし、お疲れさんという感じだ。
(2009.8.15)

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感想「愛は血を流して横たわる」

「愛は血を流して横たわる」 エドマンド・クリスピン 国書刊行会
ジャーヴァス・フェンもの。
原題(Love Lies Bleeding)のほぼ直訳ながら、すごいタイトル(^^;。解説によると、花の名前らしい。小説自体は、タイトルから想像するような愛憎ドロドロの内容は皆無で、ラヴという人物が、血を流して横たわるだけ。むしろ、美しい田園風景の描写があって、田舎でのんびりくつろいでいるような雰囲気の小説。
とはいえ、パブリックスクールを舞台に、女生徒の失踪に始まり、次々殺人が起きる血なまぐさい話ではある。いくつもの事件が絡み合っている割には、構造は単純で必然性があり、水増し感がないところは「白鳥の歌」同様で好感が持てた。
ひとつのアリバイトリックが解明されることで、イモヅル式にいくつかの真相が見えて来るあたりは巧い構成だと思うのだけど、説明がやや冗長で、鮮やかさが伝わりにくい気がした。それも含め、結末の解決の部分は、全てフェンが口頭で説明する形になっているので、ややだらだらしている感はある。
ちなみにトリックは、それは分かんねえよ、と思う類いのものだけど、当時(1948年刊)のイギリスでは常識的な知識だったのかな。
ドタバタ喜劇的なストーリー運びが、今回も楽しかった。クリスピンはやっぱり面白い。登場犬のメリソートはいい味を出していたので、この結末は必要以上にかわいそうな気がしたが、本人?にとっては、これはこれで満足かも知れないな。

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感想「日本人の誇り」

「日本人の誇り」 雁屋哲 飛鳥新社
「美味しんぼ」の原作者がオーストラリアに移住した時に、太平洋戦争当時、日本がオーストラリア本土に攻撃を仕掛けていたことを知って、オーストラリアと日本の太平洋戦争への認識のずれを痛感し、当時、オーストラリア、マレーシア、シンガポールで日本軍が何をしたかということを調べたいきさつをまとめたもの。

おおざっぱにまとめると、日本は太平洋戦争以前と、戦後の荒廃から立直ったことに関しては、世界に誇れるものを持っているが、日本軍が太平洋戦争で行った残虐行為が、それを主張出来る立場を破壊してしまった。「日本人の誇り」を取り戻すために、あの時代にやってしまったことをしっかり認識した上で、後始末(アジアを侵略したことを認め、謝罪し、個人に賠償)するべきだ、ということを言っている。

納得しやすい論旨ではあると思うが、少し話を単純化し過ぎていないか、という気はする。たとえば、個人に賠償という点をとっても、いまさら、被害者に確実にそれが渡るのか?ということだけ考えても、そんなに単純なもんじゃないだろうと思うし。
そもそも、太平洋戦争以前の日本が、それほど立派だったのか、という点にも疑問がある。琉球や蝦夷に対してやってきたことなんかを考えても、単に機会がなかっただけで、太平洋戦争の時代だけが異常だったと、本当に言い切れるのかどうか。
ただ、あの時代に日本がやったことを、しっかり認識するのが、重要なとっかかりになるのは確かだと思う。たとえば、著者は「皇国史観」が根源にあると言っているし、それは的を射ている気がするけれども、そうであるなら、なぜそういう思想が信奉されて、そういう結末に至ったかということを明確化にした上でなければ、二度とこんなことは起きないということを言っても、外国に納得させるのは難しいはず。
日本軍は侵略なんてしなかったという主張は、かなり声高に述べられているし、要人がそういう発言に軽々しく同調するような気配を見せることもあるから、そもそも、日本の国としての公式見解は分かりにくい。それではなおさら外国から信用されないわな。内側に居ても信用出来ないと思うもの。
もし、「侵略してない」が公式見解だというのなら(個人的にありえないと思うが)、それを納得してもらえるだけの説明をする必要があるはずだが、それもやっているようには見えないし。まあ、侵略してないと言ってる人たちは、それをやれと言っているのだろうけど。

ちなみに本書は1995年の刊行なので、ちょうど村山富市が首相だった時期ということになる。不戦決議とかがあった微妙な時期かな。
で、この後、根拠もなく「日本人の誇り」をやたらと主張したがる時代が来るわけだが、この著者はそれをどう見ていたんだろうか。

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