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感想「クラシックな殺し屋たち」

「クラシックな殺し屋たち」 ロス・トーマス 立風書房
パディロ&マッコークルもの3作目の再読。これもほとんど中身を覚えていなかった(^^;。

二人が成り行きで、やり手の殺し屋を向こうに廻して、アラブの小国の王様になるはずの男の身辺警護をすることになる話。
プロットは、作り込まれているにしても、ロス・トーマスの印象からすると、意外なくらいすっきりしているし、主要な登場人物が絞り込まれていることで、人間関係もわかりやすく、そういう意味では無条件に面白く読めた作品。3作の中ではベストかも。ただ、このわかりやすさは、3作目だから、ということも言えそう。パディロとマッコークルの人物像、二人の関係が、先行作によって充分理解されている前提で、省略されている部分はかなりある。基本的にシリーズものというのはそういうものだけど。逆に言えば、先行作が充分読まれていない状態では、この小説の面白さが伝わり切らない可能性もありそう。自分が初読時、「冷戦交換ゲーム」と本書を、どういう順番で、どういう間隔で読んだか、全然覚えてないが、こんなに接近した時期に続けて読んだわけではないのは確か。だから、多分、今回の方がその時よりも面白く読めたんじゃないかと思う。しかも今回は、「暗殺のジャムセッション」まで、まとめて読んでいるんだし。もっとも前回も、充分面白く読んだという記憶だけは残っているが。
(後日追記:初読時も順番通りに一月くらいの間隔で読んでいたことが分かったので、上の記載は当らないかも知れない)

登場人物があまり多くないことで、一人一人のイメージがくっきりしている。特にヴァンダ、と言いたいところだけど、一番印象に強く残ったのはアマンダだな。それでこそ、小説の後半部も生きて来るわけで。

邦題が良いと思う。この小説のテーマそのもの。原題の「The Backup Men」はちょっと素っ気ない感じなので(裏の意味があったりするのかも知れないが)、そこから離れてよく付けたと思う。もっとも、この素っ気無さも、ロス・トーマスらしくはあるようにも思えるが。

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