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感想「モーターサイクル・ダイアリーズ」

「モーターサイクル・ダイアリーズ」 エルネスト・チェ・ゲバラ 角川文庫
チェ・ゲバラが1950年代の初め、23歳から24歳の時に、友人と南米諸国を旅した時の旅行記。後年の彼の人生につながるような箇所が皆無というわけではないけれども、基本的にはこれは、アルゼンチンの中産階級の青年が、ふらっと出かけた放浪的な旅の記録以外のなにものでもないように思えた。「モーターサイクル」といいながら、バイクは早々に壊れ、以降の交通手段は主にヒッチハイク。金もほとんどなくて、行く先々の人々の好意にすがりながらの旅なので、エピソードには事欠かず、そういう所が普通に面白い。(ただ、翻訳がかなり堅い。原文も適当で、訳しにくいのかも知れないが)

ちなみに、バイクでは転んでばかりいたようなので、大事故に遭う前に、早々に壊れて良かったのかも知れないね。

今のアルゼンチンを考えると、あまりピンと来ないけど、当時のアルゼンチンは、南米の中では、豊かさと自由さで、憧れを持たれている国だったようだ。そういう国が(一時期よりは持ち直しているようだけど)、どうしてあんな風になってしまったのかなと思った。実際に目の当たりにしているわけじゃないから、本当の所がどうなのかは、分からないけれども。相対的な要素もあるから、今の日本を基準に考えるのは間違いだろうし。
あと、そういう国で、中産階級の中で育ったゲバラが、どうしてああいう人生に向かったのか、ということにも、興味をそそられる。旅先で見た南米の現実が、旅先での一時の感傷を超えて、それだけ強く印象に残ったということなのか。本書を読んだ限りでは、その部分はそれほど強烈には伝わって来なかったが。
ゲバラが、思っていた以上に、元々は普通の青年だったんだな、ということの方が、むしろ印象的だった。ただ、彼が無鉄砲な冒険心を持ち合わせていたことは読み取れるし、それが彼を革命家に向かわせた一つの要因だったのは確かだろうな、という気はする。

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