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感想「ババ・ホ・テップ」

「ババ・ホ・テップ」 ジョー・R・ランズデール ハヤカワ文庫
「現代短篇の名手たち」という短篇集シリーズの1冊だが、本書収録作品の中では、短篇らしいアイディアで引っ張るタイプの小説は、いまひとつの出来に感じられた。この作家は基本的には長篇作家なんじゃないのかな。よい出来と思えるものも、長篇を読んだ時の印象に似ているタイプの小説だ。多分、「審判の日」が本書中ではベスト短篇だと思うが、これも、かなり長めで、長篇的なドラマチックな造りだったりする。
「恐竜ボブ…」や「ゴジラ…」みたいな、楽しめる軽いアイディア小説もあるけれども、それがこの作家の本流とは言い難い感じ。
とはいうものの、「草刈り機を持つ男」みたいな変な味わいの短篇は、彼独特のものかな、という気はする。コメディとホラーの間を綱渡りしてるような感触。それは「ステッピン・アウト」にも言える。味付けがかなりどぎついので、好き嫌いは分かれると思うが(自分自身、どっちとも言えない気がする)、オリジナルな感じがする。そういう特徴的な短篇を書く能力はある作家だと思う。
冒頭の「親心」は、あんまり感心しなかったが、「EQMM」に掲載されるのが夢でそれを目指した短篇と聞くと、いかにもそうだな、と思った。以前から思っているが、ランズデールには、妙にかわいらしいところがあるな。

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