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トップリーグプレーオフトーナメント 三洋電機対東芝

2010.1.31 14時 秩父宮 晴

 三洋電機ワイルドナイツ 0-6 東芝ブレイブルーパス

プレーオフ決勝戦。

序盤から東芝が押しっ放し。10分にとりあえずという感じでヒルのPGで3点先取。その後も押し続けたが三洋のディフェンスが粘りまくってトライを許さない。東芝は前半最後にPGでもう3点積んだだけ。
後半も東芝優位の展開は変わらなかったが追加点はなく、残り20分を過ぎたあたりで、ようやく三洋に流れが行き始めた。残り10分を切ったくらいからは東芝ゴール前で押し続け、東芝が反則の繰返しでシンビン、1人退場になったから、三洋が一気に優位に立ったと思ったんだが、今度は東芝のディフェンスが粘り抜き、ついに三洋の得点を許さず逃げ切った。6対0というのは、久々に見たロースコアのような気がする(トップリーグ最少得点だったらしい)。

三洋は、今一つ攻め手が薄い感じで、北川のインフルエンザの欠場がやっぱり痛かったのかな。トニー・ブラウンも、途中まで、ちょっと微妙な感じだった。東芝の方が、三洋のディフェンスにてこずってはいたものの、持ち味は出せていたんじゃないかと思う。その辺が勝敗の分れ目だったかと。それにしても、双方のディフェンスの踏ん張りが凄くて、緊張感のある試合だった。
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トップチャレンジ第3節 NTTコム対豊田自動織機

2010.1.30 14時 秩父宮 晴

 NTTコミュニケーションズ 38-35 豊田自動織機

両チームが来季の昇格を決めており、勝った方が日本選手権に進む一戦という意味合いしかない試合。だからまあ、第1試合ほど切迫感のある試合じゃないし、純粋に面白い試合が見れるかなと思っていた。

立上がりは織機が攻めて、SOウィリアムスの巧いキックパスから4分にあっさり先制、と思ったらオフサイドだったが、2分後にトライで結局先制。 NTTにはかなりきつそうな展開に見えたが、織機は自陣で簡単に反則し過ぎ。それはNTTの思う壺だというのを知らなかったのかな。君島のPG3発で27分にNTTが逆転。29分にはCTBネルが自陣深い位置でインターセプトして、そこから60mくらいを走りきり、トライを決める(あんまりそういうプレーに向いてなさそうな体格で、トライ後、かなり長いことゼーゼーしていた(^_^;))。その後、君島がもう1本決めて、17対7で折返し。
後半はまた織機ペースで始まり、ウィリアムスが自力でトライ(織機の攻撃は本当に彼が全てみたいな感じだった)。まだ分からない雰囲気になった所でNTTはFBにジェラードを投入。今日のジェラードは面白かった。入っていきなりトライを決めたかと思えば、見事な上手投げでペナルティを取られ(オフサイドか、オブストラクションか)、それを起点に失点(^_^;)。キックはむちゃくちゃ飛ぶが、猛然とタックルに突っ込んで軽く外されたり(^_^;)。ジェラード効果で?妙に乱れた試合になって、39分に織機がヴァカ(以前ワールドで見た記憶がある)のトライで38対35に追いすがる。残り30秒を切ったところで、君島がゆーっくりキックオフ態勢に入り、ホーンが鳴るのを聞いて蹴り出した。気持ちは分かるけど、ちょいとつまんない終り方だったが、これでNTTが日本選手権進出し、次の相手は東海大。

NTTはジェラードが入っちゃうと、キックは彼が蹴るんで(コンバージョンは君島が蹴ってたが)、普通のチームになっちゃって、ちょっとつまらない。もっとも来季のトップリーグで残留したいんなら、今までみたいな試合運びじゃ無理だろうけれど。
織機は個人の当りは強いがちょっと雑だった印象で、ドコモと似ていたようにも思う。それがトップウエスト風の試合運びなんだろうか。そういえばホンダや近鉄もそうかも、という気がするし。イーストのチームの方が形はきれいだが、少し線は細いかもしれない。
にしても、どっちのチームも来季のトップリーグではかなり苦労しそうな気がする。
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トップチャレンジ第3節 横河武蔵野対NTTドコモ

2010.1.30 12時 秩父宮 晴

 横河武蔵野アトラスターズ 29-23 NTTドコモレッドハリケーン

勝った方が近鉄との入替戦に進む一戦。

序盤はドコモに勢いがあって、SO伊藤のキックを起点に試合を組立て、25分までにT2PG2で16対0とリード。横河は縦のスピードくらいしかアドバンテージがない感じ。それでも32分にスピードを生かして大きくゲインした所からラインアウト、モールで最後はサモが押し込み16対7。
後半は開始直後にドコモのノックオンから横河が一気に攻めてトライを取り、流れを掴んだ。11分までに3トライで逆転して16対26。ドコモの勢いが鈍った分、前半から優位にあったスピードが生き始めた感じ。あと前半からそうだったけど、ドコモは全体的に雑で、簡単にボールを失い過ぎてたように思った。それでも20分過ぎにドコモがトライで7点返し、その後の横河の加点はPGの3点にとどまったから1トライで逆転可能な6点差で終盤。ラストプレーではドコモが押し込み、あと2mくらいの所まで持ち込んだがそこでノックオン(ペナルティ絡みでちょっと微妙な雰囲気だったが…)。横河がなんとか逃げ切った。

今年は近鉄を見てないんで、分からないところはあるけど、このくらいの出来じゃあ、入替戦で横河が勝つのは難しいんじゃないかなと思った。
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トップリーグプレーオフトーナメント 東芝対サントリー

2010.1.24 14時 秩父宮 晴

 東芝ブレイブルーパス 35-24 サントリーサンゴリアス

プレーオフ準決勝。
東芝は開幕戦以来見てなかったが、今季はあんまり安定して勝ててないイメージだったので、サントリーの勝利は堅いんじゃないかと思っていた。
立上がり、東芝が凄い勢いで攻めてたけど、気負い過ぎてるような感じがしたのと、スクラムが全然うまく行かなくて、攻めてる割に主導権が握れず、 20分に縦に細かくつないで先制したものの、25分過ぎからサントリーに立て続けに3つのトライを決められてあっさり逆転されたから、やっぱり、という感じだった。
でも後半序盤にLOの望月が抜け出して決めたやつが、ビデオ判定を経てトライに認定され、10分過ぎには、サントリーのノックオンをとっかかりに同点トライ。15分にはFB立川の個人技で逆転トライ。後半はスクラムも安定して、あまり隙がなくなってた感じ。逆にサントリーは、好機を作っても要所でミスが頻発して主導権を取り戻せなかった。残り3分で東芝はシンビンの退場者を出したけれども、特に問題なく守り切ってプレーオフの決勝に進出。思いがけなかった。
東芝はしぶといねえ。逆にサントリーはかなり自滅ぽかった気もした。
花園は順当に三洋が勝ったようなので、決勝は開幕戦と同じカード。開幕戦は三洋が勝ったが、東芝がこの出来だと、分からない感じだな。
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全国クラブ大会決勝 駒場WMM対六甲F

2010.1.24 12時 秩父宮 晴

 駒場WMM 15-38 六甲ファイティングブル

クラブ大会決勝は元々はそんなに関心がないが、今年はタマリバが居ないし、六甲はワールドの流れのチームだというんで(チーム自体は以前からあったが、ワールドの休部に伴って、今季、選手が大量移籍して、ワールドのサポートもあるらしい)、興味をそそられた。開始10分過ぎに着いて0対0。六甲の方がかなり強そうに見えたけど、駒場が粘ってる感じだったのかな。それでも20分頃に六甲がチャージから先制して前半3トライで19対3で折返し。
後半は結構拮抗して20分までに双方2トライ。その後は膠着。それでもロスタイムに、六甲が駒場のパスをインターセプトしてトドメのトライを上げ、38対15で勝った。
全ての面で上回る六甲に対して、駒場が巧くボールを繋いで、隙を突いたターンオーバーも見せて、よく対抗してたと思うけど、地力の差は埋められず、という風に見えた。せっかく準決勝でタマリバを倒したのに、決勝に突然別の強敵が出現して、また準優勝とはツイてなかったな(^^;) >駒場。
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トップリーグワイルドカードトーナメント 神戸製鋼対コカコーラW

2010.1.23 14時 秩父宮 晴

 神戸製鋼        40-28 コカコーラウェスト
 コベルコスティーラーズ      レッドスパークス

もう1試合の日本選手権出場権争い。

今季初めて見る両チームの対戦は神鋼のトライラッシュで始まり、12分で26対0。しかも、いかにもコーラがなさけない形でのトライだったから、どんだけヒドい試合になるかと思ったんだけど、29分にコーラがトライで7点返すと雲行きが変った。コーラに要所でミスが出るのは相変わらずながら、スピードの落ちた神鋼がそれを物に出来なくなったし、おつきあいのミスも増えていった感じ。それでもコーラに12点差に迫られた後、ラインアウトからモールで一気に押し込んで優位を見せつけ、33対14で前半終了。
しかし後半はコーラ優勢。神鋼は意図的なのかどうなのか、コーラの攻勢をうやむやで受流してるみたいな試合運び。それで持ちこたえてはいたものの、20分、30分にコーラがトライを決めて、とうとう5点差。コーラは逆転が充分ありえる展開に持ち込んだが、そこで一気に行けるほどの堅実さや勢いはやっぱりなくて、終了寸前にラインアウトからモールで駄目押しのトライを押し込まれておしまい。
まあ、立上がりの壊れっぷりを考えれば、最後まで興味を失なわずに見れる試合になってくれたのは良かった(^_^;)。
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トップリーグワイルドカードトーナメント クボタ対NEC

2010.1.23 12時 秩父宮 晴

 クボタスピアーズ 21-22 NECグリーンロケッツ

勝った方が日本選手権に出場出来る一戦。

気合で勝るNECの先制トライで始まったが、NECはいつものように先制後に次第に失速。クボタもまったりしたチームだから、そんなNECに付込めそうで付込めない。ドゥラームのキックがいまいち調子が出なくて、DGもさっぱり決まらない。それでも前半ロスタイムにDG崩れの(^_^;)ラッキーな逆転トライが決まって、 8対5の折返し。
後半は五分ぽかったが、クボタが着々と加点して、20分過ぎに21対12にした所で決まったかなという感じになった。しかし、29分に相手ミスを突いてNECがトライで2点差。PG1本で逆転出来る状態になって、DG、PGと続けて失敗したものの、試合終了数秒前にクボタボールのスクラムでクボタがコラプシング。松尾がとうとうPGを決めて、土壇場でNECが逆転勝ち。

リーグ戦終盤以降のNECの上り調子は大したもんだけど、試合運びそのものはとても盤石には見えない所が不思議。何かチーム力以上の運がついてきている感じがする。
クボタは、もったいな過ぎる負け試合だったが、あれだけNECにチャンスを与え続けたら、やっぱり最後はやられちゃうよなあ。
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感想「囚われの世界」

「囚われの世界」 ハリイ・ハリスン サンリオSF文庫
閉ざされた谷の中のアステカの部落で育った青年が、進歩のない世界に耐えられず、外へ出て行こうとすると、そこにはとんでもない異世界があったという話。
ハリイ・ハリスンは何冊か読んでいるが、面白いけど、いまいち食い足りない、ちょっとゆるいユーモアSFの作家という感覚だった(それだけの作家じゃないことは分かっているが、読んだものはそういう傾向のものばかりだったので)。しかし本書は方向性が違っていて、意図的にユーモアは目指してないシリアスなSF。そういう中で、文章や主人公のキャラクターにユーモアが感じられるのは、むしろかなり効果的で、深みのある小説になっていると思う。多分、いままで読んだこの作家の長篇の中で、一番納得が行った作品じゃないかと思う。
主人公が知る真実ってのが結構凄くて、いかにもSFだなと思った。同様なアイディアの作例は他にもあるんだろうが、そんなにSFを読んでいないので具体的には知らないこともあり、そういう話だったのかと感心した。当然、現代社会に対する風刺的な意味も込められているんだろうけれど。マニュアル通りにしか動け(か)ない人間に対する批判というか、皮肉というか。

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感想「木曜日だった男」

「木曜日だった男」 G・K・チェスタトン 光文社古典新訳文庫
創元推理文庫の解説目録で「木曜日の男」のタイトルで馴染んでいた本だが、原題を正確に訳すとこういうタイトルになるとは知らなかった。日本語タイトルとしてはややぎこちなさを感じるが、解説で言われているような原題の稚気を伝えるためには、この訳題は正解という気がする。

日曜日から土曜日までの七曜の暗号名を持った7人の指導者に率いられる無政府主義者の秘密組織を倒すため、「木曜日」となって潜入した主人公の刑事?の冒険を描いたもの。チェスタトンらしい(よく考えてみると実質的にはブラウン神父ものしか読んでいない人間が、こういう言い方をするのがいいことだとは思えないが…)逆説的な言回しやひねったユーモアがふんだんに盛り込まれていて、読んでいて楽しめたが、話の展開はかなり早い段階で想像がつき、ただし結末だけはどうなるのか見当が付かなかったから、どうなるんだろうな、と思っていたら、わけのわからない終り方で肩透かしに遭ったような釈然としない後味になってしまった。この結末はどういう風に理解するのが正しいのか、全然分からない。それとも、聖書の知識とかがあれば、見当が付いたりするんだろうか?
20世紀初頭のクラシックな小説だから、今時の小説と流儀も違うので、分からないのは分からないで割り切るしかないのかも知れないが。少なくとも分かる範囲では面白い小説ではあったと思う。

チェスタトンが物書きとして脚光を浴びたのは、ボーア戦争反対の論陣を張ったところから、というのが解説に書いてあって、直前にボーア戦争の本を読んでいたから、ちょっと奇遇な感じがした。

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感想「ボーア戦争」

「ボーア戦争」 岡倉登志 山川出版社
19世紀末から20世紀初頭にかけて、現在の南アフリカ共和国の地域で起きた戦争についてまとめた本。ある意味、今の南アフリカ共和国の原点になる出来事で、今年はサッカーのワールドカップもあることだし、というので、読んでみることにした。
元々は黒人が住んでいた土地に入植した白人が居て、それがボーア人を形成した(主にオランダ人と思ってたが、確かに比率は大きいものの、必ずしもそうではなかったらしい)。そこへイギリスが入り込み、しかも、その地域でダイヤモンドや金が発見されたことから、イギリスは血眼になって取りに来て、主にそれを理由にして、先住のボーア人との戦いになった。それがボーア戦争。
最初にこの戦争の名前を目にしたのは、シャーロック・ホームズを読んだ時(コナン・ドイルとボーア戦争の関わりについても、本書ではかなりページが割かれている)。その後も、主に翻訳小説の中で、時々目にはしたが、なにせあまり関心のない地域だし、本書のあとがきにもある通り、そもそも日本人にはあまり興味を持たれてない戦争でもあるから、漠然とした知識しかない状態で今日まで来ていたが、ようやく全体像が見えた。なんであんな所で白人同士が戦争してたんだろうか、という疑問も漠然と持っていたが、そういういきさつだったか。全体を概観しつつ、適度に深く書かれている本で、ボーア戦争について知りたいと思った場合には、本書はかなり有効だと思う。そういう場合がどれだけあるかはともかく。

あとがきではこの戦争で利権を求めて侵攻したイギリスの行動を、イラクに侵攻したアメリカになぞらえているが、ボーア人自体が元々侵略者だったわけだから、そう単純には比較出来ないかなという気がする。しかも、戦争後にイギリスは(元々黒人差別的な傾向の強かった)ボーア人に譲歩する形で原住民(黒人)を抑圧する体制を作り、それがアパルトヘイトにつながったといういきさつがあるようで、その辺のややこしさも含めて照らし合わせるのは、ちょっと強引なんじゃないかと思う。もっとも、現代に照射するものは何か、というのを常に考えながらやっていないと、歴史研究ってのは、単なる好事家の道楽になってしまうのかも知れず(自分自身がこの本を読んでいるのも、そんなような次元だが)、研究者としてはそういう感覚は必要なものなのかも。

白人同士の戦争に巻き込まれてしまった黒人の状況というのも興味深く、よく分からなかったあの辺の国や民族の成立ちが、だいぶ分かってきた気がする。レソトもスワジランドも、地図を見ながら、妙な位置にある国だなと、昔から思っていたんだ。それにしても、随分聞き覚えのある地名が多かった。以前、ラグビーのワールドカップがあったし、今年はサッカーのワールドカップがらみで、報道が増えているから、自然に地名が入っていたものらしい。 思っているほど、縁遠い国ではないのかも。

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感想「アンダーキル」

「アンダーキル」 レナード・チャン アーティストハウス
タイトルに興味を引かれたのと(オーバーキルの反語?)、訳者がジム・トンプスンの翻訳で馴染みのある三川基好だったので、読んでみることにした。原著は2003年の刊行。
アメリカの西海岸を舞台にして、私立探偵もどきな仕事をしている主人公が、関係が破綻しかかっている恋人に頼まれて、彼女の弟の変死の真相を一緒に調べる話。ストーリーだけたどると、それなりに手が込んでいるし、見せ場も多いんだが、いまひとつ面白くない。主人公が事件そっちのけで恋人との関係に悶々としっぱなしだし、それ以外の登場人物も自分が何をやってるか、よくわかってないような連中ばかりで、読んでいて苛々してきた。シリーズ2作目なので、1作目を読んでいれば、中心になる人間関係をすんなり理解出来て、もう少し読みやすかったのかも知れないが、それだけでどうにかなったとも思えない。
解説で訳者が、この作家とジム・トンプソンの類似が指摘されたというエピソードを紹介しつつ(だからこの訳者が起用されたのか?)、どこに共通点があるんだろうと首を傾げてるみたいなのがおかしかった。解説自体、相当困りながら書いている気配も感じられる。
元々、純文学の方の作家らしく、主人公が無闇と内省的なのは、そのせいなのかも知れない。トンプスンの主人公がやたらと物を考えるのと似てなくもないけど、彼らの考えることはぐちゃぐちゃで、それがトンプスン小説の一つの特徴だと思う。この作家の主人公はまとも(というか、ナイーヴというか)過ぎる。こういう内省的な主人公の小説が好きな読者にはいいのかもしれないが、自分には合わなかった。
で、タイトルの意味も分からなかった。読み落としたのかも知れないが、読み返す気力が湧かずじまい。

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感想「歌の翼に」

「歌の翼に」 トマス・M・ディッシュ サンリオSF文庫
随分前にまともな値段で古書で入手していたもので、読み掛けたことは何度かあったが、なんとなくもったいなくて手が止まっていた。国書版が出たことで、呪縛が解けた感じ(^^;)。

幽体離脱して「翔ぶ」ことが流行している近未来のアメリカ。文明が衰退に向かい荒廃しつつある中で、少年時代に「翔ぶ」ことに憧れを持った主人公の人生を描いたもの。
普通の小説のように見えて、さりげなく異世界へずれていく導入部の手際がすごく巧くて、すんなり入れたが、皮肉とユーモアが散りばめられてはいるものの、陰鬱な未来図は読んでいて気が滅入り(ディッシュなんだから、そういう内容なのは当り前とは思えるが)、この厚さに耐えられるかなという気がした。でも、序盤を過ぎるとだいぶ楽になった。中盤以降は、ディッシュの小説にしては、むしろ明るい感じなのかも。
印象としてはSF的なアイディアを多用した普通小説。解説では「翔ぶ」ことがテーマという感じの趣旨で書かれていて、確かにそれを軸にして小説が組立てられているが、(解説で言っているほど)切実な憧れとして描かれているようには読めなかった。常に焦がれて悶々としているというわけではなく、日頃は心の奥底にあって、時折浮かんでくるという感じ。それよりは、どちらかというと、近未来の過酷な状況の中で生きる人々を、リアルに描いていくことの方に力点があるように感じた。かなり以前に読んだきりなので、内容はたいがい忘れているが、「334」の時もそんな印象を持った記憶がある。特にSFにこだわりを持って本を読んでいるわけじゃないから、小説としてしっかりしていれば、それは別に構わない。そうした部分はよく描けているし、SF的なアイディアの取入れ方も自然で無理がない。大傑作というタイプの作品じゃないと思うが、佳作なのは確かだと思う。

出出し、「翔ぶ」ことが音楽と結び付けられていたこともあって、ドラッグの比喩なんだろうかと思ったが、必ずしもそういうわけではなかった。「自由」を象徴するイメージというような感じだけれども、「翔ぶ」ことを実利的な用途で使っている人物が登場していたり、かなり俗っぽい行為として描かれてもいて、そういう所からも、「燃えるような渇望」の対象というのとは、少しずれているような気がするんだな。ディッシュらしいひねくれの表れなんだろうか。

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トップイースト プレーオフ 三菱重工相模原対横河武蔵野

2010.1.11 14時 秩父宮 曇

 三菱重工相模原ダイナボアーズ 30-35 横河武蔵野アトラスターズ

キックオフから40秒で横河がノーホイッスルトライ。さらに畳み掛けて8分にもトライで14対0と引き離したから、ワンサイドゲームになるのかなと思ったら、そこから三菱が息を吹き返してビシバシボールが繋がり、28分に17対15まで迫ると、34分に横河のサモがシンビン。そのペナルティから三菱が一気に攻め込んでモールで押し込んで逆転トライ。でも横河はキックチャージから攻め込んで39分に再逆転トライ。サモが居ない方がうまく回っていたような (^_^;)。拮抗した状態のまま後半へ。
後半、横河が突放しかけたが、三菱が追いすがって24分にまた逆転。29分に横河がまた逆転。それでも5点差でロスタイムに突入し、三菱がインゴール目前で押しまくったが、ついに反則を取られ、横河に蹴り出されてノーサイド。トップチャレンジ2への進出は横河。

三菱は逆転した後の要所でうまく繋がらなくて、突放し切れずに再逆転を許す展開になっちゃったのが痛かったな。結局、最初から後手後手に回っちゃった。全体的にややツキがなかった気もする。
横河は、後半は(も?)サモが目立ちまくり。総合力ではこの2チームは、多分似たようなもんなんだろうと思うけど、サモの突出した能力、というか、キャラ(^_^;)がある分、横河が上回ったという気がする。
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トップイースト昇降格順位決定戦 セコム対ヤクルト

2010.1.10 14時 セコムラグビーフィールド 晴

 セコムラガッツ 20-7 ヤクルト

トップイーストと関東社会人1部の入替戦。何チームがトップイーストに残留&昇格するのか、いまいちよく分かってないが、多分、この試合で勝った方は来期トップイースト。

試合は一進一退。双方とりあえずPGで先制を狙うが、それほど難度は高くなさそうなのに、さっぱり決まらない。そういうもんか。モールやラインアウトではセコムに分があるが、バックスの展開、突破はヤクルトの方が華々しく、33分に遂にヤクルトが、右サイドをSOからのパスを受けた14番が突っ走ってトライを決め先制。ゴールも決まり、ヤクルト7点リードで折返し。
後半、セコムはSOに21番の長井を投入。確か彼が本来の司令塔のはずだけど、チームへの参加が結構難しい状況らしい。その長井のグラウンダーのパスをとっかかりに4分にセコムが同点のトライを決める。前半のヤクルトは相当飛ばしていたように見えたから、最後まで持たないんじゃないかなと思ってたが、やっぱりそうで、後半は出足が悪くなり、ミスも増えていた。長井の巧い配球もあってセコム優勢で進み、18分にモール、ラックで押しまくった末に、とうとう逆転トライ。33分にはPGが決まって8点差。36分にセコムはシンビンで一人欠いたが主導権は渡さず、ロスタイムには長井が左サイドを走り切ってダメ押しのトライ。20対7でセコムが勝利。

順当勝ちなんだろうな、とは思うけれども、前半のヤクルトは華やかで見ていて楽しかった。まだヤクルトにもトップイーストの可能性は残されてるんだろうか? 仮に残されているとしても、来週の秋田か日野自動車との試合に勝たないと駄目だろうが。
セコムの残留が決まって(決まったんだろうな?)良かったとは思うけど、ヤクルトにも親近感があるので(^^;、見ていて複雑な気分の試合だった。
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トップリーグ第13節サントリー対三洋電機

2010.1.9 14時 秩父宮 晴

 サントリーサンゴリアス 16-16 三洋電機ワイルドナイツ

2分にトニー・ブラウンのハイパントを、インゴール前でサントリーがこぼした所にFB田邉が押し込んで三洋が先制。その後はPG合戦。双方2本づつ決めて、13対6で折返し。どっちも手堅く得点して行こうという感じだった。
後半10分、サントリーが攻め込んだ状態で三洋のLOアイブスがシンビン。ここでサントリーが押し込んでトライを決め、同点に追い付いた。ただ、この後は攻めあぐんで、同点のまま数的優位は終了。それでも25分にSOピシが長いPGを決めて、いったん逆転したが、その後、ピシのキックがチャージされた所から、34分に田邉にPGを決められ、また同点。そのまま終了で引分け。
リーグ戦1位は三洋。サントリーは2位になった。まあ、リーグ戦1位はタイトルじゃないんで、サントリーもそんなにこだわってないようには見えたけど。

かなりガチガチな戦いで、三洋は持ち味が出せてなかった印象だったけど、サントリーもバックスのミスが多過ぎた感じ。 プレーオフ決勝での再戦の可能性は高いんだろうけど、その時はどういう試合になるかな。
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トップリーグ第13節NEC対ヤマハ

2010.1.9 12時 秩父宮 晴

 NECグリーンロケッツ 29-17 ヤマハ発動機ジュビロ

トップリーグ最終節。

立上がりにNECがあっさり先制したけど、次第にヤマハに主導権が移り、押されっ放しの展開になった。
ヤマハは18分にトライ寸前でノックオン。さらに押し込み続けたが28分にインゴール目前の混戦でFL串田がシンビン。同時にSO大田尾が故障して2人少ない状態でNECの反撃を受け、トライで12対0。これが分れ目だった感じ。NECが前半にもう1トライで、19対0として折返し。
後半頭にもNECはPGで3点積んで、引き離しにかかったが、そこからヤマハが反撃。2トライで22対10にして、NECはヘタレた雰囲気になって来たから、まだ分からないと思えたが、26分にNECが右サイドを突破して権丈のトライで突放す。36分にヤマハが粘って29対17まで追上げたが、遅過ぎた。数的不利の間の失点が最後まで響いた感じ。

NECはこれでトップリーグ残留を確定させ、ワイルドカードトーナメントへ進出。ヤマハは現体制でのリーグ戦最終戦(のはず)。でもまあ、こちらもまだワイルドカードトーナメントが残っている。にしても、この2チームが下半分の順位でリーグを終えるとは、予想外の展開だったな。
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「緊急指令10-4・10-10」

去年の正月頃にチャンネルNECOでやってたのを、全26回のうち最初の10回を録画してあって、たまに見てたが、ようやく見終わった。30分番組たった10回に1年かかった(^^;。

初放映当時、ほとんど全部の回を見ていたはず。今見ても、かなりチャチなところはあるけれど、結構悪くなかった。去年や一昨年に似たような形で見直した「シルバー仮面」や「アイアンキング」は、今の目で見ると、アラの方が目に付いたけれど、これはそうでもなかった。普通の犯罪捜査物に近いので、無理が少ないからだろうな。
俳優も、中心に黒沢年男がどっしり構えていて、安定感がある。水木襄も池田駿介(いつものように過剰演技気味のきらいはあるけど)も、結構しっかりしてるし。
途中から入江ナミ(牧れい)が、最初はズボンをはいてたのがミニスカートに変わったのは、てこ入れか?(^^;。心なしか、そのあたりから、劇中のナミの存在感も上がっているような…。このお姉さんはよく憶えていた。確か、子供の頃、ファンだった(^^;。

もう少し後まで録画しておいてもよかったな。録画しても結局見なそうだしと思って、途中でやめちゃったんだけど。

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天皇杯決勝 大阪対名古屋

2010.1.1(金) 14:00 国立

 ガンバ大阪 4(1−1)1 名古屋グランパス
        (3−0)

 得点 6分 大阪・ルーカス
    40分 名古屋・中村
    77分 大阪・遠藤
    86分 大阪・二川
    89分 大阪・遠藤

10年ぶりの天皇杯決勝。

立上がりはガンバにかなり圧倒されて、リーグ3位と9位の対戦そのままという感じ。10分くらいに、ゴール前で素早く繋がれ、ルーカスに決められて早々と0-1。その後も、あんまり可能性は無さそうな雰囲気だったけど、前半の半ばくらいからガンバのペースがちょっと落ちた感じがあって、名古屋が形を作れるようになり、ジョシュアのポストから直志のゴールで追いついた。ジョシュアはずっとよく頑張っていたと思う。
同点になった後は、名古屋に結構流れが来ていた感じで、後半も何度かチャンスを作ってた。小川が左サイドを崩して決定機を演出したりしてたんだけど、後半半ばに小川がブルゾに交代。なぜ? ブルゾはやっぱり何も出来なくて、流れもガンバに行ってしまい、30分過ぎに遠藤の個人技でガンバに勝ち越しの得点が入る。そうすると、名古屋はバクチのような選手交代。ボランチ二人を攻撃的な選手に代えて、とにかく点を取りに行く構えだったみたいだけど、さすがに無茶な選手交代なんで、まるで機能せず、逆襲を食らってボロボロ失点。1-4で敗戦。

ガンバのGKが、今期のリーグ戦で相性の良かった松代だったから、勝てるかもと思ったんだがな(^^;。

順当な結果ではあったと思うけど、勝機はあったのに、バカみたいな選手交代で、自分から手放したような印象が残ったのは残念だった。PKと思ったのに、ダイビングを取られたり、あんまり運もなかったみたい(それがガンバの2点目の直前だから、かなり大きなポイントだったのは間違いない)。
でもまあ、かなり幸運に恵まれての決勝進出だったのも確か。ここまで来れただけでも良かったと思うべきだろうな。
ACL出場は消えたが、これも今オフのハードスケジュールを回避出来たわけだから、来期のチーム作りにとっては悪いことじゃないはず。負担が減ったんだから、もう、今年はリーグ優勝を狙っていくしかない、ってとこだろう。
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全日本女子サッカー選手権決勝 浦和対日テレ

2010.1.1(金) 10時半 国立 晴 
観客 12648人 

 浦和レッズレディース 0(0−0)2 日テレベレーザ
             (0−2)

 得点 49分 日テレ・大野
    77分 日テレ・澤

2005年以来、5年ぶりに全女決勝を観戦。あの時は、現浦和のさいたまレイナスを気に掛けていた頃で、初の決勝進出というので見に行って、その後の天皇杯決勝は見ないで帰ったっけ。浦和の決勝進出はその時以来。今は浦和はあんまり気に掛けてないつもりだけど、巡り合わせだな。

国立に着いたのは11時過ぎくらい。前半35分くらいだったかな。スコアは0対0。あんまり状況が分からないまま見てたが、そのまま前半終了。

後半は、頭からベレーザがかなり圧倒していた。スキルもスピードも浦和を上回って、華やかな試合運び。これでどうしてリーグ戦で浦和に勝てなかったんだろうという感じだったけど。北米リーグからレンタルで戻っていた澤がかなり効いていたように見えたので、さすがにその存在が大きいというのはあったのかも知れない。浦和が、かなり澤を警戒しているようにも見えたので。
後半序盤に大野のゴールでベレーザが先制し、終盤には右からのクロスを、左から入って来た澤がボレーで叩き込む鮮やかなゴール。さすがだね。
そのまま2-0でベレーザが勝って貫禄勝ちの優勝。

今日の浦和はちょっと出来が悪過ぎた感じ。パスは弱いし、走り勝てないし。今期はなでしこリーグは1試合しか見なかったんで、よく分からないが、優勝したことでもあるし、日頃はここまで悪いチームじゃないはず。決勝進出で上がってしまった部分もあったんだろうか。悲願の?全女優勝は今回もおあずけ。
ちなみに、そういやあ前回も大野にやられたんじゃなかったかなと思って、記録を確認したら、やっぱり大野に2ゴール決められていた。
出場選手の記録を見て思ったけど、浦和は、5年前から随分メンバーが入れ替わってた。双方出場の選手のうち、安藤も出てしまう予定。でも、山郷と高橋彩子が居る限りは、まるっきり他人なチームな気持ちにはならない気がする。
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