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日本選手権 三洋電機対トヨタ自動車

2010.2.28 14時 秩父宮 

 三洋電機ワイルドナイツ 22-17 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

決勝。
午前中は結構強い雨が降ってて、どうなることかと思ったけど、試合に合わせるかのように晴れ上がってきた。ただ、足下はかなりぬかるんでたみたいだ。ジャージが泥でどんどん黒くなって、遠目にチームの見分けがつかなくなることも…(^^;)。

準決勝に続いて、トヨタの出足がよく、サポートもきっちり入ってスムーズな試合運び。9分に速いプレッシャーを掛けて三洋陣内深い位置でラインアウトを得ると、モールで持ち込んで先制。14分のチャンスにはインゴール内で押さえ損なって追加点を逃すが、18分に自陣から縦にきっちり繋いでトライ。12対0。
三洋はハイパントからいい形は作るし、一人ひとりの当りの強さも見せていたけど、ちょっと個人で行き過ぎてる感じだったし、肝心な所でミスが出て決められない。そのまま前半終了。
後半に入ってもいまいち攻め切れない三洋だったが、3分にとりあえずPGで3点。これで少し落ち着いたのか、トヨタの動きが鈍り始めたこともあって、三洋が優勢に試合を運び始める。押し込まれて堪え切れずに反則の繰返しになったトヨタは、15分にシンビンで一人欠け、ここを三洋は見逃さず、きっちり2トライで逆転。その後にもラインアウトからモールでトライを決めて突放し、トヨタの反撃を終了直前のイエーツのトライ1本に押さえ込んで優勝を決めた。

まあ、実力通りの結果だったかなという感じ。トヨタは前半のペースを後半も維持出来ていれば、と思ったけれど、重馬場だったこともあるし、難しかったんだろうな。後半は攻守両面で、ミスが出過ぎたと思う。
三洋も、最後の方はかなりいっぱいいっぱいな気配があったけど、トヨタよりも遅くまで元気だった。それが勝敗の分かれ目だったかも知れない。それと、三洋の逆転トライは北川で、準決勝でもそうだったけど、競合いの局面で、やっぱりあのスピードは効くなあという感じだった。トップリーグのファイナルに彼が欠場したのは、三洋にとって、本当に痛かったなと改めて思った。
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PSM 名古屋対岐阜

2010.2.28(日) 13時 瑞穂陸上競技場
観客 6819人 主審 木村博之 副審 前之園晴廣、森本洋司

 名古屋グランパス 1(1−0)1 FC岐阜  
           (0−1)

 得点 32分 名古屋・玉田
    90分 岐阜・西川

 名古屋 楢崎(GK)、田中(67分竹内)、闘莉王、増川(67分千代反田)、
    阿部(59分三都主)、吉村(45分ダニルソン)、
    ブルザノビッチ(63分中村)、マギヌン、金崎、
    巻、玉田(63分小川)
 岐阜 野田(GK)(83分村尾(GK))、冨成(68分野本)、吉本、
    秋田(73分田中)、野垣内、橋本、山内(73分嶋田)、菅、西川、
    押谷、佐藤(83分染矢)

 警告 名古屋 増川、闘莉王
    岐阜 秋田

見てないので、記録だけ。

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「チャーリーズ・エンジェル」

今朝の新聞見てたら、MXテレビで1stシーズンの放送が始まるみたいだったんで、見てみることにした。リアルタイムで「チャーリーズ・エンジェル」を見てたのは2ndシーズンからで、1stシーズンは再放送とかで少し見てるくらいだ。第1回も当然見てない。
でも、今日のは本当に第1回だったのかな。あんまりそれっぽい場面がなかったんで、よくわからなかった。ストックカーレースの話だったが。
2ndシーズン(以降)を見てて、一番好きだったのはケイト・ジャクスン(サブリナ)。確か当時、一番人気があったファラ・フォーセット(ジル)は、2ndシーズン以降はゲストでしか出てなかったし。でも、後になって見た1stのエピソードとか、今日のを見ても、やっぱり、サブリナが一番格好いいと思う。ただ、1stでは2ndよりかわいい感じの方が強い気がするな。

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感想「公安警察の手口」

「公安警察の手口」 鈴木邦男 ちくま新書
一水会の鈴木邦男が、多分に実体験を交えつつ、公安について書いた本。巨大過ぎる公安が、かえって日本の国内の安全を損なっているという趣旨で、確かにそうだろうと思う。たとえば、今の日本で新左翼が脅威になるなんて考える方がおかしいし、デモや集会に対する過剰な警備(というより威嚇)を見ると、抑圧的ですごく不安な気分になる。標的とされた集団が、必要以上に敵視されることで、暴発が起きるというのも間違いなくありえることだと思う(それも狙いのうちなのかもしれないが)。
肥大化した組織を維持するために、無理矢理仕事を作り続けるという構図は、おなじみのものだけど、それで犠牲者が生まれるんだから、よくあることでは済まないよな。当時者に、自分たちが人を傷つける権力を持っているという認識が、どこまであるのかどうか。公安に限った話でもないが。

ちょっとまとまりがなくて、繰返しが多かったり、事情通ぶりをひけらかしてるような所もある本だが(でも、そういう裏事情が書かれた箇所が面白かったりするのも確か)、公安についてこれまで書かれた本もよく参照しているようだし、この問題についての概観としても興味深かった。

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感想「マルタの鷹」

「マルタの鷹」 ダシール・ハメット 創元推理文庫
そういうわけで、読み直し。
以下は、いまさらではあるが、若干ネタバレ気味の感想。

これのどの辺が名作かというと、やっぱり文体・文章なんじゃないか、という気がする。主人公の内面描写が全くない、いかにもハードボイルドな独特な文章。これが書かれた当時、非常に斬新だったというのは想像に難くないし、追随者が数多く現れて、「ハードボイルド小説」というジャンルが生まれたというのもよくわかる。でも、追随者の小説を数多く読んでしまった後で読むと、当然のことながら、そこはそれほど刺激的ではない。もっとも、ここまで徹底的に内面描写を排した小説というのは、追随者の小説の中にも、おそらくほとんど存在していないけれども。
お宝争奪戦という、リアリズムを追求した私立探偵小説にしては、少しロマンチックな感じの題材には、奇異な印象がないでもない。
エフィーとスペードの関係も、何となく分かりにくい。「スペード&アーチャー探偵事務所」を読んで、翻訳の問題があったんだろうかと思ったが、確かにそれらしい箇所もないではないが、全てがそうとも思えない。
さらに一番奇妙な感じを受けるのは、嘘で塗り固めたようにしか見えないブリジットを、エフィーが(なぜか)全面的に信頼していること。ただ、スペードがブリジットを突き放せないのも奇妙だと思っていたんだが、今回読み直してみて、少し分かった気はしたのは、スペードは最初からブリジットが犯人の一人だと分かっていたはずで(最後の推理を見れば、それは明らか)、彼の行動は、おそらく全てそれを前提にして考える必要があるんだろう、ということ。内面描写が全くされないので、彼が何を考えているのかというのは、行動から推し量るしかなく、そこではこの前提が大きく意味を持ってくるはず。そういう意味では、実はこれは相当高度な読解力を要求される本なのかも知れない。よく分からないのも当り前なのかも。

もっとも、この本に関しては、既にいろんな研究が存在しているはずなので、よく知らない人間が、今さらごちゃごちゃ書いてもしょうがないな、という気はする。
しかしそう考えると、「スペード&アーチャー探偵事務所」は随分分かりやすい小説だな。

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感想「スペード&アーチャー探偵事務所」

「スペード&アーチャー探偵事務所」 ジョー・ゴアズ 早川書房
「マルタの鷹」の前日譚。事前に情報等に触れていなかったので、どういう種類の小説なのか全く知らなかったが、基本的にハメットのスタイルを踏襲した贋作的な小説みたいだ。遺族の許可も得た(というか、半ばは依頼されたものらしい)本格的なもの。もっとも、「マルタの鷹」を読んだのは随分昔だし、読み込んでもいないので、前日譚としての出来については判断出来ない。1920年代を背景にした時代物の私立探偵小説として読むなら、結構良い出来なんじゃないだろうか。当時の街の様子や風俗が生き生きと描かれているし、サム・スペードは好感の持てる主人公。彼を取り巻く人物たちも、しっかりと造型されている。特にエフィーは、「マルタの鷹」を読んでいて、いまひとつ、スペードとの関係がよくわからない感じがしたキャラクターだったが、その辺もうまく作り上げている。三部構成のプロットも、やや腰砕けな感じはあるが、それなりにきっちり作られてはいる。
ハメット・「マルタの鷹」のファンなら、にやりとするような仕掛けが、あちこちに入っているんじゃないかな、という気もするが、そのあたりは残念ながら分からない。

ジョー・ゴアズが楽しんで書いている雰囲気が感じられる所がいい。ゴアズはDKAものなどは、いまひとつ食い足りないが、本書は彼の作品の中でも上位に来るんじゃないだろうか。そういえば、中身をほとんど覚えてないが、「ハメット」も結構良かったような記憶がある。完全オリジナルで書くよりも、下地になる何かがあった方が、うまく書ける作家なのかもしれない。

以上の感想を書いた後、「マルタの鷹」を読み直した。それを受けての補足。
ゴアズは、原作を読むと違和感を覚える箇所を補足しようとしたんだろうかという気がした。スペードがブリジットに対して不可解な態度を取る理由や、スペードとエフィーの関係の分かりにくさというあたりについて、丁寧に描き込んでいる感じがする。確かにこういう背景があるのなら、ある程度納得は出来るな、という感じ。ただしそれは、あくまでもゴアズの解釈(想像)に過ぎないわけだが。

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日本選手権 東芝対トヨタ自動車

2010.2.20 14時 花園 

 東芝ブレイブルーパス 10-23 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

もう1試合の準決勝。夜、帰宅したらJSPORTSで録画中継やっていたので、結果を知らないことでもあり(前半のスコア(東芝5-3トヨタ)は秩父宮で聞いていたが)、ちょうどいいので見た。前半は少し飛び飛びになったが、東芝が先制したあたりから後は一通り。
東芝が手堅く勝ったんじゃないかと思ってたが、意外に、トヨタの方が押してる感じがした。トヨタの横パスを、東芝のヒルがインターセプトして持ち込んで先制したけども、押し込んで取ったというより、ミスに付け込んだものだったし、その後、トヨタが攻めて、PGできっちり追撃しての前半終了だったので、これはわかんないな、という印象だった。
後半、タッチを割ったボールをトヨタのFBイエーツがトリッキーなリスタートをして、そこからLO中山が逆転トライ。東芝が反撃し、立川のトライですぐに同点に追いついたけども、トヨタはまたイエーツが、ディフェンスをうまくすり抜けてトライを決める。その後、SOアイイが堅実にPGを決めて、着々と引き離し、そのまま逃げ切って、トヨタが勝った。

トヨタの出足がよくて、頑張っていたのは間違いないが、東芝になんだか力強さがなかった気はした。試合間隔が開いてしまった影響があったのかなと。
意外な結果だったけど、先期からトヨタの試合を目の前で見れていないので、秩父宮の決勝にトヨタが来るってのは、むしろ有難い。トヨタのマスコットも好きだしね(^^;。

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日本選手権 三洋電機対NEC

2010.2.20 14時 秩父宮 晴

 三洋電機ワイルドナイツ 25-16 NECグリーンロケッツ

準決勝。
序盤から、三洋がパス主体で崩しにかかるけど、試合間隔が開いたせいか、いまいち噛み合わない。NECもミスが多発して、ヘタレな感じ…ただ、今年のNECは、いつもこんな感じだった。
PGの蹴り合いで26分までに6対6になったが、かなりつまんない試合。しかし、前半残り5分くらいから、ようやく三洋が噛み合い始めて猛攻、38分にインゴール前スクラムから北川がトライを決めて11対6にして折返し。
後半、NECがPGで3点返した後、三洋が三木のトライで突放し、試合は決まった気配が漂ったが、NECが執念を見せて食い下がり、防戦に回った三洋が反則を繰り返してシンビンで一人欠け、そのペナルティからNECが一気に押し込んで2点差。ここから三洋のシンビンが明けるまでがNECの勝機だったと思うが、攻め切れなかった。明ける寸前の松尾のDGも不発で、人数が戻った三洋は、35分に高安が自身のキックチャージからトライに持ち込んで突放し、25対16で三洋が勝利。
まあ、順当だったかなと思う。NECのトップリーグ終盤からの連勝は、見た範囲では、守備の粘りが攻撃面の噛み合わなさをカバー出来るようになった結果、と思っていたけど、この試合は勝負所であっさり三洋にディフェンスを破られてしまった。さすがに三洋は一枚上手だったということかなと。
三洋は、もうちょっとキックを使って来るイメージだったが、割とパスにこだわった試合運びをしていたように見えた。勘違いかもしれないけれど、そうでないなら、東芝に負けたトップリーグファイナルからのマイナーチェンジなのかなと思ったりした。
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トップリーグ入替戦 リコー対マツダ

2010.2.13 14時 秩父宮 雪

 リコーブラックラムズ 59-12 マツダブルーズーマーズ

雪がちらつく、やたらと寒い中での試合。リコーが序盤から圧倒しながらハンドリングミスで決め手を欠いたのは、その辺に原因が…。ただ、リコーのミスはそういう種類のものだけじゃなかったし、全体的に鈍い感じで、いかにも、ダメな時のリコーっぽいヘタレた試合運びだなあと思いながら見ていた。
マツダは3分に15mくらいの距離でペナルティキックを得たが、届き切らずにクロスバーに跳ね返って先制成らず。
攻めあぐねていたリコーは、12分にSO河野が、意表を突いてグラウンダーのパスをインゴールに蹴り込み、飛び込んで自分で抑え込み、トライで先制。
25分にはマツダのNO8がパンチングでシンビン。直後にリコーがインゴール手前のスクラムでそのまま押し込んで追加点。マツダが15人に戻るまでにもう1トライを決めて、圧勝ペースに持ち込んだように見えたが、36分にマツダにラインアウトから抜け出されると、ろくにディフェンス出来ないままトライを許し、怪しげな雲行きになった。19対7で折返し。
しかし後半立上がりにマツダがまたシンビン。25分にもシンビンで、明らかに力が劣っている方が、試合の1/3以上を数的不利で戦ったんじゃ、そりゃあ勝つのは無理だ。まあ、マツダはシンビン以外にも(リコー以上に)ミスが多かったし、力が劣っているので、どうしても反則になるという面もあったと思うけど。
後半はリコーが着々と追加点を積上げ、最後の方でマツダがラインアウトからモールで押し込んで、もう1トライ返したけれども、最終スコアは59対12、順当にリコーの圧勝だった。リコーは来季トップリーグに残留。

リコーの相手が横河だったら、案外、分らなかったかも知れないが、さすがに力の差があり過ぎた感じ。あと、河野の出来は、先制トライ含めて、随分良かった気がする。
マツダは初めて見たけど、この辺に出て来るのは、やっぱりキツい感じだったな。
花園で行われたもう1試合の入替戦、近鉄対横河は、近鉄が28対8で勝ったとのことなので、今年も入替戦での降格は起きなかった。ただ、今年、九州電力が降格しているので、来年はちょっと分からないかも知れないな。少なくとも、トップリーグ12位の入替戦は、今年ほど楽ではないだろうから。
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感想「レッド・ダート・マリファナ」

「レッド・ダート・マリファナ」 テリー・サザーン 国書刊行会
短篇集。この作家は、ミステリマガジンのバックナンバーで「怪船マジック・クリスチャン号」の断片を読んだことがあるだけ。「キャンディ」も読んでない。
冒頭の「ヒップすぎるぜ」は、洒落た都会小説という感じだけども、全体的には不条理小説という印象の方が強い作品群。コメディに振れてはいるが、全てがそうというわけでもない。連想したのはウディ・アレンで、映画の方で有名という共通するキャリアは必ずしも偶然ではないのかもしれない。似たような資質の持ち主なのかも。
大別して、映像的な鮮やかさが印象に残る小説と、コミカルなコント・ルポというふたつの方向性があるように思える。解説を見ると、前者は小説家を本業?と考えていた頃のもので、後者は有名になってからの副業というところなのかな(「キャンディ」が57年刊行というのに対して、多少時期が前後するようには見えるが)。前者はまだ極めてないという気がするし、後者はあくまでも余技に見えるので、結論としては面白さはあるけれど、物足りなさが残るという感じ。ただ、これらが書かれた1960年前後には、時代の先端を行く格好いい作品群だったんだろうな、ということは、なんとなく分かった。

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感想「パプア・ニューギニア小説集」

「パプア・ニューギニア小説集」 マイク・グレイカス(編) 三重大学出版会
物珍しさで読んでみた。パプア・ニューギニアで書かれた中篇小説3篇をまとめたもの。書いているのは職業作家ではなくアマチュアらしい。 1976年の刊行で、その時点で、パプア・ニューギニアでは小説というのがようやく広まって来たという程度の状態だったようだ。ちなみに英語で書かれたものとのこと。なお、日本での刊行は2008年なので、つい最近。三重大学出版会というのも、初めて見る出版元だったな。
収録作はいずれも、パプア・ニューギニアでの昔ながらの生活に、ヨーロッパ系の白人文化が入り込んできたことによる反応を描いたもので、おそらく 1950年代、60年代が時代背景となっているらしく、パプア・ニューギニアにそういう状況が訪れたのは、そんなに近年だったか、という感じ。まあ、太平洋戦争当時のニューギニアの状況を見聞きする限り(そんなによく見聞きしているわけじゃないが)、その時点で、確かにまだそういう時代は来ていない雰囲気だから、そんなものなんだろう。
小説のテーマはそれほど珍しいものではないし、ややつたない訳文の影響もあってか、小説そのものはだいぶ素人くさく見えるが、描かれているパプア・ニューギニアの風俗や文化は興味深かった。時代が新しいせいか、文化の衝突は、この時点ではパプア・ニューギニア側にそれほど破壊的なダメージは与えていないようにも見えるけれども、これ以降、じわじわと効いているということもあるかも知れないな。
(2010.2.10)

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感想「夜の冒険」

「夜の冒険」 エドワード・D・ホック ハヤカワミステリ文庫
エドワード・D・ホックの非シリーズものだけを集めた短篇集。同じ趣向の「夜はわが友」を読んだ時も、同じことを思った気がするが、シリーズものでなくても、パズラーの枠の外でも、これだけのものが書ける作家だったんだな、大したもんだな、というのが感想。しかも結構幅が広い。人生の一幕を切り取った、みたいな感じの表題作と、奇妙な味の作家あたりが書きそうな「スペインの町で三週間」とは、相当方向性が違うと思うんだが、どちらも達者に書きこなしている。まあ、そうでなくては1000篇弱の短篇はとても書けないだろうけども。もちろん、ミステリらしいミステリの方が割合は多いが、どれも切れ味がいい。特にどれが突出してる、という感じはないが、比較的印象が強かったものを挙げるなら「どこでも見かける男」「空っぽの動物園」「家族の墓」あたりかな。
(2010.2.5)

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感想「漢字百珍」

「漢字百珍」 杉本つとむ 八坂書房
副題が「日本の異体字入門」で、漢字の異体字のあれこれについて解説したもの。2001年の刊行。見たこともないような漢字が多々出てくるが、その多くは、遅いものでは明治末頃までは、現在正字として通用している漢字よりも、むしろ一般的に通用していたということで、かなり驚いた。100年前くらいにこの本が書かれたら、全く違った内容になったということになるし、江戸以前の日本の文学とか思想に触れている人にとっては、こういう漢字は当り前の存在ということか。
戦後、旧字体が新字体に変わったことは知ってたが、それ以前にも明治期に字体の整理があったり、新字体も相当に胡散くさくて、本来の成立ちから言えば、異体字扱いされているものの方が正統だったりする場合もあるというのも知らなかったな。

中華人民共和国の簡体字で、日本では一般に、でたらめな簡略化がされていると思われているものが、実はそうした異体字の流れを汲むものが多くて、日本の新字体よりもよほど筋の通った漢字だったりする、というのも新鮮。少なくともこれに関しては、中国ってのはこれだから、みたいな言い方は通らないことになる。個々の漢字の成立ちについての俗説の誤りを指摘している部分なども、それなりに物が分かってそうな人が言ってることが実は結構いい加減だったりするわけだ、ということを考えさせられる。

著者は国語審議会による新字体の制定に関するいかがわしさを厳しく批判しているが、本書を読んでいると、所詮、字体というのは変わるもの、という感じなので、後世から見れば、それも変化の一部なんじゃないかなという気はしないでもなかった。特定の個人の感覚で適当に字体が制定された、という認識のようで、だとすれば違和感を感じるのは当り前だけどね。制定の経緯は公開されていないようだが、公開されれば、それはそれで本書と併読して面白い読み物になるような気がする。
(2010.1.27)

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2010年グランパス日程

節 開催日  KO時間 相手 スタジアム 結果
PSM 2/28(日) 13時 岐阜 瑞穂  1-1 
1 3/6(土)  19時 G大阪 万博 2-1
2 3/13(土) 16時  川崎 トヨスタ 2-3
3 3/21(日) 16時  磐田 瑞穂 2-0 
N1 3/31(水) 19時 東京 国立 2-2 
5 4/3(土) 16時 神戸 トヨスタ 2-0 
6 4/10(土) 13時 京都 西京極 2-0 
7 4/17(土) 14時 新潟 瑞穂 1-1 
4 4/21(水) 19時 広島 ビッグアーチ 0-1 
8 4/25(日) 14時 C大阪 長居 1-0 
9 5/1(土)  14時 山形 瑞穂 2-1
10 5/5(水祝) 14時 浦和 埼スタ 1-2
11 5/9(日) 13時 仙台 ユアスタ 2-1 
12 5/16(日) 16時 鹿島 トヨスタ 1-4 
N3 5/22(土) 19時半 大宮 瑞穂 1-3 
N4 5/26(水) 19時 C大阪 瑞穂 1-1
N5 5/30(日) 14時 京都 西京極 0-1
N6 6/5(土) 14時 仙台 ユアスタ 0-0
N7 6/9(水) 19時 新潟 瑞穂 0-2
13 7/17(土) 18時 大宮 NACK5 1-0
14 7/24(土) 19時 清水 瑞穂 3-3
15 7/28(水) 19時 湘南 瑞穂 2-1
16 7/31(土) 19時 横浜 日産 2-0
17 8/8(日) 19時 東京 味スタ 1-0
18 8/14(土) 19時 浦和 トヨスタ 3-1 
19 8/18(水) 19時 川崎 等々力 0-4
20 8/22(日) 19時 G大阪 瑞穂 3-1 
21 8/28(土) 19時 京都 瑞穂 1-0 
E2 9/5(日) 17時 中京大学 鈴鹿 3-0 
22 9/12(日) 19時 山形 NDスタ 1-0
23 9/18(土) 14時 横浜 瑞穂 1-1 
24 9/25(土) 15時 清水 アウスタ 5-1 
25 10/2(土) 16時 仙台 瑞穂 2-1 
E3 10/9(土) 13時 札幌 瑞穂 2-1 
26 10/17(日) 16時 新潟 東北電力 1-4
27 10/23(土) 19時 神戸 ホームズ 2-1 
28 10/30(土) 13時 C大阪 トヨスタ 1-0 
29 11/7(日) 16時 鹿島 カシマ 0-1 
30 11/14(日) 14時 大宮 瑞穂 2-1 
E4 11/17(水) 19時 新潟 瑞穂 1-1 5PK4 
31 11/20(土) 14時 湘南 平塚 1-0 
32 11/23(火祝) 14時 東京 トヨスタ 0-1 
33 11/27(土) 14時 磐田 ヤマハ 2-1 
34 12/4(土) 15時半 広島 トヨスタ 2-1 
EQ 12/25(土) 13時 鹿島 カシマ 1-2 

Nはナビ杯。Eは天皇杯。

久々な場所はあっても、目新しい所がないのは、ちょっと残念。もっとも、個人的には、まだ長居は入ったことがない(長居第2はあるが)。(→結局、今回の長居も行けなかった。今後のセレッソ戦は、金鳥になっちまうだろうから、ついに長居は行かずじまいになりそうだ)
それにしても、ナビの大宮戦キックオフ19時半て、なんで?

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「インビクタス」

秩父宮で、いやってぇくらい予告編を見せられた映画。1995年の南アフリカ開催のラグビーW杯での南アフリカチーム(スプリングボクス)を描いたもの。

ネルソン・マンデラが大統領に就任してからW杯決勝までの約1年間をたどっていくが、かなり駆け足で、事態の推移を追うだけで精一杯という感じ。その原因のひとつは最後のオールブラックスとの決勝の再現に、かなりの時間を割いているからで、それはそれでやむを得ない選択だとは思う。ちなみに、「感動」を期待する向きには、予告編だけで充分なんじゃないだろうか。むしろ、うまくまとめられているので、予告編の方が感動的かもしれない。ただ、予告編ではサワリくらいしか流れてなかったラグビーのシーンはかなり迫真的。ペナルティキックの場面で、思わず、入りそうだな、とか呟いてしまった(^^;。もっと試合のシーンが多くてもよかったね…映画の趣旨と違うだろうが(^^;。
スプリングボクスが、マンデラの後押しによって、白人だけのものから全国民のものになっていく過程は、感動的ではあるものの、やっぱり実話だし、ほんの15年前のことに過ぎないから、いろいろ配慮しないといけない先も多そうで、殊更に劇的に作ろうとしても限界があるはず。その辺にも物足りなさの原因があるかも知れない。決勝の試合そのもののドラマに負けてしまっているのかも。

なぜこの映画が今作られたのかいうと、やっぱり南アフリカ開催のサッカーW杯が今年だというのと関係があるんだろうな。あの時の再現を期待する向きがあるのかも知れない。そして、見てないからよく知らないけど、近作で異人種同士の融和をテーマにして映画を作っていたらしいクリント・イーストウッドが、南アフリカで黒人と白人が融和する一つの大きなきっかけを作ったこの大会に、題材として魅力を感じたか。製作者にも入っているモーガン・フリーマンが、そこで橋渡しをした、みたいな感じかな。フリーマンはネルソン・マンデラと交流があるそうで、この映画でマンデラを演じてるのも彼。よく似ている。

国の統合の象徴としての代表チームということを、いろいろ考えさせられた。国歌や国旗の問題も含めて。ただ、アパルトヘイトという特殊な状況を経て、対立し合う二つの集団をまとめていく必要がある国と、住民の大半が昔から均質な文化の中に居る日本みたいな国では、そういうものの存在意義は全く違うはずで、それを一緒くたにして考えてもしょうがないよな、ということも思った。

ちなみに、決勝の相手チームのニュージーランドのことをマンデラが知りたがって、この大会での戦績を教えてもらう場面があるが、そこで不意打ちのように日本戦 145-17というセリフが…。日本ラグビー協会は、こんな映画を宣伝している場合じゃなかったかもしれない(^^;。

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