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感想「夜の冒険」

「夜の冒険」 エドワード・D・ホック ハヤカワミステリ文庫
エドワード・D・ホックの非シリーズものだけを集めた短篇集。同じ趣向の「夜はわが友」を読んだ時も、同じことを思った気がするが、シリーズものでなくても、パズラーの枠の外でも、これだけのものが書ける作家だったんだな、大したもんだな、というのが感想。しかも結構幅が広い。人生の一幕を切り取った、みたいな感じの表題作と、奇妙な味の作家あたりが書きそうな「スペインの町で三週間」とは、相当方向性が違うと思うんだが、どちらも達者に書きこなしている。まあ、そうでなくては1000篇弱の短篇はとても書けないだろうけども。もちろん、ミステリらしいミステリの方が割合は多いが、どれも切れ味がいい。特にどれが突出してる、という感じはないが、比較的印象が強かったものを挙げるなら「どこでも見かける男」「空っぽの動物園」「家族の墓」あたりかな。
(2010.2.5)

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